2025年11月16日
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西宮市が太陽光・蓄電池導入に最大58.5万円補助 申請は2025年12月22日まで
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西宮市 令和7年度自家消費型住宅用太陽光発電設備等導入補助事業
この記事の概要
兵庫県西宮市は、令和7年度に「自家消費型住宅用太陽光発電設備等導入補助事業」を実施します。本事業は、再生可能エネルギーの普及促進と地域の脱炭素化を目的とし、太陽光発電設備と蓄電池を併設する住宅所有者に対して、最大58万5千円の補助金を交付するものです。申請受付は令和7年12月22日までで、予算は2,925万円、約50件を想定しています。
兵庫県西宮市では、環境省の「地域脱炭素移行・再エネ推進交付金(重点対策加速化事業)」に採択されたことを受け、令和7年度「自家消費型住宅用太陽光発電設備等導入補助事業」を実施します。この補助事業は、家庭部門でのエネルギー自給率向上と温室効果ガスの削減を目的としており、特に住宅での自家消費型太陽光発電システムと蓄電池の導入を推進する内容となっています。
今回の事業では、兵庫県からの補助を活用し、西宮市独自の補助制度として展開されます。対象となるのは、自らが所有し居住する新築または既築の戸建て住宅に、太陽光発電設備と蓄電池を一体的に設置する個人です。単体の太陽光設備または蓄電池のみの設置は対象外となり、両方の導入を行うことが条件です。さらに、国の補助金制度を併用しないこと、市税および県税に滞納がないこと、暴力団関係者でないことも必要条件として定められています。
補助対象となる経費は、太陽光発電設備および蓄電池の購入費用に加え、その設置に要する工事費(税抜)が対象となります。補助対象設備については、再エネ特措法に基づくFITやFIP制度の認定を受けない、いわゆる「自家消費型」であることが前提です。発電した電力量のうち30%以上を自宅で消費することが求められ、売電を主目的とした設置は対象外です。また、蓄電池は停電時専用の非常用電源ではなく、通常時から活用できるものでなければなりません。
太陽光発電設備の補助金額は、1kWあたり7万円で上限は5kWまで、つまり最大35万円の補助が受けられます。これに加え、蓄電池については1kWhあたりの価格(上限14.1万円/kWh)の3分の1が補助され、最大5kWhまでが対象となるため、上限は23万5千円です。これらを合計すると、1件あたり最大で58万5千円の補助金を受け取ることが可能となります。
申請受付期間は令和7年10月10日から12月22日までで、申請は先着順に受け付けられます。予算総額は2,925万円で、50件分の採択を見込んでいます。予算が上限に達した場合は、期間内であっても受付が終了します。申請後、交付決定を受けてから契約および工事を開始する必要があり、申請前に着工した場合は補助対象外となります。また、令和8年1月15日までに工事および支払いを完了し、実績報告書を提出する必要があります。
導入対象の設備には、PPA(第三者所有モデル)やリース契約による設置、中古品や非商用製品、国の補助金を併用したものは認められません。加えて、Jクレジット制度への登録を行う予定の設備も対象外となります。申請時には、見積書や契約書、設備カタログ、現況写真、シミュレーション資料などを含む多数の書類を提出する必要があります。
西宮市では、設置者に対して蓄電システムのコスト削減努力も求めており、複数事業者からの見積もり取得や、1kWhあたり12.5万円以下(税抜・工事費込み)となるよう努めることを推奨しています。こうした取り組みは、再生可能エネルギー設備の導入費用を抑制し、より多くの市民が導入しやすい環境を整える狙いがあります。
また、補助対象となる住宅が共有名義の場合は、共有者全員がその住宅に居住している必要があります。単身赴任などで住民票が別住所にある場合には、別途理由書の提出が求められます。補助金交付後の財産処分についても制限があり、設備の故障、転居、住宅の売却などが発生した場合は、市への手続きが必要となります。
今回の事業は、再生可能エネルギーの地産地消を促進し、エネルギーの安定供給と災害時のレジリエンス強化を目指す取り組みでもあります。太陽光発電と蓄電池の組み合わせによって、日中に発電した電力を夜間にも活用できるようになり、停電時にも電力が確保できるなど、家庭の防災力向上にも寄与します。
環境省の「重点対策加速化事業」に基づく今回の取り組みは、西宮市のゼロカーボンシティ推進計画の一環として位置づけられています。今後も市は、再生可能エネルギー導入支援策を継続・拡充していく方針であり、次年度以降も同様の補助事業を実施予定としています。
この記事の要点
- 西宮市が令和7年度に自家消費型太陽光発電と蓄電池導入を補助
- 太陽光は1kWあたり7万円(上限35万円)、蓄電池は3分の1(上限23.5万円)補助
- 最大補助額は1件あたり58.5万円
- 申請期間は令和7年10月10日から12月22日まで(先着順)
- 工事完了と実績報告は令和8年1月15日まで必須
- 予算は2,925万円、50件を想定
- 国の補助制度・FIT・リース・PPA契約との併用は不可
- 自家消費率30%以上が条件
⇒ 詳しくは西宮市のWEBサイトへ


