2025年11月10日
労務・人事ニュース
ごはん文化を世界に、農林水産省がSNS連動型「おにぎり発信」企画を開始
- 臨床検査技師/博多区/福岡県
最終更新: 2025年11月9日 05:08
- 臨床検査技師/福岡県/筑後市
最終更新: 2025年11月9日 11:00
- 常勤・医療業界の看護師/高時給/即日勤務可/シフト
最終更新: 2025年11月10日 01:00
- 臨床検査技師/博多区/福岡県
最終更新: 2025年11月9日 11:00
おにぎりプロジェクトについて(農水省)
この記事の概要
農林水産省は令和7年10月17日、日本の米の魅力を国内外に広げることを目的として「おにぎりプロジェクト」を開始した。この取組は、世代を超えた国民や訪日外国人に日本のごはん食の良さを改めて知ってもらうことを狙いとしており、学生や企業との連携、SNSを通じた情報発信など多角的な展開が行われる予定である。第一弾として、「一般社団法人おにぎり協会」との協働企画がスタートする。
農林水産省は、日本の食文化の象徴ともいえる「ごはん」の魅力を再発見し、その価値を広く国内外に発信するための新たな取組「おにぎりプロジェクト」を正式に始動した。日本人の主食として長年親しまれてきた米だが、食の多様化やパン食の普及などによって、家庭における米の消費量は年々減少傾向にある。こうした現状を踏まえ、同省は日本の米が持つおいしさや文化的価値を改めて発信することが重要だと判断し、幅広い世代が共感できる形でごはん食の魅力を伝える取り組みを企画した。
今回の「おにぎりプロジェクト」は、子どもから高齢者まで、さらには訪日外国人旅行者を含むあらゆる人々に向けて、ごはんの新たな魅力を伝えることを目的としている。その象徴的なアイコンとして選ばれたのが、誰もが親しみを持つ「おにぎり」である。おにぎりは、手軽に食べられるだけでなく、家庭や地域ごとに異なる味や形、具材のバリエーションが存在するなど、日本の食文化の多様性を体現する料理でもある。
このプロジェクトでは、学生団体や企業、自治体などとのコラボレーションを積極的に行い、地域ごとのおにぎり文化を掘り起こしながら、SNSなどを通じて「ごはんのある暮らし」の魅力を発信する。プロジェクトの中心的な仕掛けとして注目されるのが、「旅するチームおにぎり」企画である。これは「チームおにぎり」と名付けられたマスコットキャラクターが、全国の企業や学校を訪問し、それぞれの地域や団体が誇るおにぎりを紹介するというものだ。訪問先では、おにぎりに込められた思いや地域の特産米などの情報を紹介し、その様子をリレー形式でSNSに投稿することで、全国各地におにぎりの魅力をつなげていく仕組みとなっている。
この活動の様子は、農林水産省が運営する米の消費拡大サイト「やっぱりごはんでしょ!」をはじめ、各種SNS上で「#チームおにぎり」と検索することで閲覧できる。第一回の訪問先は「一般社団法人おにぎり協会」であり、同協会との連携を通じて今後の活動が本格化する予定だ。おにぎり協会は、全国各地でおにぎりの普及や米文化の啓発に取り組む団体であり、今回のプロジェクトを通じて農林水産省と協働しながら、国内外に向けた発信を強化する方針を示している。
農林水産省では、この取組を通じて日本の米の消費拡大を図るとともに、若い世代の米離れを防ぎ、地域の農業振興にもつなげたい考えだ。特に、SNS世代に親和性の高い「動画コンテンツ」や「インフルエンサーとの連携」など、デジタル時代に対応した広報手法が活用される予定である。おにぎりをテーマにした動画では、調理工程や地域の名産米の紹介、外国人旅行者が体験する「日本の食文化」としてのおにぎりなど、多角的な切り口で発信される計画だ。
また、農林水産省の公式発表によると、「やっぱりごはんでしょ!」サイト内では、おにぎりを通じた米の魅力発信に加え、家庭でのごはんの楽しみ方や保存の工夫など、日常生活で役立つ情報も掲載される。これにより、単なるキャンペーンではなく、持続的に「ごはん文化」を支える情報基盤として機能することを目指している。
おにぎりプロジェクトは、観光面での波及効果も期待されている。訪日外国人の多くが日本の食文化に強い関心を持っており、特に「手軽で美しい日本食」としておにぎりは人気が高い。プロジェクトを通じて、日本の米の魅力をグローバルに発信し、国内外の需要拡大へとつなげることで、農業の新たな可能性を広げる狙いがある。
農林水産省は「おにぎりをきっかけに、ごはんをもっと楽しむ文化をつくりたい」としており、今後は企業や学校、自治体、地域コミュニティなどが主体的に参加できる形で活動を広げていく見込みである。日本の米とおにぎりを通じて、人と人、地域と地域がつながる新たなムーブメントが、ここから全国に広がっていくことが期待されている。
この記事の要点
- 農林水産省が令和7年10月17日に「おにぎりプロジェクト」を開始
- 日本の米とごはん文化の魅力を国内外に発信するのが目的
- 学生・企業・自治体などとコラボレーションしてSNSで展開
- マスコット「チームおにぎり」が全国を巡り各地のおにぎりを紹介
- 第1回の訪問先は一般社団法人おにぎり協会
- 米消費拡大サイト「やっぱりごはんでしょ!」で活動を発信
- SNSで「#チームおにぎり」と検索すると各地の投稿が閲覧可能
- 米の消費拡大と地域農業振興を狙う
⇒ 詳しくは農林水産省のWEBサイトへ


