2025年11月18日
労務・人事ニュース
厚労省が呼びかける「心の健康週間」、12月1日より7日まで全国実施
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最終更新: 2025年11月18日 00:37
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第72回精神保健福祉普及運動を実施します(厚労省)
この記事の概要
厚生労働省は、令和7年12月1日から7日までの1週間、「第72回精神保健福祉普及運動」を全国で展開すると発表しました。この運動は、精神保健に対する正しい理解を広め、精神障害の早期治療や社会復帰を促進し、誰もが安心して暮らせる社会を目指す取り組みです。最終日には鳥取県米子市で「第72回精神保健福祉全国大会」が開催され、精神保健に関わる行政や専門機関、地域関係者が一堂に会します。
厚生労働省は、令和7年12月1日(月)から12月7日(日)までの7日間、「第72回精神保健福祉普及運動」を全国的に実施すると発表した。この運動は、精神障害に関する社会的理解を深めるとともに、精神障害者の早期治療、社会復帰、自立促進を目的としており、同時に、国民一人ひとりの精神的健康の保持と増進を図ることを目的としている。精神的な不調が誰にでも起こり得る現代社会において、正しい知識を広め、偏見をなくすことが求められている。
本運動は厚生労働省をはじめ、都道府県や市区町村が主催し、最高裁判所、内閣府、警察庁、法務省、文部科学省、国土交通省などが後援として協力する形で全国的に展開される。行政機関が連携して心の健康に関する啓発を行うことで、職場や学校、地域社会などあらゆる場で精神保健への意識を高めることを目指している。特に、メンタルヘルスへの理解が社会全体の生産性や人間関係に深く関わることから、企業や教育機関にも積極的な参加が呼びかけられている。
期間中は、全国各地でシンポジウムや講演会、相談会、展示などの多様なイベントが実施される予定で、精神保健に関する最新の知見や支援制度について学ぶ機会が提供される。これらの活動は、精神的に悩みを抱える人が孤立しない社会の構築を目指すものであり、行政と地域社会が一体となって取り組む姿勢が強調されている。
この運動の最終日である12月7日(日)には、鳥取県米子市で「第72回精神保健福祉全国大会」が開催される。大会では、精神保健分野における先進的な取り組みや、地域での支援活動の成果が発表される予定である。専門家による講演のほか、当事者や家族、医療従事者、福祉関係者などが意見を交わし、より効果的な支援体制の構築に向けた議論が行われる。こうした全国大会は、地域ごとの取り組みをつなぎ、より包括的な支援ネットワークを形成する重要な機会となっている。
厚生労働省では、精神保健に関する正しい情報発信を強化しており、公式ウェブサイトを通じて各自治体の実施行事や関連資料を随時公開している。国民が自分自身や家族、同僚などの心の健康に関する情報を得やすい環境づくりを進めるとともに、早期相談や治療につながる支援体制の拡充も図っている。
日本における精神疾患の患者数は年々増加傾向にあり、うつ病や不安障害、発達障害など、さまざまな症状が社会問題化している。こうした現状に対応するためには、医療だけでなく、職場や学校などの現場での理解と支援が不可欠である。今回の精神保健福祉普及運動は、まさに社会全体で心の健康を守るための取り組みを再確認する機会となる。
厚生労働省の担当者は、「心の健康を支えることは、個人の幸福だけでなく、社会の安定と発展にもつながる」と語っており、企業や地域団体にも積極的な協力を求めている。特に、働く世代のメンタルヘルス対策は喫緊の課題であり、企業の経営層や人事担当者にとっても関心の高いテーマとなっている。
令和7年度のこの運動は、第72回という長い歴史の中でも、コロナ禍後の新しい社会における心の健康の在り方を問う重要な節目にあたる。ストレス社会といわれる現代において、国民一人ひとりが「心の健康を守る力」を身につけることが、今後の日本社会の持続的な発展に欠かせない鍵となるだろう。
この記事の要点
- 第72回精神保健福祉普及運動は令和7年12月1日から12月7日まで実施
- 厚生労働省・都道府県・市区町村が主催、関係省庁が後援
- 最終日に鳥取県米子市で「第72回精神保健福祉全国大会」を開催
- 目的は精神保健への理解促進、早期治療と社会復帰の支援
- 全国で講演会やシンポジウムなど啓発活動を展開
- 心の健康維持が社会全体の幸福と経済の安定に寄与
⇒ 詳しくは厚生労働省のWEBサイトへ


