2025年12月5日
労務・人事ニュース
政府広報オンラインが伝える冬の安全ガイド!製品事故を防ぐ家庭の新常識
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最終更新: 2025年12月4日 09:38
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あなたは大丈夫? 冬の製品事故(政府広報オンライン)
この記事の概要
冬は暖房器具やガス器具、電気製品を多く使う季節です。「政府広報オンライン」では、この時期に多発する家庭内の製品事故について、実際に起きた事例と防止策をわかりやすく紹介しています。カセットこんろやガス瞬間湯沸器、石油ストーブ、温水洗浄便座、湯たんぽ、電気ストーブなど、身近な製品の使い方を誤ると、火災や一酸化炭素中毒、低温やけどといった重大な事故につながる恐れがあります。この記事では、政府広報オンラインの内容に基づき、家庭の各場所ごとに注意すべき製品事故と安全な使い方を詳しく解説します。
冬の家庭では、調理や暖房に多くの製品が使われるため、キッチンやリビングなどのあらゆる場所で事故が起こる可能性があります。特にキッチンでは、カセットこんろやガス瞬間湯沸器、換気扇の事故が報告されています。カセットこんろでは、ボンベの装着不良によるガス漏れや過熱による爆発が多く、ボンベの正しい装着や五徳の位置確認、熱源近くでの使用を避けることが基本です。
ガス瞬間湯沸器は換気を怠ると不完全燃焼を起こし、一酸化炭素中毒を引き起こす危険があります。使用中に火が消える、炎が赤くなる、異音やにおいがする場合はすぐに使用を中止し、点検を受ける必要があります。
換気扇についても注意が必要です。長期間使用すると内部のコンデンサーが劣化し、発熱によって出火する事例があります。異常な音や焦げたにおいがした場合は使用を中止し、販売店やメーカーに相談することが推奨されています。換気扇には「長期使用製品安全表示制度」に基づく標準使用期間が記載されており、製造年と使用期間を確認することで事故防止につながります。
リビングでは、ガス・石油暖房器具やスプレー缶、ライターなどの事故が多く発生しています。ガスや石油を使う暖房器具は、換気を行わずに使用すると一酸化炭素中毒を起こすことがあり、1時間に1〜2回は窓を開けて換気することが大切です。
石油暖房器具の給油は必ず火を消してから行い、タンクのふたがしっかり閉まっているか確認することが必要です。スプレー缶は高温にさらされると破裂し、可燃性ガスに引火して火災を起こすことがあります。暖房器具の近くに置かないこと、処分時には屋外で中身を出し切ってから廃棄することが基本です。
ライターに関しては、子どもの火遊びによる事故が問題視されています。テーブルや引き出しなどに置きっぱなしにせず、子どもの手の届かない場所に保管することが求められます。2010年以降、子どもが簡単に操作できない安全機能付きライターが義務化されていますが、古いライターが残っている家庭では特に注意が必要です。
お風呂やトイレなどの水回りでも火災事故は発生しています。温水洗浄便座では、コードのねじれや挟み込みによる発火や、プラグ周辺のほこりや水滴によるトラッキング現象が原因で火災が起きています。定期的な掃除と点検が欠かせません。
また、石油ふろがまや石油給湯機は長期使用による部品の劣化が原因で火災が発生することがあります。これらは「長期使用製品安全点検制度」の対象であり、所有者登録を行い、メーカーから点検通知が届いた際には必ず点検を受ける必要があります。
寝室では、電気ストーブや湯たんぽ、電気あんかによる事故が多く見られます。電気ストーブの近くに布団や洗濯物を置くと発火する恐れがあり、就寝時や外出時には必ず電源を切ることが基本です。湯たんぽを直接火にかけて温めると破裂する危険があるため、キャップを外して加熱するか、電子レンジ加熱式の場合は指定の時間・出力で加熱することが重要です。
湯たんぽや電気あんかは、長時間身体の同じ部位に当て続けると「低温やけど」を起こす危険があります。特に乳児や高齢者は短時間でもやけどを負う恐れがあるため、就寝時には布団から取り出し、使用を控えることが推奨されています。
電気プラグやテーブルタップの事故も増えています。たこ足配線やコードの束ねすぎによる過熱、ほこりや湿気によるトラッキング現象が主な原因です。コードに記載された定格消費電力を超えないようにし、水回りではコンセントが濡れないよう注意します。特に水槽や加湿器の近くにある電源は、発火の原因になりやすいのでこまめな清掃と確認が必要です。
安全に長く製品を使うための制度として、「長期使用製品安全点検制度」と「長期使用製品安全表示制度」があります。点検制度は、設置型製品の中で経年劣化による火災や死亡事故の恐れがあるものを対象とし、所有者登録によりメーカーから点検通知が届く仕組みです。
制度は2021年8月に改正され、一部の製品が対象から除外されましたが、石油給湯機や石油ふろがまは引き続き対象です。
表示制度は、所有者が日常的な手入れで異常を発見できる製品が対象で、扇風機、換気扇、エアコン、洗濯機などに設計上の標準使用期間が表示されています。期間を過ぎた製品は異音や焦げ臭いにおい、動作の異常などに注意し、少しでも異常を感じたら使用を中止し、メーカーに相談することが勧められています。
「政府広報オンライン」は、家庭内の小さな油断が重大事故につながることを具体的な事例で伝えています。冬の安全な暮らしを守るために、製品の正しい使用、定期的な点検、そして日頃の意識が何より重要です。
この記事の要点
- 冬は暖房器具やガス器具などによる製品事故が増加する
- キッチンでは換気不足による一酸化炭素中毒やガス漏れに注意
- リビングではスプレー缶やライターによる火災事故が多発
- 温水洗浄便座や給湯機など水回りでも火災が起こる可能性あり
- 寝室では電気ストーブや湯たんぽの使用方法を誤ると火災ややけどの危険
- 長期使用製品の点検・表示制度を確認し、異常があれば使用を中止
⇒ 詳しくは政府広報オンラインのWEBサイトへ


