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2025年12月7日

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日本で今も年間1万人が結核を発症、70歳以上が6割占める

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「結核」に注意!古くて新しい感染症、日本では毎年約10,000人が新たに発症!(政府広報オンライン)

この記事の概要

2025年3月5日、政府広報オンラインは「結核」に関する注意喚起を発表した。日本では現在も毎年約10,000人が新たに結核を発症し、1,500人以上が命を落としている。発症者の約6割は70歳以上の高齢者で、免疫力低下が主な要因とされる。結核は治療可能な病気であり、早期発見と適切な治療、そして予防意識の維持が極めて重要であると伝えている。


結核は、かつて日本人の死因の第1位を占めた感染症であり、現在でも完全に過去の病気とはいえない。結核菌が体内に侵入して発症する病気で、感染の主な原因は咳やくしゃみによる飛沫感染である。発症すると、咳や痰、微熱、体のだるさなど風邪に似た症状が現れ、これらが2週間以上続くことが特徴である。病状が進行すると、血の混じった痰が出たり、呼吸困難を起こすこともある。

日本では、第二次世界大戦後に抗生物質の登場やワクチンの普及によって結核による死亡率は大幅に減少したが、令和の時代になってもなお、年間約10,000人が新たに発症し、1,500人以上が死亡している。高齢化が進む中で、70歳以上の高齢者が結核患者全体の約6割を占めており、加齢に伴う免疫力の低下が発症の一因となっている。また、2023年の新登録結核患者数では、東京都が1,190人、大阪府が1,145人と、大都市圏で多い傾向がみられた。

結核の感染経路は、主に空気中に飛散した結核菌を吸い込むことによる。結核菌が肺に入っても、多くの場合は体の免疫力によって排除されるが、免疫力が低下している場合には菌が増殖し、数か月から数年の潜伏期間を経て発症することがある。特に乳幼児や高齢者、また慢性疾患を持つ人は免疫力が弱く、感染後短期間で発症するケースがあるため注意が必要である。

結核は、早期に発見し、適切に治療すれば治る病気である。結核菌への感染はツベルクリン反応検査や血液検査によって確認でき、発症の有無は胸部X線検査や喀痰検査で診断される。発症が確認され、結核菌を排出している場合は、感染を防ぐために入院治療が行われる。入院期間の平均は約2か月で、その後は通院治療に移行する。服薬治療はおおむね6か月程度続ける必要があり、自己判断で薬の服用を中断すると、薬剤耐性菌が発生し治療が困難になる恐れがある。

治療中の医療費負担を軽減するため、公費負担制度が設けられており、患者が安心して治療に専念できる体制が整えられている。また、感染拡大を防ぐために、咳エチケットの徹底が求められている。咳やくしゃみの際にはマスクやティッシュで口元を覆い、周囲への感染を防ぐことが重要である。

結核を防ぐためには、感染予防と発症予防の両面からの取り組みが必要である。体の免疫力を維持することが最も効果的な防御策とされており、規則正しい生活、十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動が推奨されている。また、喫煙は免疫力を低下させるため、禁煙も感染予防の一環として重要である。

さらに、乳幼児には重症化を防ぐためにBCGワクチンの接種が義務づけられており、生後1歳までに接種することが推奨されている。成人においては、定期的な健康診断によって早期発見に努めることが重要であり、咳や微熱が続く場合は早めに医療機関を受診することが求められている。

厚生労働省では、毎年9月24日から30日を「結核・呼吸器感染症予防週間」と定め、全国的に結核に関する正しい知識の普及と啓発を進めている。結核は今なお身近な感染症であり、正しい理解と日常の健康管理が感染防止の基本である。

この記事の要点

  • 日本では年間約10,000人が新たに結核を発症
  • 毎年1,500人以上が結核で死亡
  • 患者の約6割が70歳以上の高齢者
  • 東京都と大阪府で新規患者が特に多い
  • 治療期間は平均6か月、入院期間は約2か月
  • 結核は早期発見と服薬継続で治療可能
  • 感染防止には免疫力の維持と咳エチケットが重要
  • BCG接種は乳幼児の重症化防止に有効

⇒ 詳しくは政府広報オンラインのWEBサイトへ

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