2025年12月14日
労務・人事ニュース
木材自給率42.5%に低下 2024年需給表で明らかになった国内外の動向
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「令和6年(2024年)木材需給表」の公表について(林野庁)
この記事の概要
2024年の木材需給表が取りまとめられ、木材自給率は42.5%となった。総需要量は8,187万4千立方メートルで2.5%増加し、国内生産は3,480万9千立方メートル、輸入量は4,706万5千立方メートルでいずれも前年を上回った。燃料材の需要増が大きく、用途別自給率では建築用材等が52.9%、非建築用材等が36.5%となった。
令和7年11月21日、2024年の木材需給の状況を示す木材需給表が取りまとめられ、公表された。今回の結果では、国内の木材自給率が42.5%となり、前年と比較して0.4ポイント低下したことが報告された。木材需給表は1年間の国内外の木材需要と供給の全体像を示す統計であり、丸太換算で作成されている。取りまとめにおいては、木材統計調査や貿易統計など複数の調査結果が活用され、用材やしいたけ原木、燃料材といった分類ごとの動向が精緻に示されている。
木材の総需要量は8,187万4千立方メートルとなり、前年より196万立方メートル増加して2.5%の伸びを記録した。需要の内訳を見ると、用材が24万1千立方メートル減少し0.4%の減少となった一方、燃料材は224万立方メートル増加し11.0%という大幅な伸びを示した。しいたけ原木も3万7千立方メートル減少し19.4%の減少となったが、燃料材の増加が全体の上昇を牽引した。また輸出も400万3千立方メートルとなり、前年より60万8千立方メートル増の17.9%増加となり、木材の外需が拡大している状況が読み取れる。
供給側をみると国内生産は3,480万9千立方メートルで前年より48万6千立方メートル増加し1.4%の伸びとなった。この変化の背景には、用材が56万5千立方メートル減少して2.5%の減少となる一方で、燃料材が109万立方メートル増加し9.7%の伸びを見せたことが挙げられる。しいたけ原木は3万7千立方メートル減少して19.4%の減少となったものの、全体としては増加基調となった。輸入量は4,706万5千立方メートルで前年から147万4千立方メートル増加し3.2%の増加となり、輸入材の割合も高まっている。
輸入における品目別の動向をみると、用材が32万4千立方メートル増加し0.9%の伸びとなっているほか、燃料材は115万立方メートル増で12.6%の増加となり、国内外で燃料材の需要が高まっていることが示されている。こうした需要構造の変化が、自給率の推移にも影響を及ぼしている。
木材自給率の詳細については、建築用材等の自給率が52.9%となり、前年より2.4ポイント減少した。一方で非建築用材等の自給率は36.5%となり、前年より0.7ポイント増加した。これらの結果は、木材の用途別の需給動向に大きな違いがあることを示しており、用途ごとのバランスに応じた政策的な検討の必要性を示唆している。
木材需給表は、国内の森林資源の利用状況を把握し、木材の安定供給と循環利用に資する基礎資料として重要な役割を果たしている。特に需要構造や輸入依存度の変化は、今後の持続的な木材供給体制の構築にとって欠かせない評価項目である。今回の結果は、燃料用途の増加や輸入材増加といった新たな傾向を示しており、国内資源の活用促進に向けた取り組みが求められる局面にある。
この記事の要点
- 木材総需要量は8,187万4千立方メートルで前年より2.5%増加
- 国内生産量は3,480万9千立方メートルで1.4%増加
- 輸入量は4,706万5千立方メートルで3.2%増加
- 燃料材の需要増が全体を押し上げた
- 木材自給率は42.5%で前年より0.4ポイント低下
- 建築用材等は52.9% 非建築用材等は36.5%
⇒ 詳しくは林野庁のWEBサイトへ


