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2025年12月29日

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山口県 令和7年10月末の大卒等内定率58.3%と高卒内定率88.7%

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令和8年3月新規学卒予定者の求人・求職・就職内定状況について(令和7年10月末現在)(山口労働局)

この記事の概要

令和7年10月末時点の新規学卒予定者に関する就職内定状況が取りまとめられ、大卒等の就職内定率は58.3%、高卒の就職内定率は88.7%となった。前年同期と比較して大卒等は2.5ポイント低下し、高卒は1.4ポイント低下した。大学、短期大学、高等専門学校、専修学校の内定率にはそれぞれ特徴があり、地域内外の就職動向も示されている。


令和8年3月に卒業を予定している新規学卒者の就職内定状況が、令和7年10月末現在のデータとして公表された。今回の発表では、大卒等と高卒の就職内定率や就職希望者数、就職内定者数などが詳しくまとめられており、前年同期と比較した変動も示されている。大卒等全体の就職内定率は58.3%で、前年同期から2.5ポイント低下したことが明らかになった。この数字は過去10年の推移と照らしても低い傾向にあり、ページ3のグラフでも内定率が年々変動しながらも直近で下がっている様子が視覚的に示されている。

大学に在籍する学生の内定率は56.2%となり、前年同期から4.0ポイントの低下がみられた。この低下幅は学校区分別の中でも比較的大きく、大学生の就職活動が前年よりも厳しい環境にあることがうかがえる。一方、短期大学生は52.6%で5.5ポイント上昇し、前年と比べて改善が見られる結果となった。高等専門学校生は97.3%で、前年同期比0.1ポイントの微減となったものの、依然として極めて高い水準を維持している。専修学校生は51.0%で3.3ポイント上昇しており、短期大学と同様に改善傾向を示した。

高卒予定者の就職内定率については、全体で87.3%となり、前年同期比で1.7ポイント低下した。特に県内校舎在籍生徒の内定率は88.7%で、前年から1.4ポイントの低下が確認されている。ページ5のグラフでは過去10年間の推移が示されており、令和7年度は内定率が前年よりもわずかに下回る動きとなったことが視覚的に確認できる。就職希望者数は2,285人で前年同期より1.3%減少し、内定者数は2,027人で2.8%減少している。また求人倍率は2.70倍で、前年よりやや低い水準となったものの依然として高水準が続いている。

さらに高卒予定者の就職動向では、県内と県外への就職比率も示されており、県内就職者は1,620人、県外就職者は407人で、県内就職比率は76.1%、県外就職比率は23.9%となった。この数値は地域内での雇用機会が引き続き多いことを示す一方、県外への流出も一定の割合で発生している状況が分かる。

この調査では就職活動開始時期の制度的な違いも示されており、高校生は9月16日から、大学生等は10月1日から採用内定が開始される仕組みが採用されている。ページ6にまとめられたスケジュールによれば、職業紹介や推薦開始日などの流れが示されており、学校種別によるスケジュールの差異が就職活動の進行にも影響を与えていると考えられる。

今回のデータは、地域の企業の採用状況や学生側の就職活動環境の変化を判断するうえで重要な指標となる。大卒等の内定率が低下し、高卒の内定率も微減している背景には、職種選択の幅や求職者の考え方の変化、産業構造の変動など複数の要因が影響している可能性がある。一方で高等専門学校の内定率が高水準を維持していることから、専門スキルを持つ学生への需要が安定している状況も確認できる。これらの数字は、企業の人材確保の難しさや学生の進路選択の多様化を示すものであり、今後の動向にも注目が集まる。

この記事の要点

  • 大卒等の就職内定率は58.3%で前年より2.5ポイント低下
  • 大学生の内定率は56.2%で4.0ポイント低下
  • 短期大学生と専修学校生は前年より上昇
  • 高等専門学校生は97.3%で高水準を維持
  • 高卒の内定率は87.3%で前年より1.7ポイント低下
  • 県内校舎在籍生徒の高卒内定率は88.7%

⇒ 詳しくは山口労働局のWEBサイトへ

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