労務・人事ニュース

  • TOP
  • お知らせ
  • 労務・人事ニュース
  • 令和7年11月岡山県有効求人倍率1.29倍から考える中小企業の採用戦略

2026年1月20日

労務・人事ニュース

令和7年11月岡山県有効求人倍率1.29倍から考える中小企業の採用戦略

Sponsored by 求人ボックス
広告

雇用情勢(岡山労働局管内)令和7年11月分(岡山労働局)

この記事の概要

令和7年11月に公表された岡山県の雇用情勢データをもとに、有効求人倍率が示す採用市場の実態と、その数字を中小企業の採用担当者がどのように読み取り、実務に生かすべきかを解説する。求人倍率が7か月連続で低下する一方、人手不足感が解消されない背景を整理し、数字に振り回されず、現実的かつ持続可能な採用活動を進めるための考え方を独自の視点で掘り下げていく。


令和7年11月の岡山県における有効求人倍率は1.29倍となり、前月から0.02ポイント低下し、7か月連続の低下となった。この数字だけを見ると、採用環境がやや落ち着き始めているようにも感じられるが、実態はそれほど単純ではない。有効求人倍率が1倍を大きく上回っている状態が続いている以上、求人数が求職者数を上回る構造は変わっておらず、中小企業にとって人材確保が難しい局面が続いていることに変わりはない。

実際に、令和7年11月の岡山県では有効求人数が40179人、有効求職者数が29673人となっており、仕事の数に対して人材が不足している状況が数字として明確に表れている。一方で、新規求人数は13413人と前年同月比で12.1%減少しており、企業側が採用活動に慎重になっている様子もうかがえる。これは景気や物価上昇の影響を受け、採用計画を見直す企業が増えていることを示していると考えられる。

中小企業の採用担当者にとって重要なのは、有効求人倍率の低下を「採用しやすくなった兆し」と短絡的に受け取らないことである。求人倍率が下がっている背景には、求職者が増えたというよりも、求人そのものが減少している側面が大きい。つまり、採用競争が緩和されたというより、企業側が採用に慎重になり、市場全体が様子見の状態に入っていると捉える方が現実に近い。

また、正社員の有効求人倍率を見ると、令和7年11月の岡山県では1.23倍となり、前年同月から低下している。この数字は、正社員を希望する求職者に対しても依然として求人が多い状況を示しており、中小企業が「条件を出せば人が集まる」という時代ではないことを改めて示している。特に知名度や待遇面で大企業に比べて不利になりやすい中小企業は、求人条件だけで勝負する採用手法に限界が来ていることを認識する必要がある。

令和7年11月のデータでは、就職件数が1593件と前年同月比で減少している一方、就職率は33.4%と上昇している。この動きは、求職者1人あたりの就職決定率が高まっていることを意味しており、採用に至るケースでは比較的スムーズに決まっている可能性を示している。中小企業の採用担当者にとっては、応募数の多さよりも、応募後の対応や選考プロセスの質が結果を左右しやすい局面に入っていると考えられる。

有効求人倍率1.29倍という数字を前にしたとき、採用担当者が取るべき姿勢は、倍率の上下に一喜一憂することではない。むしろ、自社がどのような人材を必要としており、その人材に対してどのような価値を提供できるのかを言語化することが重要になる。岡山県のように求人が多い地域では、求職者は複数の選択肢を比較検討しているケースがほとんどであり、仕事内容や働く環境、成長の見通しが具体的に伝わらない求人は選ばれにくい。

さらに、令和7年11月時点では中高年層の求職者が一定の割合を占めており、若年層に限定した採用方針は人材確保の機会を狭めてしまう恐れがある。業務の一部を切り出したり、経験を生かせる役割を用意したりすることで、即戦力として活躍できる人材と出会える可能性は高まる。有効求人倍率が高い時代だからこそ、年齢や経歴に対する固定観念を見直すことが、現実的な採用戦略につながる。

岡山県の有効求人倍率が7か月連続で低下しているという事実は、採用市場が転換点に差しかかっている可能性を示している。しかし、人手不足そのものが解消されたわけではなく、中小企業の採用環境が急激に改善する兆しはまだ見えにくい。採用担当者に求められるのは、数字の背景を冷静に読み解き、自社の採用活動を地道に磨き続ける姿勢である。有効求人倍率という指標を正しく理解し、自社に合った人材との出会いを増やす工夫を重ねることが、これからの採用活動において最も重要なポイントになる。

この記事の要点

  • 令和7年11月の岡山県有効求人倍率は1.29倍で7か月連続の低下となった
  • 求人倍率の低下は採用環境の好転を意味するものではない
  • 求人数減少と人手不足が同時に進行している点に注意が必要
  • 中小企業は条件勝負から情報発信重視の採用へ転換する必要がある
  • 年齢層を広げた柔軟な採用視点が人材確保の鍵となる

⇒ 詳しくは岡山労働局のWEBサイトへ

広告
パコラ通販ライフ
パコラ通販ライフ
PR記事作成サービス受付フォーム