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2026年1月18日

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令和7年11月の秋田県有効求人倍率1.20倍から考える中小企業の採用戦略

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秋田県内の雇用情勢(令和7年11月)(秋田労働局)

この記事の概要

令和7年11月の秋田県における有効求人倍率は1.20倍となり、前月と同水準で推移しました。全国平均1.18倍をやや上回る一方、県内の求人は緩やかな減少傾向が続いており、物価上昇など外部環境の影響にも注意が必要な局面です。本記事では、秋田県の最新雇用データをもとに、有効求人倍率が示す採用環境の実態を整理しながら、中小企業の採用担当者が今後どのように採用活動を進めるべきかを、現場目線で丁寧に解説します。


令和7年11月の秋田県の雇用情勢を見ると、有効求人倍率は1.20倍となり、前月からの変動はありませんでした。求人が求職を上回る状況は維持されているものの、県内の雇用情勢判断では、求人は緩やかに減少しており、物価上昇が今後の雇用に与える影響について注意が必要とされています。有効求人数は19,338人で前月比0.6%増加した一方、有効求職者数は16,154人で前月比0.8%増加しており、求人と求職の双方が動いていることが分かります。この結果として倍率は横ばいとなりましたが、採用環境が安定していると単純に捉えるのは危険です。

新規求人の動向に注目すると、令和7年11月の新規求人数は5,995人となり、前年同月比では6.7%減少しました。これは2か月連続の前年割れであり、企業側が新たな採用に慎重な姿勢を続けていることを示しています。産業別では、運輸業・郵便業が前年同月比42.2%増、生活関連サービス業・娯楽業が47.9%増と大きく伸びた一方、建設業は10.1%減、製造業は12.2%減、卸売業・小売業は9.2%減、医療・福祉も7.8%減となりました。人手不足が指摘されやすい分野でも求人が減少している点は、中小企業の採用担当者にとって重く受け止めるべき変化です。

正社員の有効求人倍率は1.24倍となり、前年同月から0.01ポイント低下しました。正社員求人は引き続き求職者を上回っていますが、倍率の低下は、企業側が即戦力人材の採用を厳選していることを示唆しています。中小企業の採用現場では、応募があっても採用に至らない、あるいは条件面で折り合いがつかないケースが増えており、数字以上に採用の難しさを感じている担当者も多いのではないでしょうか。

地域別に見ると、県北地域の有効求人倍率は1.34倍、中央地域は1.19倍、県南地域は1.06倍と差が見られます。さらに、就業地別では能代地域が1.69倍と高く、受理地との差も大きくなっています。これは、実際の勤務地ベースで見ると人手不足がより深刻な地域が存在することを意味します。中小企業の採用担当者は、県全体の平均値だけで判断するのではなく、自社が属する地域や通勤圏の実態を踏まえて採用戦略を立てる必要があります。

求職者の動向を見ると、月間有効求職者数は14,774人で前年同月比2.2%増加し、8か月連続の増加となりました。一方で、新規求職者数は2,901人と前年同月比6.7%減少しています。このことから、仕事を探し始める人の数は減っているものの、転職活動や求職活動が長期化している人が増えていると考えられます。特に65歳以上の求職者は前年同月比5.5%増加しており、シニア層の労働参加が進んでいる点も秋田県の特徴です。

こうしたデータを踏まえると、有効求人倍率1.20倍という数字は、中小企業にとって決して「採用しやすい環境」を意味するものではありません。むしろ、求職者はより慎重に企業を選び、仕事内容や働き方、将来の安定性を重視する傾向を強めています。求人を出して待つだけの採用活動では、必要な人材を確保することは難しくなっています。

中小企業の採用担当者が有効求人倍率から読み取るべき重要な視点は、採用市場が量的拡大の段階を終え、質的選別の段階に入っているという点です。賃金や休日などの条件面で大企業と競争することが難しい場合でも、仕事のやりがいや裁量の大きさ、地域に根差した安定性、社員同士の距離の近さといった自社ならではの魅力を、具体的に伝えることが求められます。

また、就職件数は1,313件と前年同月比3.8%増加し、5か月ぶりに前年を上回りました。特に45歳以上や65歳以上の就職が増えており、多様な人材を受け入れる姿勢が採用成功につながっていることがうかがえます。中小企業においても、年齢や経歴にとらわれすぎず、自社に合う人材を柔軟に受け入れる視点が重要になってきます。

令和7年11月の秋田県の有効求人倍率1.20倍は、採用環境が大きく改善していることを示す数字ではありませんが、工夫次第で採用成果を高める余地があることを示しています。中小企業の採用担当者が、この数字の背景にある求人・求職の動きを正しく理解し、自社の採用活動に反映させることが、今後の人材確保の成否を左右する重要な鍵となるでしょう。

この記事の要点

  • 令和7年11月の秋田県の有効求人倍率は1.20倍で前月と同水準
  • 求人は求職を上回るが緩やかな減少傾向が続いている
  • 新規求人は前年同月比6.7%減で企業の採用慎重姿勢が見られる
  • 正社員有効求人倍率は1.24倍だが前年から低下している
  • 地域や就業地によって求人環境に大きな差がある
  • 中小企業は自社の強みを具体的に伝える採用活動が重要

⇒ 詳しくは秋田労働局のWEBサイトへ

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