2026年1月17日
労務・人事ニュース
令和7年11月山口県有効求人倍率1.26倍から考える中小企業採用戦略
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最終更新: 2026年1月17日 05:11
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山口県の雇用情勢(令和7年11月分)について(山口労働局)
この記事の概要
令和7年11月の山口県における有効求人倍率は1.26倍となり、前月から0.04ポイント低下しました。求人が求職を上回る状況は続いているものの、新規求人数や有効求人数は減少しており、企業の採用姿勢には明確な慎重さが表れています。本記事では、山口県の最新の雇用統計を基に、有効求人倍率をどのように読み解くべきかを整理しながら、中小企業の採用担当者が今後どのように採用活動を進めるべきかを、実務の視点から丁寧に解説します。
令和7年11月に公表された山口県の雇用情勢を見ると、有効求人倍率は1.26倍となり、前月の1.30倍からわずかに低下しました。この数値は、仕事を探している人1人に対して約1.26件の求人が存在していることを意味します。全国平均の1.18倍と比べると高い水準ではあるものの、山口県内では38か月ぶりに基調判断が下方修正されており、雇用環境の先行きに対して注意が必要な局面に入っていることがうかがえます。
実際に数字の内訳を見ると、有効求職者数は20063人で前月比0.3%の減少にとどまっていますが、有効求人数は25299人となり前月比3.2%減少しています。求職者が大きく減っていない一方で、求人側が減少している点は、中小企業の採用担当者にとって重要なシグナルです。これは、人材不足が解消されたというよりも、物価上昇やコスト負担増を背景に、企業が新規採用を抑制している可能性を示しています。
新規求人の動きに目を向けると、令和7年11月の新規求人数は8474人で、前年同月比では10%を超える減少となりました。特に卸売業や小売業、運輸業、医療・福祉、サービス業など、これまで人手不足感が強かった業種でも求人が減少しています。この状況は、中小企業にとって「人が集まらない」のではなく、「そもそも採用活動そのものが難しくなっている」環境であることを意味します。
地域別に見ると、山口県内でも雇用環境には差があります。令和7年11月時点で、山口地域の有効求人倍率は1.50倍前後と比較的高い一方、下関地域では1.14倍、宇部地域では1.43倍と地域ごとにばらつきが見られます。この違いは、産業構造や企業規模、求職者の年齢構成などが影響しており、採用担当者は県全体の平均値だけで判断するのではなく、自社が属する地域の実態を正確に把握する必要があります。
中小企業の採用担当者が有効求人倍率を見る際に重要なのは、倍率の高さや低さだけで一喜一憂しないことです。例えば1.26倍という数字は一見すると売り手市場に見えますが、実際には求職者の希望条件が多様化しており、賃金や勤務時間、働き方に対する期待は年々高まっています。そのため、求人を出しても応募が集まらない、あるいは採用しても定着しないといった課題が生じやすくなっています。
このような環境下で中小企業が採用活動を進めるためには、有効求人倍率を「競争の激しさを示す指標」として捉えることが重要です。倍率が高いということは、求職者にとって選択肢が多い状態であり、企業側が選ばれる立場にあることを意味します。そのため、待遇面の改善だけでなく、仕事内容の具体性や職場の雰囲気、成長機会など、数字では表れにくい魅力を丁寧に伝える工夫が求められます。
また、正社員有効求人倍率が1.31倍となっている点も注目すべきポイントです。正社員求人に対して一定の需要はあるものの、即戦力人材に偏った採用を続けると、長期的には人材確保が難しくなる可能性があります。中小企業にとっては、未経験者や若年層を視野に入れ、育成を前提とした採用に切り替えることが、結果的に安定した人材確保につながると考えられます。
有効求人倍率が緩やかに低下している現在は、採用活動を見直す好機でもあります。短期的な人手不足を埋めるためだけの採用ではなく、自社の将来像と照らし合わせながら、どのような人材が必要なのかを明確にすることが重要です。その上で、求人情報の書き方や選考プロセスを改善し、求職者とのミスマッチを減らす努力が、中小企業の採用成功を左右します。
令和7年11月の山口県の有効求人倍率は、単なる数字ではなく、採用環境が次の段階へ移行しつつあることを示しています。採用担当者は統計データを冷静に読み解き、自社の立ち位置を客観的に把握した上で、持続可能な採用戦略を構築していくことが求められています。
この記事の要点
- 令和7年11月の山口県有効求人倍率は1.26倍で前月から低下
- 有効求人数の減少が採用環境の厳しさを示している
- 地域や業種によって雇用状況に大きな差がある
- 中小企業は選ばれる立場として採用活動を見直す必要がある
- 育成を前提とした採用が中長期的な人材確保につながる
⇒ 詳しくは山口労働局のWEBサイトへ


