2026年5月15日
補助金・助成金, 労務・人事ニュース
2026年5月26日から7月31日受付、最大500万円補助と2.9%賃上げ条件の奈良県支援制度
令和8年 奈良県中小企業賃上げ環境整備支援補助金
奈良県は2026年4月、県内中小企業の賃上げを後押しするため、「中小企業賃上げ環境整備支援補助金」の募集を発表した。物価高騰が続く中、持続的な賃上げを実現するための環境整備を目的としており、生産性向上と収益力強化を同時に進める施策として位置付けられている。
今回の補助制度は、省力化や業務効率化につながる設備投資やシステム導入を支援することで、企業の体質改善を図る内容となっている。対象経費には、設備投資のほかシステム構築費やクラウド利用費、広告宣伝費なども含まれており、幅広い取り組みに対応している。
申請受付は2026年5月26日から7月31日までとなっており、申請前には商工会議所または商工会による伴走支援を受けながら事業計画書を作成する必要がある。専門機関の支援を前提とすることで、実効性の高い計画策定を促す仕組みが採用されている。
補助対象となる事業期間は、交付決定後から2026年12月25日までとされている。交付決定は同年8月中旬頃が見込まれており、それ以降に実施される設備導入や支払いが対象となる。事業完了後は30日以内、または同年12月25日のいずれか早い日までに実績報告を行う必要がある。
補助対象者は、県内に事業所を有する中小企業等で、商工会議所などの支援を受けていることに加え、賃上げの実施が条件とされている。具体的には、実績報告時点での直近1か月の給与支給総額を2026年3月と比較して2.9%以上増加させることが求められている。
補助率は企業規模に応じて異なり、中小企業は2分の1以内、小規模事業者は3分の2以内とされている。補助額は50万円から500万円の範囲で設定されており、一定規模以上の投資を対象とした制度設計となっている。
また、国の補助金を活用した設備導入は対象外とされており、本制度単独での支援を前提としている。資金調達については、県の制度融資と連携した支援も用意されており、設備投資に必要な資金面の後押しも行われる。
申請から補助金支払いまでの手続きは段階的に進められ、交付決定後に事業実施、実績報告、額の確定を経て最終的に支給される。適正な手続きと計画遂行が求められる仕組みとなっている。
奈良県は今回の事業を通じて、企業の生産性向上と賃上げの好循環を生み出すことを目指している。設備投資と人材確保を両立させる施策として、地域経済への波及効果が期待されている。
⇒ 詳しくは奈良県のWEBサイトへ


