2025年8月27日
労務・人事ニュース
令和8年3月1日から群馬県最低賃金 時給1,063円へ、78円アップ
-
「土日祝休み」/准看護師・正看護師/整形外科/リハビリテーション科/内科/病院
最終更新: 2025年8月26日 22:37
-
「高給与」/正看護師/内科/精神科/精神科病院/病院
最終更新: 2025年8月26日 22:37
-
「夜勤なし」/准看護師/有料老人ホーム/介護施設/オンコールなし
最終更新: 2025年8月26日 22:37
-
「夜勤なし」/准看護師・正看護師/介護施設/ブランクのある方も歓迎
最終更新: 2025年8月26日 22:37
群馬県最低賃金の答申 時間額 78 円引き上げ 1,063 円へ(群馬労働局)
この記事の概要
群馬県の最低賃金が過去最大となる78円引き上げられ、令和8年3月1日から時間額1,063円に改定される方針が示されました。これは現行の985円からの大幅な上昇であり、賃金水準の見直しが求められる企業にとって重要な動きです。
令和7年8月26日、群馬労働局は群馬地方最低賃金審議会からの答申を受け、県内の最低賃金を現行の時間額985円から78円引き上げ、令和8年3月1日から1,063円とする方針を発表しました。この改定は7.92%の引き上げ率に相当し、金額・率ともに過去最大規模となる見通しです。労働局は今後、異議申出の公示を含む必要な手続きを経たうえで、正式な改正決定を行う予定としています。
今回の引き上げは、県内における物価上昇や人材確保の難しさ、さらには生活費の高騰など複合的な要因を背景に、労働者の生活を守るために実施されるものです。現場では、特にサービス業や小売業、製造業といった人手を必要とする業種において、賃金水準の見直しが急務となっており、今回の改定によって一定の賃上げ圧力が生じることが予想されます。
実際、過去5年間の群馬県の最低賃金の推移を見ると、令和2年度には837円であったものが、毎年のように引き上げられており、令和6年度には985円に達していました。その間、上昇額は最大でも50円でしたが、今回の78円引き上げは過去最大幅となります。こうした継続的な引き上げ傾向に加え、今回の大幅な改定は企業にとっても採用戦略や人件費の見直しを迫られる大きな転換点といえるでしょう。
また、最低賃金の上昇はパート・アルバイトを中心とする非正規雇用者層の生活水準向上に直結するため、地域全体の消費活動にも好影響を与える可能性があります。その一方で、中小企業や個人経営の店舗などにとってはコスト増となるため、価格転嫁や業務の効率化といった対策が求められる場面も出てくるでしょう。特に人材不足が深刻化している現在の労働市場では、時給の高さが採用競争力を左右する要素のひとつとなっており、賃金面での魅力を高めることは企業にとって重要な課題です。
厚生労働省および群馬労働局では、今回の引き上げが地域経済全体に与える影響についても注視しており、今後の最低賃金の動向や労働環境の改善に向けた取り組みを継続する構えです。採用活動を行う企業にとっては、単に賃金を上げるだけでなく、福利厚生や働きやすさといった非金銭的要素の強化も求められる時代に入っていると言えるでしょう。
今回の引き上げは、令和7年中の施行が予定されており、企業としては早急な対応が求められます。具体的な施行日や対象業種の詳細については、今後の公示情報を注視する必要があります。なお、最低賃金は地域ごとに設定されているため、他県の動向にも注意を払うことで、広域的な人材戦略の構築に役立つでしょう。
この記事の要点
- 群馬県の最低賃金が過去最大となる78円引き上げで1,063円に
- 引き上げ率は7.92%で過去5年間で最も高い水準
- 改定は令和7年中に正式決定・施行予定
- 人手不足や物価上昇に対応するための措置
- 企業は採用・人件費戦略の見直しが必要
- 非正規雇用者の生活改善と地域経済への波及効果が期待される
⇒ 詳しくは群馬労働局のWEBサイトへ