2026年10月7日
パコラマガジン
仕事を急に休むときの引き継ぎメモ|共有事項の書き方と場面別例文
体調不良や家庭の事情で急に仕事を休むことになったとき、「連絡はしたけれど、今日の仕事はどう伝えればよいのだろう」と迷うことがあります。説明を丁寧にしようとするほど、文章が長くなったり、肝心の締切が抜けたりすることもあるでしょう。
急な休みの引き継ぎメモは、締切・進捗・資料の場所・判断してほしいことを短くまとめると、受け取る人が動きやすくなります。まず職場の決められた方法で休みの連絡をし、無理なく共有できる範囲で、止まりそうな仕事を伝えましょう。メモを完成させるために、連絡を遅らせる必要はありません。
この記事では、休みの連絡と業務共有を分ける考え方、書き込み式のメモ、事務・接客・シフト勤務の例文、管理者が確認したい点を紹介します。体調や安全を優先しながら、仕事の情報を整理するために活用してください。
この記事は日本国内の職場での一般的な業務共有を扱います。休暇の種類や申請方法、欠勤の扱いは、制度の条件と就業規則を確認してください。法制度に関する情報は2026年10月7日に公式情報を確認しています。

- 休みの連絡と引き継ぎメモを分けて伝える理由
- 締切・進捗・資料・判断事項を整理する書き方
- 事務・接客・シフト勤務で使える共有例
- 体調が悪いときや返信できないときの伝え方
- 管理者の分担調整と、復帰後の確認ポイント
質問者さん
パコアラ
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急な休みは「連絡」と「業務の引き継ぎ」を分ける
休むことを伝える連絡と、担当業務を動かすための共有は、目的が異なります。休みの連絡では、氏名、勤務予定、休む必要があること、現在分かっている見通しを、指定された相手へ伝えます。引き継ぎメモでは、誰かが確認や対応をするための仕事の情報をまとめます。
職場が電話連絡を定めているなら、チャットにメモを送っただけで連絡が済んだとは判断しないようにしましょう。一方、職場が専用システムを使っているなら、その手順を確認します。電話がつながらない場合も、決められた予備の連絡先や方法で、連絡を試みたことと要件を残してください。

前日に休みを伝える場面の基本的な考え方は、急な仕事の休みを前日に連絡するときの注意点を解説した記事でも確認できます。本記事では、その連絡の後に「何をどう引き継ぐか」に絞って説明します。
すべての仕事を終えてから休もうとしない
急な休みでは、業務を完了できないこともあります。無理に処理を続けるより、「この部分は未完了です」「資料を開けないため、保存場所だけお伝えします」と、できることとできないことを区別して伝えましょう。緊急時は安全や必要な対応を優先し、本人から連絡できない事情がある場合は、職場の手順に沿った連絡方法を検討します。
引き継ぎメモに書くのは「締切・進捗・資料・判断」の4項目
相手が次の行動を決められる情報を、仕事ごとにそろえます。長い経緯や細かな作業履歴より、いつまでに必要か、どこまで済んでいるか、どこを見ればよいか、何の判断が必要かを優先します。

| 項目 | 書く内容 | 曖昧にしない工夫 |
|---|---|---|
| 締切 | 必要な日付と時刻、遅れる場合の影響 | 「今日中」だけでなく、分かる範囲で具体化する |
| 進捗 | 完了した部分、未着手の部分、相手からの回答待ち | 「ほぼ終わり」ではなく、残っている作業を書く |
| 資料 | 職場の共有フォルダー、ファイル名、保存日など | 最新版を特定できるようにする |
| 判断 | 代わりの担当、期限の調整、承認が必要なこと | 誰に何を決めてほしいかを明記する |
急ぎの仕事から並べ、分からないことは「未確認」と書く
同じメモに複数の仕事を書く場合は、今日中に止まる仕事、次の勤務まで待てる仕事、判断が必要な仕事を区別します。ただし、重要度が分からない業務は、自分で後回しにすると決めず「優先順位を確認したい」と伝えましょう。
「先方には連絡済みだと思います」では、受け取る人が再確認に迷います。「先方への連絡状況は未確認です。送信履歴の確認をお願いします」のように、事実と推測を分けます。決まっていない担当者を、確定した担当者のように書かないことも大切です。
そのまま整理に使える引き継ぎメモの書式
仕事名を見出しにし、1件ずつ4項目を書くと、口頭でも文章でも伝えやすくなります。以下は書き方の例です。職場の既存様式がある場合は、その項目に合わせて使ってください。
【共有日時・氏名】○月○日○時/○○
【不在の予定】○月○日。次の出勤予定は○日ですが、変更があれば指定の方法で連絡します。
【仕事名】○○
【締切】○月○日○時/期限の変更が可能かは未確認
【進捗】○○は完了。○○は未完了。
【資料】職場の共有フォルダー「○○」のファイル「○○」
【判断してほしいこと】担当の割り振り/締切の変更/承認の確認
【連絡について】すぐには返信できません。資料は共有先で確認できます。
予定が分からないときは、無理に復帰日を約束せず「現時点では未定です。分かり次第、指定の方法で連絡します」と記載します。連絡できそうな時間を書く場合も、確実に対応できる時間だけにしてください。
相手への依頼と、決まった担当を区別する
「Aさんが対応します」は、本人や管理者の確認が取れている場合に使う表現です。まだ決まっていない場合は「Aさんに対応可能か、管理者から確認をお願いします」と書きます。依頼を送ること、引き受けてもらうこと、管理者が分担を決めることを区別すると、担当の空白を見つけやすくなります。
事務・接客・シフト勤務の場面別の共有例
職種によって、止まる仕事や確認場所が異なります。自分の担当業務に合わせて、相手が探さずに確認できる内容を選びましょう。以下の人物・業務・時刻は説明用の仮の設定です。
事務:作成途中の資料と承認待ちを伝える
本日は休みの連絡を済ませています。明日15時提出の会議資料は、一覧表まで作成済みで、数値の最終確認が残っています。共有フォルダー「会議資料」に保存しています。最終確認の担当と、提出前の承認者の確認をお願いします。すぐに返信できないため、作成済み部分は共有ファイルで確認してください。
共有先に同じ名前の資料が複数ある場合は、ファイル名や保存日まで書きます。未確認の数値を「確認済み」として渡さず、確認が残る箇所を示してください。担当者が代わっても、どこから再開すればよいか分かる状態を目指します。
接客・店舗:予約や受け渡しの注意点を絞る
本日の勤務について、店長へ休みの連絡をしています。14時の受け取り予約は予約台帳に記載済みで、商品準備は未完了です。準備する担当と、受け渡し時の確認をお願いします。詳細は店内の予約台帳で確認できます。
顧客名や連絡先を、職場が認めていない個人用チャットへ転記しないようにします。共有すべきことは「どの台帳・どの予約を見るか」であり、必要以上に顧客情報を複製することではありません。店外から確認できない場合は、その事実も伝えましょう。
シフト勤務:勤務枠と残る作業を分けて伝える
本日の9時から13時の勤務について、責任者に休みの連絡をしています。昨日の確認では、午前の棚補充が未着手でした。現在の状況は確認できていません。担当の割り振りと、今日中に必要な作業の確認をお願いします。
代わりの人を探す手順が職場にある場合も、本人だけで同僚の勤務予定を変更しないようにします。シフトの変更、作業の延期、担当の追加は、権限のある管理者へ確認します。体調不良などで作業できない本人に、すべての調整を任せない運用も必要です。
詳しい事情・休暇の手続・業務情報は共有先を分ける
同僚向けのメモには業務に必要な情報を中心に書き、休暇の手続や個人的な事情は必要な担当者へ伝えます。本人や家族の詳しい状況を、大人数が読むメモに一律に載せる必要はありません。職場の手続上、確認が必要な情報は、上司や人事へ個別に確認しましょう。
休みの連絡をしただけで、年次有給休暇への振り替えが自動で決まるわけではありません。和歌山労働局の公式Q&Aでは、年次有給休暇は事前の請求が原則であり、事後の請求も労使双方が合意すれば年次有給休暇として処理できると説明しています。急な欠勤後の申請は、就業規則と担当者への確認が必要です。和歌山労働局「主な相談内容(事業主の方へ)」
一方、適法に成立した年次有給休暇を、引き継ぎが完璧ではないという理由だけで欠勤と決めつけないことも重要です。厚生労働省は、請求された時季の休暇が事業の正常な運営を妨げる場合を除き、指定した日の有給休暇が有効に成立すること、成立した日を欠勤として賃金控除などを行えないことを説明しています。個別の扱いで意見が合わない場合は、公式の相談窓口などに確認してください。厚生労働省「年次有給休暇」の事業者向けQ&A
パート・アルバイトも、継続勤務や出勤率などの条件を満たせば年次有給休暇の対象になります。付与日数は働く日数などによって異なります。自分の残日数と申請方法を確認したいときは、厚生労働省「年次有給休暇をとる条件は?パート労働者でももらえますか?」を参考にしてください。
休む理由の説明に迷ったら、業務メモと別に整理する
理由の伝え方に迷う場合は、仕事を私用で休むときの理由と伝え方を扱う記事も参考にできます。業務メモの中で長い事情説明を繰り返すより、必要な担当者への連絡と、仕事を進めるための情報を分けて整理しましょう。
管理者は担当・締切・確認先を決め、復帰後に状況をそろえる
引き継ぎメモを受け取った管理者は、対応する人、調整する期限、判断する人を確認します。メモが届いたことと、仕事を誰かが引き受けたことは同じではありません。未完了の作業や担当未定の仕事を、そのままにしないことが大切です。
| 管理者が確認すること | 具体的な対応 |
|---|---|
| 本日中に必要な仕事 | 担当者を決め、対応可能か確認する |
| 延期できる仕事 | 関係者に新しい期限を共有する |
| 資料や権限が不足する仕事 | 職場内で確認できる人と方法を探す |
| 休んでいる本人への連絡 | 必要な連絡を絞り、窓口を一本化する |
| 他の従業員への負担 | 元の担当業務も含めて優先順位を調整する |
代わりに仕事を受ける人の作業が増える場合は、単に業務を追加するのではなく、もともとの締切や担当範囲も調整しましょう。整理方法は、パートの仕事が増えたときの業務範囲・優先順位の相談方法でも紹介しています。
復帰後は「完了・継続・変更」を確認する
出勤を再開したら、引き継いだ仕事が完了したのか、誰かが継続しているのか、期限や手順が変わったのかを確認します。元の担当者に戻す時点が曖昧だと、同じ作業を二重に進める場合があります。「この仕事は今日から私が担当する、という理解で合っていますか」と短く確認しましょう。
協力へのお礼は、無理のない一言で伝えられます。そのうえで、急な不在のたびに本人しか分からない仕事が残るなら、日ごろの共有場所や作業記録を見直す機会にします。労務の制度や運用に関わる担当者の仕事を知りたい方には、社会保険労務士の職種図鑑も参考になります。
まとめ:短いメモで、次に動ける情報を渡す
仕事を急に休むときは、職場で決められた方法による連絡を先に行い、締切・進捗・資料の場所・判断してほしいことを、共有できる範囲でまとめましょう。未確認のことは未確認と書き、代わりの担当や期限は管理者へ確認します。
引き継ぎメモは、無理をして仕事を完了させるためのものではなく、職場で次の対応を考えるための情報です。受け取る側も、本人の状況を踏まえて連絡と分担を調整し、復帰後に仕事の状態をそろえるとよいでしょう。
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急な休みの引き継ぎメモについてよくある質問
引き継ぎメモを完成させてから連絡した方がよいですか?
先に、職場で決められた方法で休みの連絡をしましょう。メモが整っていなくても、急ぎの仕事と現在分かっている情報を共有し、補足できる場合は後から伝えます。
電話とチャットのどちらで伝えればよいですか?
職場が定める連絡先と手段を使います。電話が必須の職場でチャットだけにするなど、自己判断で置き換えず、つながらない場合の予備の方法も確認しておきましょう。
体調が悪く、長いメモを書けない場合はどうしますか?
無理なく伝えられる範囲で、止まりそうな仕事と資料の場所を優先します。作成できない事情も伝え、緊急時は安全や必要な対応を優先してください。
代わりの担当者は自分で決める必要がありますか?
担当やシフトの変更は、職場の手順に従って管理者へ確認します。同僚の対応可能な時間や権限が分からないまま、担当が確定したように書かないようにしましょう。
休んでいる間は、すぐ返信できるようにしておくべきですか?
常に返信できると約束する必要はありません。すぐに返信できない場合はその旨を伝え、職場で確認できる資料や判断する人を共有しておきます。必要な連絡は、休暇の扱いと本人の状況を踏まえて確認しましょう。
急な欠勤をあとから有給休暇にできますか?
自動で有給休暇に変わるわけではなく、事後の請求の扱いを確認する必要があります。年次有給休暇は事前請求が原則ですが、労使双方の合意による事後処理も可能と公式Q&Aで説明されています。残日数、就業規則、申請方法を上司や人事に確認してください。


