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2025年9月19日

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兵庫県 令和7年7月の有効求人倍率が0.97倍に低下、採用活動に慎重姿勢広がる

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一般職業紹介状況(令和7年7月分)(兵庫労働局)


この記事の概要

兵庫労働局が発表した令和7年7月の雇用統計によると、有効求人倍率は0.97倍となり、前月から0.02ポイント低下しました。求人数の減少と求職者数の微増が影響しており、雇用市場には持ち直しの動きにやや弱さが見られます。本記事では、企業が注視すべき求人・求職の最新動向と今後の採用戦略について詳しく解説します。


令和7年7月に兵庫労働局が公表した統計によれば、県内の有効求人倍率(季節調整値)は0.97倍となり、前月から0.02ポイントの低下が見られました。これで2か月連続の下落となり、企業の採用活動にやや慎重な姿勢が広がっている様子が浮き彫りとなっています。有効求人数は78,608人で、前月から1.2%の減少。有効求職者数は80,724人で、前月比ではわずか0.02%の増加にとどまりました。求人数が減少した一方で求職者数が微増したことが、求人倍率の低下に影響を与えた形です。

一方、新規求人に関する指標を見ると、新規求人倍率は1.73倍となり、こちらも前月から0.03ポイント低下し、3か月連続の減少となっています。新規求人数は26,391人で、前月比0.3%の微増でしたが、新規求職者数が15,284人と前月から2.0%増加しており、求職者の動きが活発化していることがわかります。求人倍率の低下は、企業側の採用意欲が落ち着いてきている一方で、求職者が就業に向けて動き始めている状況を示しています。

就業地別に見ても、雇用情勢には地域差が見られます。就業地別の新規求人数は30,313人で、前月比0.05%の減少となり、3か月連続のマイナスとなりました。また、就業地別での新規求人倍率は1.98倍で、前月から0.04ポイント下がり、5か月連続での低下です。これらの数値から、企業による求人の抑制傾向が全体的に広がっていることが読み取れます。

このような統計データは、企業の採用担当者にとって極めて重要な判断材料となります。求人倍率の低下が示すのは、求職者の数が求人の数を上回る状況であり、比較的多くの応募者から選考できる可能性が高まっていることを意味します。しかし一方で、求職者のニーズが多様化している現在では、単に求人を出せば応募があるという状況ではなく、条件面の見直しや企業としての魅力発信が不可欠です。

特に、近年ではハローワークインターネットサービスの利用拡大が進んでおり、来所不要での求職登録や求人応募が可能になったことから、オンラインを通じた採用活動がますます重要になっています。求人票の書き方や企業紹介ページの内容、応募から面接までのスピード感など、あらゆる要素が応募数や質に直結する時代に移行しているのです。企業としては、求人情報の最適化に加え、SNSやWebを活用した広報活動を強化することが採用成功の鍵となるでしょう。

兵庫県内の雇用情勢は「持ち直しの動きに弱さがみられる」との総評が示されており、物価上昇やエネルギーコストの高止まりといった外部環境の影響を引き続き注視する必要があります。人件費や採用コストの上昇が企業の経営判断に影響を及ぼしていることもあり、採用に慎重な企業が増えていることも数字から読み取れます。

このような状況下で企業が取るべき方針としては、即戦力の確保に注力する一方で、育成を前提とした中長期的な人材採用も視野に入れることが挙げられます。また、応募者の関心を惹きつけるために、福利厚生やキャリア形成支援、ワークライフバランスの取り組みなど、企業としての姿勢を明確に打ち出すことが重要になります。

この記事の要点

  • 有効求人倍率は0.97倍で2か月連続の低下
  • 有効求人数は78,608人で前月比1.2%減少
  • 有効求職者数は80,724人で前月比0.02%増加
  • 新規求人倍率は1.73倍で3か月連続の低下
  • 新規求人数は26,391人で前月比0.3%増加
  • 新規求職者数は15,284人で前月比2.0%増加
  • 就業地別新規求人倍率は1.98倍で5か月連続低下
  • 求職者の動きは活発化する一方で求人は減少傾向

⇒ 詳しくは兵庫労働局のWEBサイトへ

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