2025年9月24日
労務・人事ニュース
日本発の医療AIスタートアップ12社が採択、米国進出支援プログラムが2025年始動
- 「ブランクOK」/准看護師/老人保健施設/内科/精神科/病院
最終更新: 2025年9月23日 22:36
- 「高給与」/准看護師・正看護師/整形外科/外科/クリニック/夜勤なし
最終更新: 2025年9月23日 22:36
- 「夜勤なし」/准看護師/デイサービス/介護施設/オンコールなし
最終更新: 2025年9月23日 22:36
- 訪問診療同行のお仕事/看護師/車通勤可/即日勤務可/土日祝休み
最終更新: 2025年9月23日 10:09
「J-StarX AI Medicalコース」参加スタートアップ12社が決定! ―米国Mayo Clinic Platform_Accelerateと連携し、ヘルスケアスタートアップの米国市場参入、医療データへのアクセス、プロダクト改良を強力サポート―(JETRO)
この記事の概要
医療とAIの融合をテーマにした国際アクセラレーションプログラム「AI Medicalコース」に、2025年度のフェーズ1参加企業12社が決定しました。米国医療機関との連携により、現地の医療市場進出や匿名化された数百万人分の医療データ活用を支援し、製品の実証・改善・事業化を促進します。
日本国内で開発が進められている先進的な医療AIやデジタルヘルス分野の技術が、米国市場を舞台にさらなる展開を図るための取り組みとして、「AI Medicalコース」の2025年度プログラムが始動しました。本年度のフェーズ1では、厳正な選考を経て12社のスタートアップが採択されました。参加企業はいずれも医療やバイオテクノロジー、デジタルヘルスの分野で革新的な技術を持ち、国際市場での実装を見据えた高い成長可能性が評価されています。
このプログラムは、日本のスタートアップに対して米国医療市場への戦略的進出を支援することを目的として設計されています。フェーズ1は2025年9月から12月まで実施され、主にオンラインでの集中講義やメンタリング、戦略構築のワークショップが行われるほか、最終週には参加者が米国中西部にある医療機関のキャンパスを実際に訪問し、臨床の現場を直に体験する機会が設けられています。
この期間を通じて、参加企業は米国特有の医療制度、規制、倫理的課題への理解を深めるとともに、現地の医療従事者や専門家とのネットワーキングも行います。特に注目されるのが、臨床医や研究者と直接対話できる場が用意されており、プロダクト開発の方向性や現場ニーズの把握が可能になる点です。こうした実務的な知見の獲得は、海外市場への展開を目指すスタートアップにとって極めて重要な要素となります。
続くフェーズ2は、2026年2月から9月にかけて行われ、フェーズ1参加企業の中から選抜された最大4社が対象となります。このフェーズでは、匿名化された数百万人分の医療データに30週間アクセスできる機会が提供され、自社のAIモデルや製品に対して実証、検証、改善を行うことが可能になります。このような実データに基づくエビデンス構築は、製品の信頼性を裏付け、米国市場での事業化における強力な武器となります。
本プログラムのもう一つの大きな特長は、ベンチャーキャピタルやイノベーション促進機関との連携にあります。これにより、医療技術の製品化にとって不可欠な資金調達や市場導入に向けたビジネス支援も同時に提供されます。さらに、現地の患者中心のケアモデルに即した製品設計を推進することで、単なる輸出型ビジネスにとどまらず、現地適応型の製品開発が可能になります。
参加企業の事業内容は多岐にわたっており、脳疾患のAI診断、感染症の早期診断、行動予測によるアドヒアランス向上、分子情報を活用した薬剤開発支援、リハビリ支援のためのセンシングツール、女性と子どもの健康リスク予測、がんゲノム解析支援など、医療の最前線を担うソリューションが勢揃いしています。それぞれの企業が独自の技術をもとに、社会課題の解決に挑んでおり、グローバル市場での成果が期待されています。
このような支援を通じて、日本国内のスタートアップが世界レベルでの競争に挑む足掛かりを得ることは、単にビジネス拡大を意味するだけではありません。革新的な医療技術を世界に提供するという社会的使命と責任を果たすための重要なステップでもあります。医療現場に変革をもたらすこれらの技術が、米国を皮切りに世界中の患者のもとに届く未来を見据えた取り組みといえるでしょう。
このプログラムは今後も継続的に実施される予定であり、日本から世界へと羽ばたく医療系スタートアップの成功モデルを生み出すための重要なインフラとして、国内外の注目を集め続けています。
この記事の要点
- 医療AI分野のスタートアップ12社が米国進出支援プログラムに採択された
- フェーズ1は2025年9月から12月にかけて戦略構築と現地訪問を実施
- フェーズ2では最大4社が2026年2月から9月まで医療データにアクセス
- 数百万人分の匿名医療データを活用し製品の精度改善と実証を行う
- 医療機関との連携により、現地KOLとの対話機会が用意されている
- ベンチャーキャピタルの支援も受けられ、資金調達や市場展開も視野に
- 感染症、がん、脳疾患、リハビリなど多分野の革新的技術が採択対象に
⇒ 詳しくは独立行政法人日本貿易振興機構のWEBサイトへ