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2025年9月29日

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令和7年6月の外来患者数121万人、医療現場にさらなる対応力が求められる

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病院報告(令和7年6月分概数)(厚労省)


この記事の概要

令和7年6月の医療機関における患者数や病床利用状況、平均在院日数の最新データが公表されました。全国の病院では外来患者数が前月比で約7万人増加し、病床利用率もわずかに上昇しました。療養病床の平均在院日数は減少傾向にあり、医療機関の稼働状況に変化が見られます。


令和7年6月分の医療施設に関する統計が厚生労働省より発表されました。今回の報告では、全国の病院および診療所における1日平均の患者数、月末の病床利用率、そして平均在院日数が詳細にまとめられており、医療現場の稼働状況を把握するうえで貴重なデータとなっています。

まず、病院における1日平均の外来患者数は1,217,363人となり、前月から71,649人の増加となりました。これにより、外来患者の需要が引き続き高い水準で推移していることが明らかになりました。一方で、入院患者数については、一般病床では1,123,517人と前月比で6,896人の増加が見られ、精神病床や療養病床でもそれぞれ微増となりました。診療所については、1日平均患者数が前月から21人減少し1,417人となっています。

次に、月末の病床利用率に関しては、全国平均で76.3%となり、前月の73.9%から2.4ポイント上昇しました。特に一般病床の利用率は81.1%と依然として高く、安定的な運用が続いています。感染症病床では8.7%と、前月の6.6%から上昇しましたが、依然として他の病床区分に比べて低い水準にとどまっています。また、療養病床の利用率は72.2%と、前月比で4.0ポイント上昇しており、慢性的な治療を必要とする患者の受け入れが増加傾向にあることがうかがえます。

さらに、平均在院日数のデータを見てみると、病院全体の平均在院日数は24.6日で、前月比では1.2日短縮されました。これは医療の効率化や在宅医療への移行が進んでいる可能性を示唆しています。特に結核病床では58.0日、精神病床では237.4日と長期化の傾向がみられますが、それでも前月に比べると若干の減少が見られます。療養病床では117.3日であり、依然として長期入院が主流となっていますが、こちらも1.5日短縮されています。

診療所においては、平均在院日数が101.6日となっており、前月から3.1日短くなっています。病院と比べると診療所の在院期間は依然として長いものの、こちらも入院期間の短縮が進んでいる傾向が確認できます。

全体として、外来患者数の増加や病床利用率の上昇、平均在院日数の短縮といった動きは、医療機関がより効率的に機能している兆候と考えられます。とくに病床の回転率が上がっていることから、今後も医療資源の適正配分が重要となるでしょう。医療機関の採用担当者にとっては、今後の人員配置や施設の運用方針を検討するうえで、これらの統計は極めて有用です。外来患者数が増加している現状では、医師や看護師の増員や交代勤務の見直しといった対策が求められる可能性もあります。また、病床利用率の変化を踏まえた柔軟な病床管理体制の構築も重要になるでしょう。

今後もこうしたデータの定期的な把握と分析により、持続可能な医療体制の構築が期待されます。とくに療養病床の在院日数が長期化する中で、地域との連携を強化し、在宅医療や介護との橋渡しをスムーズに行う体制づくりが求められます。これらの対応が、結果として患者のQOL(生活の質)向上にもつながると考えられます。

この記事の要点

  • 令和7年6月の外来患者数は約122万人で前月比7万人増
  • 病院の病床利用率は76.3%で前月から2.4ポイント上昇
  • 療養病床の平均在院日数は117.3日で1.5日短縮
  • 感染症病床の利用率は依然低水準の8.7%
  • 診療所の在院日数は101.6日で前月比3.1日短縮
  • 全体として病床稼働の効率化が進行中

⇒ 詳しくは厚生労働省のWEBサイトへ

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