2025年10月9日
労務・人事ニュース
上士幌町が事業承継支援に最大50万円補助、申請は2026年1月30日まで
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最終更新: 2025年10月9日 21:27
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最終更新: 2025年10月9日 17:21
令和7年 上士幌町事業承継支援事業
北海道上士幌町では、地域経済の継続的な活性化と地場産業の存続を目的として、「上士幌町事業承継支援事業」の令和7年度申請受付を開始しています。少子高齢化の進行や後継者不在といった理由により、町内の中小企業や個人事業者が抱える事業承継の課題は深刻化しており、これに対応するため、町として専門的な支援体制と資金的な補助制度を整備し、円滑な承継を促進する方針を打ち出しています。
この補助制度は、上士幌町内で事業を営む中小企業者または個人事業者であって、事業承継を予定している方を対象に、税制申請や株価評価に関連する経費の一部を助成する内容です。具体的には、特例承継計画の作成や、認定申請のための代行業務、特例適用贈与申告書の作成など、税制に関連する支援にかかる経費については、補助対象経費の3分の2以内で最大50万円まで補助されます。一方で、株価評価に係る事業については、補助対象経費の2分の1以内、同じく上限は50万円となっています。
なお、補助対象経費に対して他の地方公共団体から助成を受ける場合には、その金額分が差し引かれる形で補助対象額が算出されます。これは二重の公的支援を避けるための措置であり、制度の透明性と公平性を保つ目的で設けられています。
補助対象者となるにはいくつかの条件があり、上士幌町内で事業を行っていることに加え、町税を滞納していないこと、そして暴力団員ではないことが明確に求められています。申請にあたっては、上士幌町商工会が窓口となっており、事業承継計画書の作成や各種申請書類の提出、さらには町の補助審査委員会による承認手続きが必要となります。
申請受付期間は、令和7年4月1日から令和8年1月30日までとされており、期間内に事業承継の具体的な計画を持つ事業者は、早めに商工会へ相談することが勧められています。申請に必要な書類としては、「上士幌町事業承継支援事業計画承認申請書」「事業承継計画書」「町税納入状況調査書」などがあり、これらを整えて正式な審査を受けることとなります。
この制度は、単に事業の継続を促すための支援というだけでなく、地域の雇用維持や商店街の活性化、さらには地域経済全体の底上げを図る施策として位置付けられており、事業者だけでなく、地域住民にとっても重要な取り組みです。実際、地域で長年営まれてきた商店やサービス業が承継を経て新たな形で事業を継続することで、地域の利便性や住民サービスが守られるといった副次的な効果も見込まれます。
また、税務や法務といった専門性の高い分野が関係する事業承継では、外部の専門家に依頼するケースが多く、その費用が大きな負担となることがあります。そうした現状を踏まえ、町が経費の一部を負担することで、事業者がより安心して専門的な支援を受けられる環境を整備している点は、この制度の大きな特徴のひとつです。
上士幌町では、こうした支援を通じて、単なる事業の引き継ぎにとどまらず、新たな事業展開や経営改革のきっかけとなるような承継の形を支援したいとしています。町内で今後事業承継を検討している事業者にとって、この補助制度は経済的な支援だけでなく、心理的な安心感を提供する重要な制度であることは間違いありません。
⇒ 詳しくは上士幌町のWEBサイトへ