2025年10月12日
労務・人事ニュース
岡山市がノリ網1枚650円支援、資材高騰対策の申請は2026年1月30日まで
- アイリスト/久留米市/西鉄久留米駅/福岡県
最終更新: 2025年10月11日 10:37
- 鍼灸師/福岡県/福岡市中央区/天神南駅
最終更新: 2025年10月11日 10:36
令和7年 岡山市ノリ養殖用資材価格高騰対策支援金
岡山市では、近年の原油価格および原材料費の高騰に伴い、ノリ養殖に必要な資材であるノリ網や処理剤の購入負担が増していることを受け、市内でノリ養殖業を営む漁業者に対して「ノリ養殖用資材価格高騰対策支援金」を交付する制度を開始します。この支援制度は、持続可能な漁業経営の維持と、岡山の水産業を支える基盤の安定を目的としたものであり、資材の急激な価格上昇によって経営が圧迫されている現場を直接的に支援するものです。
支援金の申請受付期間は、令和7年10月1日水曜日から始まり、令和8年1月30日金曜日までの消印有効となっています。漁業者にとって、購入費用の一部が支援されることは、経営の見通しを立てやすくする上で非常に有意義な制度であり、事前の準備と迅速な対応が求められます。申請は原則として郵送により受け付けられ、封筒の表には「ノリ養殖用資材価格高騰対策支援金交付申請書在中」と朱書きする必要があります。提出先は岡山県漁業協同組合連合会となっており、受付時間は平日の午前9時から午後5時までです。
この制度で支援の対象となる経費は、ノリ網と処理剤の購入費に限られます。具体的には、ノリ網1枚あたり650円、処理剤1本あたり1,800円が補助対象額とされており、いずれも数量に応じて支援金が計算されます。ただし、交付される金額には上限が設けられており、最大20万円までとされています。申請にあたっては、令和6年度および令和7年度中に実際にノリ網や処理剤を購入した実績が必要であり、それを証明するための伝票や領収書の写しなどの提出が必須です。
交付の対象となるのは、岡山市内でノリ養殖業を営んでいる経営体のうち、朝日漁業協同組合、九蟠漁業協同組合、小串漁業協同組合のいずれかに所属している事業者で、令和6年度および令和7年度に活動実績があること、さらに今後もノリ養殖業を継続する意思を有していることが要件となっています。申請書類には、交付申請書(様式第1号)に加えて、資材購入を証明する書類の写し、振込先口座の通帳の写し、個人事業者であれば本人確認書類、法人であれば最新の履歴事項全部証明書の写しなどが必要です。これらの書類を漏れなく準備し、期日までに送付することが支援金の受給には欠かせません。
特に注意すべき点としては、通帳は申請者本人名義(もしくは法人名義)であることが条件となっており、代理人名義や第三者名義の口座は認められていません。また、支援金の申請には、申請書の記入例や手引きを参考にすることが推奨されており、正確な記入と提出が求められます。誤記や不備がある場合には、交付決定が遅れる、または不採択となる可能性もあるため、慎重な対応が求められます。
このような経済的支援策は、資材価格の急激な変動に左右されやすいノリ養殖業者にとって、経営の安定化を図るための重要な手段です。ノリ養殖は岡山の海の産業を支える代表的な漁業形態のひとつであり、その持続的な発展は地域経済や雇用の維持にも直結します。今後も同様の支援策が継続されるかどうかは不透明であるため、今回の制度をしっかり活用することが求められます。該当する事業者の方々におかれては、早めに申請書類を準備し、必要に応じて岡山県漁業協同組合連合会や岡山市農林水産課に問い合わせを行うことで、円滑な手続きを進めていただくことが推奨されます。
⇒ 詳しくは岡山市のWEBサイトへ