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2025年10月18日

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松本市が農業体験に最大30万円補助、地元農産物を活用した学習活動を支援

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令和7年 松本市子ども・若者農業体験支援事業補助金

松本市では、地域の農業と食文化への理解を次世代に繋ぐことを目的として、子どもや若者を対象にした農業体験や加工体験の実施に対して、経費の一部を補助する制度を設けています。この「子ども・若者農業体験支援事業補助金」は、地元産の農産物を活用した教育的な取り組みを支援するもので、農業や食の現場に触れることで地域資源の大切さを伝える機会を提供することが主な狙いです。

補助対象となるのは、松本市内に住所または事務所を持つ農業者や農業団体、さらには農産物の生産や加工に関わる団体、地元農産物を原料とする食品製造を行っている法人などです。対象となる事業は、松本市産の農作物、花き、畜産物などを用いた実体験型の活動であり、学校内外で行う農作業や、収穫後の農産物を使った加工体験などが含まれます。

実施にあたっては一定の条件が設定されており、農業体験は対象者に対して通算3回以上、加工体験は通算2回以上行うことが必要です。これは単なる一時的な体験で終わらせず、継続的な関わりの中で農業や食に対する理解を深めてもらうための配慮です。加えて、ビデオやパンフレットなどで農産物の特徴や生産過程について学ぶ座学や講話も、体験活動と連動するかたちで実施すれば回数にカウントされます。ただし、体験を伴わない見学や配布物のみでは、補助の対象外となる点に注意が必要です。

体験活動終了後には、参加者に対してアンケートを実施し、活動の成果を客観的に確認することも求められています。これは、補助金が単なる費用負担の軽減にとどまらず、教育的な効果を把握し、今後の事業改善や持続的な運営に活かすための重要なステップとされています。

補助率は、対象経費の2分の1以内で、上限は1件あたり30万円までと定められています。ここでいう対象経費とは、事業実施にかかる総費用から、参加費などの収入を差し引いた金額を指します。つまり、補助金は実質的な経費の一部をカバーするもので、自己負担とあわせて健全な事業運営を促す仕組みとなっています。

申請にあたっては、事業開始前に松本市農政課への相談が必須となっており、申請書の提出は、電子申請、電子メール、郵送、または窓口持参のいずれかの方法で行うことが可能です。提出する申請書類には、交付申請書のほか、業務日誌兼領収書やアンケートの様式も含まれており、事業終了後には実績報告書とともに、実施内容と経費の詳細を市へ報告する義務があります。また、申請内容に変更が生じた場合や中止する場合には、別途、変更承認申請書や中止承認申請書の提出も必要になります。

この補助制度は、地域農業の魅力を次世代に伝えるための有効な取り組みとして位置づけられており、特に食育活動や地域との連携を強化したい学校関係者、子ども向け事業を展開する団体にとっては、非常に活用しやすい制度といえます。また、農業者側にとっても、自身の生産物や知識を教育の場で活用することで、新たな地域貢献のかたちを見出すチャンスとなるでしょう。

地元の子どもたちに農業の大切さを伝えることは、将来的な担い手育成や地域農業の継続にもつながります。単なる体験にとどまらず、学びと気づきを提供するこうした取り組みは、今後ますます重要性を増すと考えられます。補助金を活用したい事業者や団体においては、早めに市と連絡を取り、事業計画の策定や申請書類の準備を進めることが大切です。

⇒ 詳しくは松本市のWEBサイトへ

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