2025年10月19日
労務・人事ニュース
富岡市が育児休業取得企業に最大36万円補助、申請は職場復帰から1か月以内
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富岡市 育児休業支援事業補助金
群馬県富岡市では、職場における子育て支援体制の充実を図るとともに、男女ともに仕事と家庭生活を両立できる働き方の実現を目指して、中小企業等を対象とした「育児休業支援事業補助金」を実施しています。この制度は、育児休業を取得した従業員がスムーズに職場復帰できるよう企業側の体制整備を促すとともに、育児休業取得を後押しするために、休業期間に応じた金額を事業者に対して交付する仕組みです。
本補助金は、育児・介護休業法の改正に対応し、令和5年度から支援内容が一部変更されました。これにより、企業にとってより利用しやすく、実効性の高い支援制度として再設計されています。対象となるのは、富岡市内に事務所または事業所を有する中小企業等であり、実際に市内勤務の従業員に育児休業を取得させた実績があること、育児休業制度が就業規則等で明文化されていること、市税等に滞納がないことが要件となっています。また、対象となる中小企業は中小企業基本法に基づく中小企業者に加え、従業員数が300人以下の社会福祉法人・医療法人なども含まれます。
補助内容は主に二つに分かれており、ひとつは「産後パパ育休(出生時育児休業)」に対する補助、もうひとつは「育児休業」に対する補助です。まず産後パパ育休については、男性従業員が連続して5日以上の休業を取得した場合、1人につき6万円が交付されます。この補助は1回限りの申請となり、同一の子に対して同じ従業員が複数回取得しても、補助の対象は1回のみです。申請期間は、従業員が職場復帰した日から1か月以内、またはその職場復帰日が属する年度の3月31日までのいずれか早い日までとなっています。分割して休業を取得した場合でも、1回目の復帰日が申請期間の起算日とされます。
一方、通常の育児休業については、従業員が1か月以上連続して休業を取得した場合に、1か月ごとに3万円が交付されます。申請回数の上限は2回までで、1人あたりの最大補助額は36万円です。ただし、既に産後パパ育休で補助を受けている場合は、育児休業の補助上限は30万円までとされます。分割して育児休業を取得した場合は、それぞれの職場復帰日から起算して申請期限が設けられているため、注意が必要です。たとえば、4か月間の育児休業を取得した後に復帰した場合は12万円の交付対象となり、次に2か月取得した場合は6万円の追加補助が受けられます。
申請の際には、育児休業制度が明記された就業規則の写し、雇用保険に関する書類、従業員が提出した育児休業申出書、企業からの許可通知書、母子手帳の出生届出済証明書などが必要です。これらの書類をもとに交付申請書を作成し、期日内に提出することで申請が完了します。また、事業者の負担軽減を目的に、令和5年度からはオンライン申請にも対応しており、専用フォームを通じて手続きを進めることが可能です。申請完了後は、受付状況や補助金の振込予定日などについて、登録したメールアドレス宛に通知が届く仕組みが整えられています。
本制度は、特に小規模な企業にとって、育児休業制度の導入や運用の後押しとなり、職場の定着率向上や人材確保にもつながる施策です。富岡市としては、今後も企業と行政が協力しながら、仕事と子育てを両立できる地域づくりを推進する意向を示しており、本補助金制度もその一環として継続的に支援される見込みです。制度の利用を検討している事業者は、申請に必要な書類を早めに準備し、各休業取得者の復帰日を基準として、申請期限内に提出を行うことが重要です。
⇒ 詳しくは富岡市のWEBサイトへ