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2025年10月21日

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内航船の総輸送量が3.2%減の24,283千トンとなった2024年6月の物流動向

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内航船舶輸送統計月報の概要(令和7年6月分)(国交省)


この記事の概要

令和7年6月における内航船舶輸送統計によれば、総輸送量および輸送距離は前年同月比で減少しましたが、一部品目では輸送量の増加も見られました。特に砂利・砂・石材や石炭、揮発油が前年を上回る伸びを示しています。一方で原油やセメント、化学薬品などの輸送は減少し、内航輸送業全体における品目別の動向に大きなばらつきがあることが浮き彫りとなりました。


令和7年6月分の内航船舶輸送統計において、総輸送量は24,283千トン、前年同月比で3.2%の減少となりました。また、輸送量に距離の要素を加味したトンキロベースの数値は12,188百万トンキロで、前年同月比6.5%の減少という結果が出ています。このデータは、国内物流や海上輸送に関わる企業にとって、物流需要の変動を読み解く上で極めて重要です。

内航輸送で扱われる貨物の中でも特に注目すべきは、品目別に見た増減の傾向です。トンベースでは、砂利・砂・石材が前年同月比で17.9%の大幅な増加を示し、また石炭が14.7%、揮発油が7.8%、重油が4.1%、鉄鋼が0.8%の増加を記録しました。一方、原油は23.4%、その他の石油製品が15.0%、化学薬品が9.9%、セメントが12.1%、石灰石が6.6%の減少となっており、エネルギー資源や建設資材関連の輸送ニーズにばらつきがあることが分かります。

トンキロベースでは、輸送距離の影響も加味されるため、より現場の実態を反映した動向が見て取れます。石炭は11.2%、揮発油は10.3%、重油は2.6%増加していますが、原油は29.3%、石灰石は13.6%、セメントは11.0%、化学薬品は9.5%減少しており、輸送対象とされる品目の地域的な移動距離の変化や産業構造の影響も示唆されます。

燃料消費量は179,834千リットルで前年同月比0.7%の微減にとどまり、エネルギー効率面での安定がうかがえます。一方で、航海距離は10,267千キロメートルで、前年同月比4.8%減となっており、輸送の効率化が進んでいる可能性があります。内航船舶の輸送効率は全体で39.5%であり、貨物船が39.8%、油送船が38.7%と、船種ごとにわずかに差が見られます。これは積載率や航海スケジュールの最適化が企業の収益性に直結する指標であるため、特に注目すべきデータです。

このような統計は、輸送・物流業界だけでなく、建設、エネルギー、化学、製造といった複数の産業において業務計画やコスト管理、採用活動に至るまでの意思決定を支える重要な資料であり、データに基づいた正確な判断が求められる時代において、高い信頼性と専門性をもって取り扱われるべき情報です。

この記事の要点

  • 総輸送量は24,283千トンで前年同月比3.2%減
  • 砂利・砂・石材の輸送量が17.9%増と大きく伸長
  • 原油は前年同月比23.4%減、エネルギー輸送に大きな影響
  • 燃料消費量は0.7%減で179,834千リットル
  • 航海距離は4.8%減の10,267千キロメートル
  • 内航船舶全体の輸送効率は39.5%

⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ

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