2025年10月30日
労務・人事ニュース
福岡県 トラック運転手確保対策で最大50万円補助、申請は2026年2月10日まで
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福岡県トラック運転手確保対策助成事業
この記事の概要
福岡県は、深刻化するトラック運転手不足に対応するため「福岡県トラック運転手確保対策補助金」を2025年10月1日から開始した。この制度は、県内の中小トラック運送事業者を対象に、職場環境の整備やドライバー確保のための取組みにかかる費用を支援するものである。補助率は経費の2分の1以内、上限は50万円。申請期間は2025年10月1日から2026年2月10日までで、申請には公益社団法人福岡県トラック協会への提出が必要となる。
福岡県では、全国的に深刻化しているトラック運転手不足の問題、いわゆる「物流の2024年問題」への対策として、県内の中小トラック運送事業者を支援する補助制度を新たに実施している。この「福岡県トラック運転手確保対策補助金」は、働きやすい職場環境の整備や、ドライバー確保に向けた取組みを行う企業に対し、その経費の一部を助成するもので、申請受付は2025年10月1日から2026年2月10日まで行われる。
補助の対象となるのは、福岡県内に本社、支店、営業所などを置く中小企業または小規模事業者であり、貨物自動車運送事業を営んでいることが条件となる。補助率は対象経費の2分の1以内で、上限額は50万円までと定められている。対象経費には、2025年4月1日から2026年2月10日までの間に支払いが完了している費用が含まれる。なお、予算の上限に達した場合は受付が早期に終了する可能性があるため、早めの申請が推奨されている。
補助対象となる取組みは、主に職場環境の改善やドライバーの採用活動など多岐にわたる。たとえば、事務所や休憩施設の新設・改修、LED照明や防犯カメラの設置、冷暖房設備の導入など、働きやすい職場づくりに関連する設備投資が含まれる。また、求人活動に関しては、ホームページやSNS、動画制作、パンフレット作成といった広報活動や、就職説明会への参加費用、採用アドバイザーの委託料なども対象となる。
さらに、ドライバーの健康管理や安全対策に関わる取り組みも支援対象となっている。マッサージチェアなどの健康増進機器、メンタルヘルスチェックシステム、フォークリフトやテールゲートリフターなど荷役作業を軽減する装置、配車管理や予約受付システムなどのIT機器導入も助成の範囲に含まれる。これらの取組みは、業務負担を減らし、職場の安全性を高めることで、ドライバーの定着率向上につなげることが期待されている。
申請の流れとしては、福岡県トラック協会の公式ホームページから申請様式をダウンロードし、必要事項を記入のうえ、関係書類を添付して協会へ提出する形式となる。申請書類は郵送による提出のみ受け付けており、書留またはレターパックで2026年2月10日17時必着で送付する必要がある。申請に関する詳細や記入例、対象経費の具体的な内容については、福岡県トラック協会のホームページで公開されている。
今回の補助制度は、単なる設備投資支援にとどまらず、物流業界全体の持続可能な働き方改革を推進する狙いがある。トラック運転手の労働環境は長時間労働や人材流出など多くの課題を抱えており、県としてはこの制度を通じて、企業の自主的な改善努力を後押しすることで、地域物流の安定と人材確保を支援したい考えだ。
福岡県は自動車産業が盛んな地域であり、物流業界も地域経済を支える重要な基盤となっている。そのため、運転手不足の解消は単に業界の問題ではなく、地域経済全体の成長に関わる重要なテーマである。今回の補助金は、環境整備から採用支援までを包括的にカバーしており、中小運送事業者にとって有効な経営支援策といえる。
この記事の要点
- 福岡県がトラック運転手確保のための補助制度を開始
- 補助率は経費の2分の1以内、上限は50万円
- 申請期間は2025年10月1日から2026年2月10日まで
- 対象は県内の中小トラック運送事業者
- 職場環境整備や求人活動など幅広い取組みが補助対象
- 予算上限に達し次第受付終了
- 申請は書留またはレターパックで協会宛に提出
⇒ 詳しくは公益社団法人 福岡県トラック協会のWEBサイトへ


