2025年10月30日
労務・人事ニュース
日本が上海で酒と食文化を発信、第8回中国国際輸入博に148社が出展
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第8回中国国際輸入博覧会で、日本産酒類・食品・食文化をPR ―ジェトロJAPAN MALL事業の一環で、中国販路開拓を支援―(JETRO)
この記事の概要
2025年11月5日から10日まで中国・上海で開催される第8回中国国際輸入博覧会において、日本は「酒から始まる新たな世界の発見」をテーマにJAPAN MALLブースを出展します。148社が270品目以上の日本産酒類や食品を展示し、中国市場での販路拡大を目指します。食文化交流や観光PRも併せて行い、日中間の経済・文化交流の深化を図ります。
独立行政法人による取りまとめのもと、日本は2025年11月5日から10日にかけて中国・上海市の国家会展中心で開催される第8回中国国際輸入博覧会に出展します。本年のテーマは「酒から始まる新たな世界の発見」であり、日本産酒類や食品を中心に、日本の食文化や地方の魅力を幅広く発信します。今回設けられるJAPAN MALLブースには148社が参加し、合計270品目以上の商品が紹介される予定です。
この博覧会は、中国商務部と上海市人民政府が主催する世界最大級の輸入特化型見本市で、習近平国家主席の提唱により2018年から開催されています。前年の実績では、出展企業3,496社、来場者約85.2万人を記録し、国際的にも注目度の高い展示会です。日本は2018年の初回から8年連続で出展しており、唯一の日本企業取りまとめ機関として今回も参加します。
日本の農林水産物および食品の中国向け輸出は、2022年以降一時的な減少傾向が見られたものの、2025年1月から8月までの累計輸出額は1,166億円に達し、前年同期比で約10%増加するなど回復の兆しを見せています。中国は日本酒、焼酎・泡盛、清涼飲料水を含む多くの品目で最大の輸出先国となっており、日本産の安心・安全で高品質な製品が評価されています。今回の出展は、こうした需要を背景に、新たな販路拡大の機会として位置づけられています。
JAPAN MALLブースは3つの主要エリアで構成されます。第一に、「酒類・食品」エリアでは、昨年の約3倍となる148社が参加し、日本産酒類や加工食品を展示します。日本酒、焼酎、ウイスキー、梅酒、ビール、ワインなど多様な種類の酒類が出品され、約120品目の試飲・試食が行われます。来場者はブース内で実際に味わいながら、出展者と商談を行ったり、ECサイトを通じて商品を購入することが可能です。
第二に、「ステージ」エリアでは、日本食や日中の食文化交流をテーマとした発表やデモンストレーションが実施されます。日本食普及の親善大使による調理実演のほか、三線演奏や日本産花類の紹介セミナーなど、日本の食文化を総合的に紹介します。さらに、中国の著名料理人が日本産食品を用いて調理を行い、日本酒とのペアリングを披露することで、両国の食文化の融合を象徴的に表現します。
第三に、「自治体エリア」では、日本各地の特産品や観光情報を発信します。北海道、岩手県、横浜市、石川県、福井県、愛知県、福岡県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県など10の自治体が参加し、日本政府観光局と連携して、訪日観光への関心層を拡大する取り組みを展開します。SNSを活用して情報発信を行い、フォロワーの増加を図ることでインバウンド需要の促進にもつなげます。
さらに、ジェトロが運営するオンライン・ビジネスマッチングプラットフォーム「China Japan Street(日本商務館)」を活用し、商談機会の拡大を図ります。このシステムは、中国の主要SNS「WeChat」上で展開されており、2022年10月の開設以来、日本企業1,300社・9,000品目以上が登録、約4,000名の中国バイヤーが利用しています。ブースでの商談後も、オンラインを通じて継続的な取引支援が行われる予定です。
今回の出展は、JAPAN MALL事業の一環として位置づけられており、中国市場における日本ブランドの信頼性向上と輸出拡大を目指す取り組みの一つです。この事業では、BtoBおよびBtoCの両面から、日本の食品や酒類を海外市場に紹介するプロモーションを実施しています。特に「Japan Sake Month」といったイベントを通じて、中国国内の飲食店とのネットワークを拡充し、新たな販路形成を支援してきました。
第8回中国国際輸入博覧会は、2025年11月5日から10日までの6日間、午前9時から午後6時まで開催されます。日本ブースの出展場所は「農産物・食品ホール8.1 A1-01」、出展面積は約450平方メートルです。ジェトロは、展示や体験を通じて日本産酒類・食品の魅力を広く伝えるとともに、中国における販路の拡大、食文化の交流、観光促進の一体的な推進を図る方針です。
この記事の要点
- 第8回中国国際輸入博覧会が2025年11月5日から10日まで上海で開催
- 日本は「酒から始まる新たな世界の発見」をテーマに出展
- JAPAN MALLブースには148社が参加し270品目以上を展示
- 試飲・試食は120品目以上を予定
- 日本産食品の輸出額は2025年1〜8月で1,166億円、前年比約10%増
- 自治体エリアには10自治体が参加し観光情報を発信
- オンライン商談プラットフォームには1,300社・9,000商品が登録
⇒ 詳しくは独立行政法人日本貿易振興機構のWEBサイトへ


