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2025年11月6日

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全国47都道府県で実施!令和7年度「女性に対する暴力をなくす運動」が11月12日から開始

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令和7年度 女性に対する暴力をなくす運動(内閣府)

この記事の概要

令和7年度、内閣府男女共同参画局は「女性に対する暴力をなくす運動」を11月12日から25日まで実施する。この運動は、DVや性暴力など女性への暴力を根絶することを目的とし、被害者への寄り添いを社会全体で推進する取り組みである。全国47都道府県の500か所以上でパープル・ライトアップが行われ、啓発資料や相談窓口も整備されている。


令和7年度、「女性に対する暴力をなくす運動」が全国規模で展開される。期間は11月12日(水)から25日(火)までの2週間であり、内閣府をはじめ、内閣官房、警察庁、法務省、厚生労働省、こども家庭庁など関係20省庁が共同で主唱している。運動のテーマは「DVや性暴力に気づいたら 相談されたら。そのとき、私たちにもできることがある。」であり、被害者の声に耳を傾け、決して非難せず寄り添う姿勢を社会に広めることを目的としている。

この運動では、全国の行政機関や企業、地域団体が協力し、ポスターやリーフレット、動画など多様な媒体を通じて啓発活動を行う。ポスターやパンフレットには、「あなたは悪くない」というメッセージが大きく掲げられ、暴力の被害に遭った人が自責の念にとらわれず、安心して相談できるよう配慮されている。性暴力に関するパンフレットは一般用と保護者・教育関係者用の2種類が作成されており、被害を受けた子どもをどう支援するかを具体的に示している。

また、配偶者暴力防止法に基づく保護命令制度の概要をまとめた資料も公開されており、令和6年4月からの制度改正内容を反映している。これにより、被害者が速やかに保護を受けるための手続きがより明確に整理された。啓発資料は内閣府のウェブサイトでPDF形式で公開されており、自由にダウンロードして使用できる。

この期間中の象徴的な取り組みとして、「パープル・ライトアップ」が全国で実施される。女性に対する暴力根絶のシンボルであるパープルリボンの色にちなみ、全国47都道府県の500か所以上のランドマークや商業施設、お城などが紫色に照らされる。このライトアップには、「ひとりで悩まず、まずは相談してください」という被害者へのメッセージが込められており、社会全体で暴力の根絶に向けた意識を高める機会となっている。

啓発グッズの配布も行われ、ポスターやリーフレットに加えて、パープルリボンバッジや啓発ステッカー、相談カードなどが作成された。これらのアイテムは、公共施設や商業施設のトイレなど、人目を気にせず手に取れる場所に設置することが推奨されている。特にステッカーには、性犯罪やDVの相談先が記載されており、被害者が適切な支援にアクセスできるよう配慮されている。今年度の啓発グッズの申込受付はすでに終了しているが、多くの自治体や団体が積極的に活用している。

さらに、被害者やその周囲の人が相談しやすい体制も整備されている。性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センターには、全国共通番号「#8891(はやくワンストップ)」でつながることができ、最寄りのセンターに直接連絡が取れる仕組みが整っている。また、警察の性犯罪被害相談電話「#8103(ハートさん)」も24時間対応しており、緊急時にも安心して利用できる。

配偶者や交際相手からの暴力に悩む人のためには、「DV相談ナビ(#8008)」が設けられているほか、「DV相談プラス」では電話、メール、チャットによる相談も可能である。特にチャット相談は10言語に対応しており、外国人被害者も支援を受けやすい環境が整っている。令和7年度からは、メール相談を終了し、より即時性の高いチャット相談に一本化された。

このように、内閣府が中心となって進める「女性に対する暴力をなくす運動」は、単なる啓発にとどまらず、社会全体で被害者を支える仕組みを強化する取り組みである。全国的な連携と市民の理解・参加によって、誰もが安心して暮らせる社会を実現することが目指されている。暴力の被害は決して個人の問題ではなく、社会全体で取り組むべき課題であるという意識を共有することが、この運動の最大の意義といえる。

この記事の要点

  • 令和7年度の実施期間は11月12日から25日まで
  • 内閣府を中心に関係20省庁が共同で推進
  • 全国47都道府県500か所以上でパープル・ライトアップを実施
  • テーマは「DVや性暴力に気づいたら 相談されたら」
  • 啓発グッズの申込受付は令和7年度分で終了
  • 全国共通番号#8891で最寄りの支援センターにつながる
  • チャット相談は10言語に対応し外国人も利用可能

⇒ 詳しくは内閣府のWEBサイトへ

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