2025年11月9日
補助金・助成金, 労務・人事ニュース
三重県南伊勢町が特産品開発に最大40万円補助、申請は2026年3月20日まで
- 診療放射線技師/福岡県/中央区
最終更新: 2025年11月8日 02:00
- 臨床検査技師/筑後市/福岡県
最終更新: 2025年11月8日 02:00
南伊勢町 令和7年度地域特産品開発事業補助金
三重県南伊勢町では、地域の特性を活かした特産品の開発を支援するために「令和7年度 地域特産品開発事業補助金」を実施しています。この制度は、町内の個人や法人が地域の魅力を発信できる商品を開発・改良する際に、必要となる経費の一部を助成するもので、地域経済の活性化と南伊勢町ブランドの創出を目的としています。
南伊勢町は、海・山・川の自然資源が豊富であり、漁業や農業、観光資源を活かした地域産業が数多く存在します。本補助金は、これらの地域資源を生かした新たな特産品づくりや、既存商品の改良を後押しすることで、町の産業力を高め、地域経済の持続的発展を促進するための取り組みです。
補助の対象となるのは、南伊勢町に住所を有する個人または町内に事業所を持つ法人であり、町税を滞納していないこと、また暴力団など反社会的勢力と関わりのないことが条件となっています。対象事業は、特産品の新規開発や既存品の改良を通じて新たに商品化するもので、町内で生産・加工された商品、もしくは町内で生産された原材料を使用した商品である必要があります。また、開発される商品や商品名は「南伊勢町の魅力を発信できるもの」であることが求められます。
補助の対象経費は、商品開発に直接必要な費用に限定されており、消耗品費や原材料費、品質検査や成分分析などにかかる経費、商品のパッケージデザインやラベル製作費、広告や宣伝費などが含まれます。一方、人件費や間接的経費は対象外となっています。
補助金額は、補助対象経費の3分の2以内(千円未満切り捨て)で、上限は40万円です。例えば、60万円の開発費がかかる場合には40万円の補助が受けられる計算になります。事業の完了期限は令和8年3月20日までと定められており、交付決定後に事業を開始する必要があります。
申請は、「南伊勢町地域特産品開発事業補助金交付申請書(様式第1号)」に、見積書の写し、町税納税証明書、該当する場合は食品衛生営業許可証の写しを添えて、南伊勢町役場観光商工課商工労働係へ提出します。申請の際には、事前に担当窓口への相談が推奨されており、計画内容や経費の妥当性を確認した上で申請することが望ましいとされています。
提出された申請は、南伊勢町地域特産品開発事業審査会によって審査されます。審査では、開発される商品や商品名が南伊勢町の魅力を発信できるかどうか、事業の目的や内容の妥当性、開発する商品の特徴が市場ニーズに合致しているか、期待される効果の実現可能性、経費の妥当性などが評価されます。この審査を通過した申請者のみが、補助金交付の対象となります。
事業の実施後には、実績報告書(様式第5号)の提出が必要で、事業内容、成果、支出状況などを詳細に報告します。その後、請求書(様式第7号)を提出することで補助金が交付されます。事業途中での内容変更や中止が生じた場合には、速やかに変更申請書(様式第3号)の提出が求められます。
この補助制度の特徴は、単なる地域振興策ではなく、「地域の素材と知恵を商品価値に変える」ことに重点を置いている点です。例えば、南伊勢町の特産である伊勢えび、真珠、みかん、柑橘類、海藻などを活用した新商品開発や、これらを組み合わせたスイーツ、加工食品、調味料などへの展開も期待されています。また、地域資源を使ったサステナブルな商品開発、環境に配慮したパッケージデザインなども高く評価される傾向にあります。
南伊勢町では、これまでにこの補助制度を通じて、地元の漁業者や農家、商工業者が連携して開発した新商品が数多く誕生しています。町外や観光地での販売展開やオンライン販売にもつながり、地域経済の活性化に寄与しています。
地域ブランドの確立には「地域で生まれた商品」が不可欠であり、本制度はその基盤を支える重要な施策となっています。地域の素材と技術を組み合わせ、観光・消費の両面から南伊勢町の魅力を高める取り組みとして、地元事業者にとって大きなチャンスとなるでしょう。
⇒ 詳しくは南伊勢町のWEBサイトへ


