2025年11月10日
労務・人事ニュース
令和7年12月30日から令和8年1月5日まで 北海道新幹線、青函トンネル区間で時速260キロ運転へ―年末年始7日間限定で実施
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最終更新: 2025年11月10日 02:06
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年末年始の一部時間帯における北海道新幹線青函トンネル内の高速走行(「時間帯区分方式」による時速260km走行)(国交省)
この記事の概要
国土交通省は、令和7年12月30日から令和8年1月5日までの7日間、北海道新幹線の青函トンネル区間において、時速260キロでの高速走行を実施すると発表した。この取り組みは「時間帯区分方式」に基づくもので、貨物列車の運行が少ない時間帯に新幹線を高速運行させることで、所要時間を最大5分短縮する。対象は上下線合わせて15本の列車であり、年末年始の帰省・観光需要に対応する形で実施される。
国土交通省は令和7年10月17日、北海道新幹線の青函トンネル内における年末年始期間中の高速走行について発表した。対象期間は令和7年12月30日から令和8年1月5日までの7日間で、始発から午後3時半頃までの間に青函トンネルを通過する列車が時速260キロで走行する。これは「時間帯区分方式」と呼ばれる運行方式によるもので、貨物列車と新幹線の運行時間帯を分けることで、安全かつ効率的な高速運転を可能にしている。
青函トンネルは全長約54キロメートルに及ぶ日本最長の海底トンネルであり、本州と北海道を結ぶ重要な交通インフラである。通常時は貨物列車との共用区間であるため、新幹線の最高速度は時速160キロに制限されている。しかし、貨物列車の運行が少ない期間に時間帯を区分して高速走行を実施することで、列車の所要時間を大幅に短縮できる。この取り組みは、令和2年度の年末年始から導入され、当初は時速210キロで運行されていたが、その後改良を重ね、令和6年度のゴールデンウィークからは時速260キロ走行が可能となった。
今回の実施では、対象となる新幹線は上り7本、下り8本の計15本であり、12月30日は貨物列車運行の関係から上り4本、下り6本の計10本に限定される。12月31日、1月1日、1月5日については上り7本、下り7本の計14本が運行予定とされている。通常時に比べて所要時間は約5分短縮され、東京~新函館北斗間の最速達列車では3時間57分から3時間52分となる見込みである。
この措置は、年末年始に増加する帰省・観光需要に対応するとともに、北海道新幹線の利便性をさらに高めることを目的としている。青函トンネル内の高速走行は、列車ダイヤ全体への影響を最小限に抑えつつ、利用者に快適で迅速な移動手段を提供するための試みであり、安全確保を最優先に設計されている。
時間帯区分方式は、貨物列車と新幹線が共用する線路区間での速度制約を解消するために考案された仕組みである。貨物列車の運行本数が少ない時間帯に新幹線を集中して運行させ、その間はトンネルを新幹線専用として扱うことで、高速運転が可能となる。この運用には精密なダイヤ設定と交通管制が必要であり、これまでの試行を通じて安全性と効率性の両立が確認されている。
青函トンネルを通過する列車は、北海道新幹線の全体の運行において重要な位置を占めており、トンネル内の走行速度向上は全区間の時間短縮にもつながる。将来的には、トンネル区間でも本州区間と同等の時速320キロでの走行を可能とする技術検討が進められている。こうした取り組みは、北海道新幹線の完全な高速化を実現し、東京と札幌を結ぶ4時間台運行の目標達成に向けた重要なステップと位置づけられている。
今回の発表によれば、詳細な運行ダイヤや車両編成などについては、鉄道事業者から別途公表される予定である。国土交通省は、利用者の安全と利便性を両立させながら、鉄道ネットワークの高度化と地域経済の活性化を目指して取り組みを進めていく方針を示した。
この記事の要点
- 北海道新幹線の青函トンネル内で時速260キロ走行を実施
- 期間は令和7年12月30日から令和8年1月5日までの7日間
- 対象は上下線合わせて15本(12月30日は10本)
- 東京~新函館北斗間の所要時間を約5分短縮
- 時間帯区分方式により貨物列車との共用を最適化
- 青函トンネル区間(約54km)を高速走行する仕組み
⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ


