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2025年11月11日

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11月12日から25日まで全国で実施、500か所が紫に染まる「女性に対する暴力をなくす運動」

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11月12日~25日は女性に対する暴力をなくす運動(内閣府)

この記事の概要

内閣府は、毎年11月12日から25日までを「女性に対する暴力をなくす運動」の期間と定め、全国で啓発活動を展開している。配偶者からの暴力や性犯罪、ストーカー行為、売買春、人身取引、セクシュアルハラスメントなどの暴力は重大な人権侵害であり、いかなる理由でも許されない。今年度は、「そのとき、私たちにもできることがある。」をテーマに、第三者がDVや性暴力に気づいたとき、または相談を受けたときにどのように行動できるかを伝えることを目的としている。全国約500か所で行われるパープル・ライトアップをはじめ、誰もがこの運動に参加できる形で実施される。


内閣府が実施する「女性に対する暴力をなくす運動」は、女性に対するあらゆる暴力を根絶することを目的とした全国的な取り組みである。配偶者などからの暴力、性犯罪や性暴力、ストーカー行為、売買春、人身取引、そしてセクシュアルハラスメントなどの行為は、すべてが人権を侵害する重大な問題であり、被害者に深刻な精神的・身体的苦痛を与える。この運動は、女性への暴力防止に関する社会的理解を広げ、誰もが加害や被害に関わらない社会を目指して2001年に始まり、今年で24年目を迎える。

毎年11月12日から25日までの2週間は、政府が定めた「女性に対する暴力をなくす運動」期間であり、運動最終日の11月25日は国際的にも「女性に対する暴力撤廃の国際デー」とされている。この時期には、日本国内だけでなく世界各地でも同様の活動が展開され、暴力の根絶を訴える声が高まる。日本では、地方自治体や関係機関が連携し、啓発キャンペーンや展示、イベントを通じて、多くの人に問題意識を持ってもらう取り組みを行っている。

令和7年度の運動テーマは「そのとき、私たちにもできることがある。」である。今年度は、加害者や被害者ではなく、周囲にいる第三者に焦点を当て、DVや性暴力の被害を見聞きしたとき、または相談を受けたときにどのような行動を取るべきかを伝える内容となっている。ポスターや動画では、「被害者に二次被害を与えないためにはどうすればよいか」「どのような言葉が支えになるのか」という点に焦点が置かれている。単に見過ごさず、声をかける、話を聞く、相談窓口につなぐなど、誰にでもできる支援の形を伝えている。

また、今年度の運動では、「年齢・性別を問わず相談できる窓口がある」というメッセージを広く伝えることにも力を入れている。暴力や被害は、女性だけでなく誰にでも起こり得る問題であるため、偏見をなくし、誰もが安心して相談できる社会づくりが求められている。特に被害者の周囲にいる人が正しい知識を持ち、適切に対応できるかどうかが、被害者の心の回復や安全確保に大きく影響するため、運動を通じた意識啓発が重要とされている。

期間中には、全国約500か所の建物やランドマークが紫色にライトアップされる「パープル・ライトアップ」が実施される。この紫色は「尊厳と勇気」を象徴し、暴力を受けた人への連帯と支援の意思を示すものでもある。このライトアップには、被害者に対して「一人で悩まないで」「あなたの声を聞かせてください」というメッセージが込められている。全国各地で行われるライトアップの様子は、ウェブサイト上でも紹介され、身近な場所から参加できる運動として広がりを見せている。

運動期間中は、各地域で展示やシンポジウム、講演会なども開催され、誰もが参加できる形で啓発が進められている。SNS上でも「#女性に対する暴力をなくす運動」「#パープルライトアップ」というハッシュタグを使って情報発信を呼びかけており、参加者が自ら見たライトアップやイベントの様子を共有することで、より多くの人々に運動の意義を伝える取り組みが行われている。

さらに、ウェブサイトではポスター、リーフレット、パンフレット、ウェブ用バナー、パープルリボン画像、啓発動画などの資料を公開しており、誰でも自由に利用できる。こうしたデータを活用することで、企業や学校、自治体、市民団体などが独自の啓発活動を展開できるようになっており、社会全体での意識向上が進められている。

「女性に対する暴力をなくす運動」は、単なる啓発活動ではなく、社会全体が人権尊重の意識を共有するための取り組みである。被害者を責めるのではなく、支え、理解する姿勢が求められており、誰もが「できること」を考え行動に移すことが、この運動の根本的な目的である。暴力のない社会の実現に向けて、一人ひとりが小さな行動を積み重ねることが、未来を変える大きな力になる。

この記事の要点

  • 毎年11月12日から25日まで「女性に対する暴力をなくす運動」を実施
  • テーマは「そのとき、私たちにもできることがある。」
  • 第三者がDVや性暴力に気づいたときの行動を呼びかけ
  • 年齢や性別を問わず相談できる窓口の存在を広く周知
  • 全国約500か所で「パープル・ライトアップ」を実施
  • SNSを通じて「#パープルライトアップ」などの発信を推進
  • ポスター、動画、リーフレットなどの啓発資料を公開
  • 誰もが参加できる形で暴力根絶を目指す全国的な運動

⇒ 詳しくは内閣府のWEBサイトへ

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