2025年11月13日
補助金・助成金, 労務・人事ニュース
上越市が若者主体の地域づくりを支援、最大30万円補助で三次募集開始
- 工場ワーク 寮費ゼロ 会話なし 履歴書不要 単純繰り返し作業 未経験歓迎
最終更新: 2025年11月12日 04:03
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最終更新: 2025年11月12日 16:36
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最終更新: 2025年11月12日 10:06
令和7年 上越市地方創生・若者重点支援補助金
新潟県上越市は、地域の活性化と若者の地域定着を促進するため、「上越市地方創生・若者重点支援補助金」の三次募集を2025年10月9日から開始した。この補助金は、第3期上越市まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づく取り組みの一環で、若者や団体が主体となって実施する地域づくりやにぎわい創出の活動を支援することを目的としている。人口減少が進む中で、地域の魅力を再発見し、新しい価値を創出していくことが求められており、上越市ではこの補助制度を通じて、若者が地域の課題解決に積極的に関わる機会を提供している。
この補助金の対象となるのは、上越市内に在住している若者、または市内に通勤・通学している若者、さらにその若者が半数以上を占める団体や、上越市まち・ひと・しごと創生推進協議会に所属する団体である。なお、「若者」とは事業実施年度の4月1日時点で18歳から39歳までの人を指す。政治活動や宗教活動を目的とする団体は対象外となるが、地域活性化や社会的課題の解決を目指す幅広い分野の活動が支援対象となる。
補助の対象となる事業は、第3期総合戦略に掲げる25の具体的施策のいずれかに該当し、かつ「若者への取り組みの強化」「デジタルを活用した課題解決」「訴求力の高い情報発信」「マッチングの強化」「人口減少社会への適応策」「脱炭素化や外国人市民との共生」などの視点に基づくことが求められている。これらの視点は、地域が持つ課題を多角的にとらえ、持続可能な発展を実現するための柱となっている。特に、デジタル技術の活用や多文化共生といったテーマは、若者の感性や新しい発想が生かされる領域として注目されている。
補助金の上限額は30万円で、補助率は事業の種類によって異なる。若者や若者団体が実施する地域活性化やにぎわい創出に関する事業については、事業収入を差し引いた経費の70%以内が補助される。それ以外の事業については、経費の50%を上限に市長が定める割合で交付される仕組みだ。1団体につき年度内に1回のみ申請が可能であり、三次募集では2件程度の採択が予定されている。予算の範囲に達した時点で募集が締め切られるが、応募がない場合は2025年12月19日をもって終了する予定となっている。
補助の対象経費は、事業を実施するために必要な費用であり、次年度に行う調査や事業計画の策定にかかる費用も含まれる。ただし、申請手続きや補助金請求にかかる経費、飲食や娯楽目的の支出、不動産の取得や建物の新設・改修などのハード整備に関する費用、恒常的な人件費などは対象外とされている。また、他の補助金制度と重複して助成を受けることもできない。
審査は、形式審査と評点審査によって行われ、総合得点が60点に満たない場合は採択対象外となる。審査基準では、事業の独創性や地域への波及効果、持続可能性、そして若者の主体的な関わり方などが重視される。単なるイベント実施にとどまらず、地域の課題を具体的に解決するための戦略性や発展性が求められており、応募者は計画段階から実効性のある構想を練ることが期待されている。
申請は、上越市電子申請システム、メール、または窓口・郵送での提出が可能となっている。必要書類には、交付申請書や事業計画書のほか、個人の場合は活動実績を示す資料(SNSやホームページのスクリーンショットなど)、団体の場合は会則や定款、経費見積書などが必要となる。市では申請前の事前相談も受け付けており、企画内容や書類の準備に不安がある場合は早めの相談が推奨されている。
この補助制度は、地域の課題解決を若者の力で進める「共創型のまちづくり」を目指すものであり、地方創生の実践的な取り組みとして位置づけられている。若者が自らのアイデアを形にし、地域住民と協働して実現していくプロセスそのものが、地域の新しい価値を生み出す源泉となる。過去の採択事例では、地域イベントの企画や空き店舗を活用した新しいコミュニティスペースの立ち上げ、地域資源を発信するデジタルプロジェクトなど、創意あふれる取り組みが展開されてきた。
上越市は、こうした若者主体の活動を通じて、地域における人材の定着と新たな交流人口の拡大を図っている。市では今後も、第3期総合戦略に基づき、デジタル化・脱炭素化・多文化共生などの重点分野で、若者の挑戦を支援していく方針だ。地域に根ざした新しい発想や行動が、上越市の未来を切り拓く原動力になることが期待されている。
⇒ 詳しくは上越市のWEBサイトへ


