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2025年11月15日

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石垣市、潜在保育士の再就職を支援 6か月勤務で10万円給付

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令和7年 石垣市保育士再就職応援給付金

沖縄県石垣市では、保育人材の確保を目的として「石垣市保育士再就職応援給付金」を実施しています。この制度は、保育士資格を持ちながら現在は保育現場で働いていない「潜在保育士」の再就職を支援するもので、一定の条件を満たして石垣市内の保育施設に就職した方に対して10万円の給付金が交付されます。近年、全国的に保育士不足が深刻化している中で、石垣市は潜在保育士の再就職を積極的に後押しし、保育環境の充実と安定した保育体制の構築を目指しています。

この給付金の対象となるのは、石垣市に居住しており、令和5年4月1日以降に石垣市内の保育施設等へ新たに就職した潜在保育士です。該当する施設には、市立保育所、認可保育所、認定こども園、地域型保育事業、企業主導型保育事業などが含まれます。就職後、同一施設または同一法人が運営する保育施設において、6か月以上継続して週20時間以上勤務していることが条件となります。また、申請時点でも勤務を継続していることが必要です。

さらに、申請者は就職する以前の6か月間、公立保育所や認可保育所、認定こども園、地域型保育事業、認可外保育施設などで保育士として勤務していないことが求められます。これは、新たに現場復帰する潜在保育士の再就職を支援するための制度であるため、すでに継続的に保育現場で勤務している方は対象外となります。また、市税などの滞納がないこと、暴力団関係者などに該当しないことも条件に含まれています。

この給付金は、石垣市の他の保育士確保事業との併用はできません。具体的には、「石垣市島外保育士誘致支援事業」「石垣市潜在保育士再就職支援事業」「石垣市保育士確保のための赴任に係る渡航費等扶助事業」などで補助金の交付を受けている場合、本制度の対象外となります。このように、重複支援を避けることで公平性を確保し、より多くの潜在保育士が新たに保育現場へ復帰できるよう配慮されています。

申請に必要な書類は、申請書(様式第1号)、勤務証明書(様式第1号の2)、保育士証の写し、履歴書の写し、住民票、義務履行証明書、その他市長が必要と認める書類です。勤務証明書は就職先の保育施設が発行するもので、申請書類は本人が作成する必要がありますが、施設の担当者が代理で提出することも可能です。

申請期限は、勤務開始日から6か月を経過した日の属する年度の3月31日までです。たとえば、令和7年5月1日に勤務を開始した場合、令和8年3月31日が申請期限となります。ただし、市の予算には限りがあり、予算枠に達した時点で申請受付が終了します。条件を満たした方は、勤務6か月を経過した後、できるだけ早めに書類を提出することが推奨されています。

申請書類の提出先は石垣市役所の子育て支援課で、郵送による申請も可能です。郵送の場合は、申請期限当日の消印が有効とされています。提出後、審査を経て要件を満たすと判断された場合に、10万円の給付金が支給されます。給付金は原則として1人1回限りで、再度の申請はできません。

この制度は、保育士資格を持ちながら離職している方々にとって、再び保育現場で働くきっかけを提供するものです。育児や転居などで一時的に離職した保育士の中には、再就職を望んでいてもブランクに不安を感じる人が少なくありません。石垣市はこの制度を通じて、経済的な支援とともに心理的な後押しを行い、経験豊富な人材の現場復帰を促進しています。

また、石垣市ではこの給付金制度とあわせて、保育士確保のための多様な施策を展開しています。保育士の待遇改善や研修支援、島外からの保育士誘致支援など、地域の保育環境を整えるための取り組みが進められています。今後も、市内の保育施設で安心して働ける環境を整備し、子どもたちの健やかな成長を支えるための人材確保を強化していく方針です。

⇒ 詳しくは石垣市のWEBサイトへ

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