2025年11月16日
補助金・助成金, 労務・人事ニュース
駒ヶ根市が介護職員研修受講を支援 申請は翌年度3月31日まで
- 常勤・医療業界の看護師/残業なし/即日勤務可/土日祝休み
最終更新: 2025年11月15日 09:37
- 訪問看護ステーションでの訪問看護師業務/即日勤務可/シフト
最終更新: 2025年11月15日 00:35
- 訪問看護業務および付帯する業務/車通勤可/即日勤務可/土日祝休み
最終更新: 2025年11月15日 09:37
- 訪問看護ステーションでの訪問看護業務/即日勤務可/土日祝休み
最終更新: 2025年11月15日 09:37
令和7年 駒ヶ根市 介護職員初任者研修・介護福祉士実務者研修の受講費用補助
長野県駒ヶ根市では、介護人材の確保と育成を目的として、「介護職員初任者研修」および「介護福祉士実務者研修」の受講費用を補助する制度を実施しています。この補助金は、市内の介護事業所等で働く、または新たに介護職として就業する方の経済的負担を軽減し、地域の介護人材の安定的な確保を図ることを目的としています。
介護分野は全国的に人材不足が続いており、駒ヶ根市でも介護サービスの質と供給を維持するためには、専門知識と技能を持つ職員の育成が重要な課題となっています。こうした背景のもと、市では研修費用の全額または上限額の範囲で補助を行い、これから介護の仕事を始める方や既に従事している方のスキルアップを支援します。
本制度には、「研修受講時に介護職として就業していなかった方」と「研修受講時にすでに介護事業所に勤務していた方」の2つのケースがあり、それぞれ対象者や申請方法が異なります。
まず、研修受講時に介護職に就いていなかった方が対象となるのは、研修修了後に駒ヶ根市内の介護事業所等へ就職し、同一の職場で3か月以上継続して勤務した場合です。補助を受けるためには、研修の修了証明書を有しており、その修了年月日が補助申請日の属する年度の前年度4月1日以降である必要があります。また、市税等に滞納がないことも条件とされています。補助対象経費は、研修受講料とテキスト代であり、介護職員初任者研修の場合は受講費用の全額または上限4万2千円、介護福祉士実務者研修の場合は受講費用の全額または上限6万円のいずれか低い額が支給されます。
一方、すでに市内の介護事業所等に就業していた方が対象となる場合は、研修修了後も引き続き同一の事業所に3か月以上勤務を継続していることが条件です。この場合の補助対象者は介護事業所の運営者となり、事業所が職員の受講費用(受講料およびテキスト代)を全額負担していることが前提となります。補助金額は同様に、初任者研修が最大4万2千円、実務者研修が最大6万円となり、他の補助制度を利用している場合は、その金額を控除した残額が支給されます。
補助金申請の際には、複数の書類提出が必要です。共通して求められるのは、研修修了証の写し、受講料およびテキスト代の領収書、研修内容や金額が分かる資料、日程表、他団体からの補助金がある場合はその証明書類などです。また、市外在住者が市内の介護事業所で勤務している場合には、市税の完納証明書を添付する必要があります。提出先は駒ヶ根市福祉課介護高齢福祉係で、申請時には印鑑の持参が求められます。
申請受付期間は、研修修了後に3か月以上の勤務を終えた日から、研修修了日の属する年度の翌年度3月31日までと定められています。なお、翌年度4月1日以降に3か月勤務の条件を満たした場合は申請ができなくなるため、タイミングを逃さないよう注意が必要です。申請を検討している方は、勤務開始から研修修了までのスケジュールを確認し、早めに準備を進めることが推奨されます。
この補助制度は、介護職への新規参入を促進し、長期的なキャリア形成を支援する重要な仕組みです。初任者研修は、介護分野で働くための基本的な知識と技能を学ぶ入口であり、無資格から介護の現場に飛び込むための第一歩です。一方、介護福祉士実務者研修は、介護福祉士資格の受験に必要な条件を満たすもので、専門性の向上とキャリアアップに直結します。市としては、これらの研修修了者が地域の介護現場で長く活躍し、高齢者福祉の質向上に寄与することを期待しています。
駒ヶ根市では、介護現場の人材確保に向けて他にも複数の支援制度を設けていますが、本補助金は個人・事業所の双方を対象としており、費用負担を軽減する最も実践的な支援策の一つです。特に、これから介護業界に転職を考えている方や、新人職員の教育に力を入れている事業所にとっては、非常に有用な制度といえます。
研修修了者が地域に根付いて長く働ける環境を整えることが、介護人材の定着につながり、地域福祉の安定した発展にも寄与します。駒ヶ根市は今後も、こうした制度を通じて「人にやさしい介護のまちづくり」を推進していく方針です。
⇒ 詳しくは駒ヶ根市のWEBサイトへ


