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2025年11月22日

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日本館の基本計画を策定、2027年ベオグラード博のテーマは「あそび心」

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2027年ベオグラード国際博覧会の日本館基本計画を策定しました ―出展テーマは「ともにあそび つながる 日本のあそび心」―(JETRO)


この記事の概要

日本は、2027年にセルビア共和国ベオグラード市で開催される国際博覧会への政府公式出展に向け、「日本館基本計画」を策定しました。出展テーマは「ともにあそび つながる 日本のあそび心」と定められ、あそびを通じた人と人、そして自然とのつながりを表現します。開催期間は2027年5月15日から8月15日までの3か月間です。


日本政府は、2027年にセルビア共和国の首都ベオグラードで開催される「2027年ベオグラード国際博覧会」への公式参加にあたり、日本館の基本計画を策定しました。本計画は、2025年8月に閣議了解を経て実施が決定したもので、主催機関が中心となり、有識者による検討委員会を設置して策定されたものです。委員会では3回にわたって議論が行われ、幹事省である経済産業分野の担当省庁および副幹事省である教育・文化分野の担当省庁も参画しました。

今回の日本館のテーマは「ともにあそび つながる 日本のあそび心」とされています。これは、ベオグラード博の全体テーマである「人類のためのあそび~すべての人のためのスポーツと音楽~」(Play for Humanity: Sport and Music for All)に呼応するものです。日本は、このテーマを受け、「あそび」を通じた共生と調和の精神を表現する方針を掲げました。

日本館のテーマには、「あそぶことは、つながること」という考え方が込められています。人は好奇心に導かれ、夢中であそぶとき、他者と自然につながり、環境との関係を探求します。その過程で、人と人、そして自然を含むすべての生命との関係性が生まれるとしています。また、「あそび」という言葉には、単なる娯楽ではなく、余白や余裕といった意味も含まれており、心のゆとりやユーモア、可笑しみといった人間らしさの象徴として位置づけられています。

この「余裕」こそが、人と人がつながるための基盤であり、社会の柔軟さや寛容性を支える要素でもあります。日本館では、このような考え方を基に、日本社会の中で受け継がれてきた「あそび」の文化や精神を紹介します。伝統芸能、祭り、子どもの遊び、工芸、ものづくりなど、日本人の生活の中に息づく「あそび心」の多様な形を通じて、「ともにあそび、つながる」ことの価値を来場者に伝えることを目的としています。

このテーマ設定の背景には、世界各地で分断や対立が進む現代社会において、互いに理解し合い、協調していくための共感的なアプローチを提示するという意図があります。セルビアが提唱する「人類のためのあそび」というテーマに対して、日本は大阪・関西万博(2025年開催)の理念「いのち輝く未来社会のデザイン」との連続性を意識し、過去から未来へとつながる万博の“バトン”として位置づけました。特に大阪・関西万博のセルビア館が、次回開催地であるベオグラード博と「テーマの橋渡し」を行ったことを踏まえ、日本はその返礼として「あそび」という概念を通じて新しい価値観を提示します。

基本計画では、日本館の展示構成に関する方向性も示されています。展示は、「あそび」をキーワードに、来場者が自ら体験し、参加しながら学べる構成を検討中です。デジタル技術を活用したインタラクティブな体験や、伝統文化を現代的な表現で紹介する空間演出などを組み合わせる方針が検討されています。日本の伝統と先端技術を融合させ、訪れる人が「あそび」ながら文化や価値観の多様性を感じられる設計を目指しています。

2027年ベオグラード国際博覧会は、2027年5月15日から8月15日までの93日間にわたり開催される予定です。テーマは「人類のためのあそび~すべての人のためのスポーツと音楽~」で、文化交流と平和の推進を目的としたイベントとして位置づけられています。日本の公式出展は、2025年大阪・関西万博に続く国際博覧会への参加となり、開催国セルビアとの文化的連携を強化する機会にもなります。

今回策定された日本館基本計画は、今後の設計や展示内容の詳細検討に向けた出発点となります。今後、建築デザイン、展示計画、運営体制などが順次具体化される予定です。日本はこの博覧会を通じて、文化・技術・創造性を世界に発信し、国際社会とのつながりを深める場とすることを目指しています。

この記事の要点

  • 2027年ベオグラード国際博覧会に向け日本館基本計画を策定
  • 出展テーマは「ともにあそび つながる 日本のあそび心」
  • 開催期間は2027年5月15日から8月15日までの93日間
  • 会場はセルビア共和国ベオグラード市
  • 博覧会全体テーマは「人類のためのあそび~すべての人のためのスポーツと音楽~」
  • 有識者による検討委員会が3回にわたり議論を実施
  • 日本館では伝統と現代技術を融合し「あそび心」を表現予定

⇒ 詳しくは独立行政法人日本貿易振興機構のWEBサイトへ

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