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2025年11月23日

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八戸市が防災士資格取得を支援 補助金上限4万円・先着14人で募集

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令和7年度八戸市防災士育成事業補助金

青森県八戸市では、地域防災力の強化を目的として「令和7年度八戸市防災士育成事業補助金」を実施している。この制度は、防災士資格の取得を目指す市民に対し、受講料や認証登録料の一部を補助するものであり、防災士の育成を通じて地域の防災活動を支援することを目的としている。災害への備えが求められる現代において、市民が主体となる防災体制を整備するための重要な施策として位置づけられている。

対象となるのは、八戸市に住所を有する個人で、令和7年度中に防災士資格の取得を目指す者である。防災士資格は、地域防災の専門知識と実践的なスキルを備えた人材として認定される全国的な資格であり、地域における防災活動の中心的役割を担うことが期待されている。

申請者は、八戸市内の自主防災組織の会長から推薦を受けることが必要であり、資格取得後はその組織の構成員として登録され、防災士として地域活動に従事できることが条件となる。なお、資格取得後に新たに自主防災組織へ加入する場合も対象に含まれる。また、防災士資格取得に関して他の助成制度から財政的支援を受けていない、または受ける予定がないことも求められる。

さらに、申請者は救急救命講習を修了しているか、年度内に修了予定である必要がある。この要件は、災害時における人命救助の初動対応力を持つ人材を育成することを目的としており、防災士としての実践的能力を高めるための重要な条件となっている。また、市税を滞納していないことも補助金交付の前提条件となる。

対象人数は14人と定められており、定員に達した時点で受付が終了する。応募は先着順のため、希望者は早めの申請が推奨される。補助対象経費は、防災士研修講座の受講料および防災士認証登録料であり、これらの経費に対して1人あたり最大4万円が補助される。補助は1人につき1回限りとなる。

防災士資格取得には、一般的に数万円の費用が必要となるが、本制度により経済的負担を軽減できるため、多くの市民が防災の専門知識を身につけやすくなる。これにより、市内各地区の自主防災組織において、防災士を中心とした組織的な防災活動が展開されることが期待されている。

防災士は、平常時には防災啓発活動や訓練の企画・運営を担い、災害発生時には地域住民と行政との橋渡し役として、避難誘導や救援活動などに従事する存在である。八戸市では、地震や津波、豪雨などの自然災害への備えが喫緊の課題であり、地域ごとに防災士を配置することで、災害対応力の底上げを図ることを狙いとしている。

補助金の申請にあたっては、八戸市が定める交付要領および申請様式に基づき手続きを行う必要がある。交付要領では、補助金申請の流れ、必要書類、審査基準などが詳細に定められており、申請者はこれを確認のうえ、漏れのないよう準備を進めることが求められる。

申請書類には、交付申請書、防災士研修講座の申込証明、自主防災組織会長の推薦書、救急救命講習修了証の写し、市税完納証明書などが必要とされる。申請受付後、内容審査を経て交付が決定し、受講修了および資格登録完了後に補助金が支給される。

八戸市では、防災士資格を持つ人材が地域防災の中核となることを期待しており、今後もこのような育成事業を継続・拡充していく方針を示している。行政主導では限界のある地域防災体制を、市民が主体的に支える仕組みを構築することで、「自助・共助・公助」のバランスを取った持続的な防災社会の実現を目指している。

また、本補助制度は、地域住民の防災意識を高めるとともに、防災士を中心とした地域リーダーの育成を促すものである。防災士資格取得を契機に、地域防災訓練や避難所運営、災害時支援などの現場で活躍する人材を増やすことが狙いであり、地域全体の防災力向上に直結する取り組みといえる。

このように、八戸市の防災士育成事業補助金は、単なる資格取得支援にとどまらず、災害に強いまちづくりを市民と行政が一体となって進めるための基盤整備事業として重要な役割を果たしている。定員はわずか14名だが、防災リーダーの育成を着実に進めることで、地域防災体制の実効性を高める狙いがある。

⇒ 詳しくは八戸市のWEBサイトへ

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