労務・人事ニュース

  • TOP
  • お知らせ
  • 労務・人事ニュース
  • 令和7年11月1日から令和8年2月28日まで開催、全国ジビエフェアが約4か月間全国展開

2025年11月24日

労務・人事ニュース

令和7年11月1日から令和8年2月28日まで開催、全国ジビエフェアが約4か月間全国展開

Sponsored by 求人ボックス
広告

令和7年度「全国ジビエフェア」開催!(農水省)


この記事の概要

農林水産省は、令和7年11月1日から令和8年2月28日までの約4か月間、「全国ジビエフェア」を開催する。このフェアでは、全国の飲食店や小売店、ECサイトで提供されるジビエ商品を特設サイトで紹介し、ジビエを食べる・買う機運を全国的に盛り上げることを目的としている。特設サイトでは、地域ごとのイベント情報やおすすめのジビエの楽しみ方も発信される。


農林水産省は、令和7年10月31日、全国の飲食店や小売店、オンライン販売事業者と連携して展開する「全国ジビエフェア」を正式に発表した。このフェアは、令和7年11月1日から令和8年2月28日までの期間にわたり開催され、全国的なジビエ消費の拡大を目指すものである。フェア期間中は、ジビエ料理を提供する店舗や、ジビエ加工品・皮革製品・ペットフードなどを販売する店舗が特設サイトで紹介され、誰でも手軽にジビエを楽しめる仕組みが整えられている。

農林水産省がこの事業を推進する背景には、近年深刻化している鳥獣被害の問題がある。農作物を荒らすシカやイノシシなどの野生鳥獣による被害額は年間で数百億円規模に達しており、その対策として捕獲が増加している。しかし、捕獲された野生鳥獣の多くは廃棄されることも多く、資源としての有効活用が課題となってきた。こうした状況を受け、農林水産省は「鳥獣害対策」と「地域資源活用」を両立させる政策の一環として、ジビエの普及促進を進めている。

「全国ジビエフェア」は、単に肉を提供するイベントではなく、地域経済の活性化と環境との共生を目指す取組でもある。捕獲された野生鳥獣を安全に処理し、食品や製品として流通させることにより、農業被害の抑制とともに新たな産業価値を生み出すことが狙いだ。特に地方においては、ジビエ関連の加工・販売が雇用創出や観光振興につながっており、地域循環型経済の一翼を担う存在になっている。

今回のフェアは、飲食業界を中心に広く民間の協力を得て実施される。全国各地のレストランや宿泊施設では、シカ肉やイノシシ肉を使った限定メニューが提供され、ジビエの新しい食文化を体験できる機会が増える。また、精肉や加工食品を取り扱う小売店・ECサイトでは、家庭でも手軽にジビエを味わえる商品が多数販売される。特設サイトでは、地域別・テーマ別に店舗を検索できるほか、「ランチで楽しむジビエ」や「おひとり様歓迎」、「アウトドアで楽しむジビエ」など、利用者のライフスタイルに合わせた検索機能も設けられている。

特設サイトのもう一つの特徴は、ジビエに関する知識や楽しみ方を発信する情報発信機能だ。全国各地のご当地ジビエフェアの情報や関連イベントのスケジュールが随時更新され、ジビエに関する最新のトレンドを知ることができる。さらに、簡単な質問に答えることで、自分に合ったジビエの楽しみ方を提案してくれる「ジビエおすすめ診断」コンテンツも用意されており、ジビエ初心者でも気軽に参加できる構成となっている。

本フェアの事業実施主体は民間企業が担っており、行政と民間が協働する形で運営される。この点は、持続的な産業育成を目指す近年の農林水産政策の方向性を示しており、国が主導しつつも地域や企業の自主的な創意工夫を重視する仕組みといえる。フェア開催中も参加店舗の募集が継続され、飲食業・小売業の双方にとって新たな販路拡大のチャンスとなる見込みだ。

企業の採用担当者にとっても、こうした取り組みは注目に値する。地方創生やサステナビリティを意識した事業活動は、近年の企業ブランディングや採用活動における重要な要素になっている。特に若年層の求職者は、企業が社会的課題にどのように取り組んでいるかを重視する傾向が強く、地域資源の活用や環境保全を実践する姿勢は企業イメージの向上につながる。また、地域と連携したイベントやフェアへの参加は、企業が持続可能な経済循環の一部を担うことを示すものであり、採用広報においても有効なメッセージとなる。

このフェアを通じて、ジビエという言葉が単なる「野生肉」ではなく、「地域の未来を支える食文化」として定着することが期待される。野生動物と人間の共存、資源循環、地域の活性化といった視点から見ると、ジビエは環境・経済・社会の三側面で持続可能な価値を持つ分野である。特設サイトの活用により、都市部の消費者も地域のジビエに触れ、地域間のつながりを感じることができるだろう。

農林水産省は、今後もジビエを通じて「食の多様性」と「自然との共生」を推進していく方針を掲げている。今回の「全国ジビエフェア」はその象徴的な取り組みであり、全国規模で展開されるこのイベントが、地域の魅力発信と食文化の再発見につながることが期待されている。

この記事の要点

  • 令和7年11月1日から令和8年2月28日まで全国ジビエフェアを開催
  • 農作物被害対策と地域資源活用を目的にジビエの消費拡大を推進
  • 全国の飲食店・小売店・ECサイト情報を特設サイトで公開
  • 特設サイトで地域別・テーマ別検索や診断コンテンツを展開
  • 地方創生と環境保全の両立を目指す新たな取り組み
  • 企業のサステナビリティや地域連携戦略にも通じる注目事例

⇒ 詳しくは農林水産省のWEBサイトへ

広告
パコラ通販ライフ
パコラ通販ライフ
PR記事作成サービス受付フォーム