労務・人事ニュース

  • TOP
  • お知らせ
  • 労務・人事ニュース
  • 国内旅客1,089万人・国際旅客201万人、令和7年8月の航空輸送が前年同月比増

2025年11月24日

労務・人事ニュース

国内旅客1,089万人・国際旅客201万人、令和7年8月の航空輸送が前年同月比増

エラー内容: Bad Request - この条件での求人検索結果表示数が上限に達しました

Sponsored by 求人ボックス

求人情報が見つかりませんでした。

広告

航空輸送統計速報(令和7年8月分)(国交省)


この記事の概要

国土交通省は令和7年10月30日、令和7年8月分の「航空輸送統計速報」を公表した。国内定期航空では旅客輸送量が1,089万3千人と前年同月比6.7%増加し、座席利用率は87.9%に達した。国際航空では旅客輸送量が201万9千人で前年同月比11.0%増、貨物輸送量も13万7千トンで12.9%増加するなど、国内外で航空需要が引き続き回復傾向にあることが示された。


令和7年10月30日、国土交通省は「航空輸送統計速報(令和7年8月分)」を発表し、国内および国際航空の輸送実績を明らかにした。発表によると、航空旅客・貨物ともに前年同月を上回る堅調な動きを見せており、コロナ禍以降続く航空需要の回復が一段と進んでいることが確認された。

まず、国内定期航空の旅客輸送量は1,089万3千人で前年同月比6.7%増、人キロベースでは104億2,745万3千人キロで前年同月比6.1%の増加となった。国内線の座席利用率は87.9%と依然として高い水準にあり、夏季の観光需要や帰省需要の拡大が寄与したとみられる。特に8月はお盆や夏季休暇を中心に国内移動が活発化し、航空各社の増便や地方路線の回復が輸送量の押し上げ要因となった。

貨物輸送についても堅調に推移している。国内線の貨物輸送量は52,196トンで前年同月比2.5%増、トンキロベースでは5,636万8千トンキロで4.0%増加した。超過手荷物や郵便物を含めた場合は61,581トン・6,665万5千トンキロとなり、それぞれ2.8%、4.1%の増加を示している。重量利用率は60.4%に達し、航空貨物の需要が依然として底堅いことを示している。特に、電子機器や医薬品、EC関連商品の輸送が堅調で、地方空港を含めた貨物ネットワークの強化が進展している。

一方で、国際航空における回復はさらに顕著である。8月の国際航空旅客輸送量は201万9千人で前年同月比11.0%増、人キロベースでは98億3,217万4千人キロで10.8%の増加を記録した。座席利用率も83.9%と高く、海外渡航需要の回復が明確に表れている。特にアジア方面を中心に旅行需要が増加し、観光やビジネス渡航の再開が加速している。円安による訪日外国人観光客の増加も影響しており、日本の航空市場は内外両面から需要が拡大する構図となっている。

国際貨物の動きも活発で、8月の貨物輸送量は137,251トンと前年同月比12.9%増、トンキロベースでは763,726千トンキロで12.7%増加した。超過手荷物や郵便物を含めると141,819トン・781,589千トンキロとなり、前年同月比でそれぞれ12.1%、12.2%増と堅調な伸びを示した。国際貨物の重量利用率は70.7%で、前年を上回る水準を維持している。

航空貨物の増加は、世界的な供給網の回復と、半導体や自動車部品など高付加価値商品の輸送需要が再び高まっていることを背景としている。また、電子商取引の拡大に伴う国際小口貨物の増加も顕著であり、航空物流が世界経済の動脈として機能していることが改めて浮き彫りとなった。

これらの数字は、航空業界の回復が一時的な反動増ではなく、構造的な需要回復局面にあることを示唆している。特に座席利用率の高さや貨物の利用効率の向上は、航空会社の収益改善に直結しており、各社は機材更新や路線再編を通じて収益構造の最適化を図っている。

企業の採用担当者にとっても、航空輸送の回復は重要な意味を持つ。まず、航空・観光・物流業界では、需要回復に伴い採用活動が活発化しており、運航管理、地上支援、整備、貨物輸送、接客などの職種で人材確保が急務となっている。また、空港運営や航空関連のデジタル技術、AIを活用した運行最適化、カーボンニュートラル対応などの分野では、高度な専門スキルを持つ人材が求められている。

加えて、国際航空の拡大により、語学力や異文化理解力を持つ人材への需要も高まっている。国内線と国際線の双方が堅調に回復している現状は、航空関連企業だけでなく、観光、宿泊、商社、製造業など広範な業種に波及効果をもたらしており、グローバル展開を視野に入れる企業にとって採用戦略の転換点となる可能性がある。

総じて令和7年8月の航空輸送統計は、旅客・貨物ともにプラス成長を続ける堅調な結果となった。今後も需要回復の動きが続けば、航空業界の雇用拡大や地域空港の活性化が進み、関連産業全体への好影響が期待される。航空は経済活動を支えるインフラの一つであり、その回復は日本経済全体の成長にも大きく貢献するだろう。

この記事の要点

  • 令和7年8月の国内航空旅客数は1,089万3千人で前年同月比6.7%増
  • 国内線座席利用率は87.9%と高水準を維持
  • 国内貨物輸送量は52,196トンで2.5%増、重量利用率60.4%
  • 国際旅客数は201万9千人で前年同月比11.0%増、座席利用率83.9%
  • 国際貨物輸送量は137,251トンで12.9%増、重量利用率70.7%
  • 航空需要の回復が進み、採用活動や関連産業の活性化につながる

⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ

広告
パコラ通販ライフ
パコラ通販ライフ
PR記事作成サービス受付フォーム