2025年11月30日
労務・人事ニュース
公正取引委員会、フリーランス法施行1年を機に啓発強化へ
- 常勤・介護・福祉業界の看護師/即日勤務可/シフト
最終更新: 2025年11月29日 07:05
- 非常勤・サービス業界の看護師/残業なし/即日勤務可/週4日以下
最終更新: 2025年11月29日 09:34
- 福岡県糟屋郡エリア/訪看のお仕事/未経験OK/車通勤可/即日勤務可
最終更新: 2025年11月29日 09:34
- 福岡県糟屋郡エリア/訪看のお仕事/未経験OK/車通勤可/即日勤務可
最終更新: 2025年11月29日 09:34
フリーランス法動画「フリーランス法施行から1年を迎えるにあたって」を公開しました(公取委)
この記事の概要
公正取引委員会は、令和6年11月1日に施行された「フリーランス法(特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律)」が施行から1年を迎えるのにあわせ、動画「フリーランス法施行から1年を迎えるにあたって」を公開した。動画では、違反事例をもとに発注事業者に対し、法令遵守の重要性や社内での意識浸透を促している。
2025年10月31日、公正取引委員会は「フリーランス法施行から1年を迎えるにあたって」と題する動画を公式YouTubeチャンネルで公開した。令和6年11月に施行されたフリーランス法は、フリーランスとして働く個人と発注事業者との取引の公正化、そしてフリーランスの就業環境整備を目的として制定されたものである。施行から1年を迎えるにあたり、公正取引委員会はこれまでの勧告事例を踏まえ、発注事業者に対して改めて法の理解と遵守を求めている。
動画ではまず、フリーランス法の概要と、施行以降に行われた法執行の実績について説明が行われた。令和7年6月には出版業を営む2社および音楽教室運営事業者、令和7年9月にはテレビ番組制作業者の計4社に対して、フリーランス法違反の勧告が出された。これらの企業における違反内容は、取引条件の明示義務や、報酬の60日以内支払い義務に反する行為などであった。さらに、音楽教室運営事業者については、フリーランスに対して不当な経済上の利益提供を要求する行為も確認されており、複数の規定違反が認定された。
こうした事案の背景として、公正取引委員会は「フリーランスを保護するという意識が現場レベルまで浸透していなかったこと」を指摘している。特に、業界の慣行や従来の取引方法をそのまま続けてしまい、法律の改正内容を十分に理解していなかった事例が多く見られた。そのため、法令遵守のためには単に管理職層だけでなく、実際に業務委託を行う現場担当者にも法の趣旨を理解させることが重要であると強調している。
公正取引委員会は、違反を防ぐための具体的な対応策として、社内研修の実施やフリーランスとの取引に関するシステム整備を求めている。特に業務委託の際には、取引条件を口頭や電話で伝えるのではなく、書面やメールなどの電磁的方法で速やかに明示することが求められる。また、報酬支払いについては、成果物の受領日から起算して60日以内、できる限り短期間で支払うことが義務付けられている。これらのルールを社内全体に周知し、具体的な運用体制を構築することが法令遵守の第一歩となる。
動画の中では、フリーランス法への理解を深めるために、公正取引委員会が提供している支援コンテンツについても紹介されている。同委員会のウェブサイトでは、フリーランス法の概要や取引適正化のポイントを解説するテーマ別動画が掲載されており、法の基本を学ぶことができる。また、公正取引委員会は事業者団体が主催する研修や説明会に職員を講師として派遣しており、企業単独ではなく業界全体で法令遵守を進める支援も行っている。
動画の締めくくりでは、公正取引委員会が今後もフリーランス法違反に対して厳正に対応し、発注側・受注側双方にとって公正な取引環境を実現する姿勢を示した。フリーランスの働き方が拡大する中で、法令を軽視した商慣行のままでは企業の社会的信頼を損なうリスクが高まる。フリーランスを保護しながら透明性のある取引を進めることが、持続可能なビジネス関係の構築につながるとされている。
企業にとって、今回の動画は法令遵守体制の再点検を行うきっかけとなるものである。フリーランスに業務を委託する際の条件明示、支払い期日の明確化、社内研修の徹底などを通じて、適正な取引関係を確立することが求められている。法施行から1年を迎えた今、フリーランス法の運用は「理解」から「実践」へと移行する段階にある。
この記事の要点
- フリーランス法施行から1年を迎え、公正取引委員会が動画を公開
- 2025年10月31日にYouTubeで配信開始
- 出版業2社・音楽教室運営事業者・テレビ番組制作事業者の計4社に対し勧告を実施
- 違反内容は取引条件明示義務・60日以内支払い義務・不当な利益要求など
- 現場担当者レベルでの法理解不足が背景として指摘
- 書面やメールなど電磁的手段による取引条件明示を推奨
- 公正取引委員会ウェブサイトで法解説動画や研修資料を公開
- 業界団体主催の研修に職員を講師として派遣し法理解促進を支援
- 今後も法執行と啓発を通じて取引の適正化を推進
⇒ 詳しくは公正取引委員会のYoutubeチャンネルへ


