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スマホで巡る昭和の立川、「たちかわ昭和の街巡り」が12月25日まで開催

2025年12月3日

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スマホで巡る昭和の立川、「たちかわ昭和の街巡り」が12月25日まで開催

昭和記念公園を起点に立川を探索、懐かしさと新しさが融合した街巡りイベント

この記事の概要

立川の魅力を再発見できる「たちかわ昭和の街巡り」が、2025年10月1日から12月25日まで開催されている。スマートフォンを使って参加できるタイムトラベル型スタンプラリーで、昭和記念公園を起点に立川市内の商業施設や歴史的スポットを巡り、スタンプを集めることで景品がもらえる。街の歴史や変化を楽しみながら、立川の“今と昔”を体感できる参加型イベントとなっている。

立川の街で、過去と現在をつなぐユニークなイベント「たちかわ昭和の街巡り」が開催されている。今回の企画は、立川の街を訪れる人々が、買い物や観光を通じて地域の歴史に触れながら楽しめるように設計されたタイムトラベル型スタンプラリーである。期間は2025年10月1日から12月25日まで。街全体を舞台としたこのイベントは、観光スポットとして知られる昭和記念公園を起点に、立川の中心市街地を巡りながら昭和の風景を感じることができる構成となっている。

立川は、都心近郊の中でも独自の発展を遂げてきた地域であり、近代的な再開発エリアと昔ながらの商店街が共存する魅力を持っている。そんな街の個性を“今と昔”というテーマで楽しめるのが、このイベントの特徴だ。参加者はスマートフォンで特設サイトにアクセスし、各チェックポイントに設置されたQR画像を読み取ってスタンプを集めていく。デジタル技術を活用した仕組みでありながら、昭和の温かみを感じられるノスタルジックな演出も随所に施されている。

ルートは、立川駅北口と南口の2つのエリアを中心に構成されており、買い物施設から映画館、文化施設まで多彩なスポットが含まれている。北口では商業施設や映画館など、かつてから地域に親しまれてきた建物が巡回ルートに選ばれており、南口では再開発エリアに新たに生まれた商業空間や文化拠点などが参加している。スタート地点は昭和記念公園、ゴールは「ほっとスペース中屋」に設定されており、訪れる人々が立川の街を歩きながら、時代を超えた風景の変化を感じることができる。

景品として用意されているのは、立川の過去の街並みを収めた「立川の風景昭和色アルバム」全6巻である。集めたスタンプ数に応じて、5箇所で1冊、8箇所で2冊、すべてのスポットを巡ると3冊がプレゼントされる。スタンプを集める過程で立川の街の魅力を再発見できる仕組みとなっており、参加者にとっては思い出とともに昭和の街並みを手元に残せる楽しみもある。

このイベントの目的は、観光客の立川市街への回遊を促進し、地域経済の活性化を図ることにある。昭和記念公園を訪れた人々が、そのまま立川の中心街に足を延ばすことで、地域の商業施設や文化拠点に新たな交流が生まれることを期待している。特に、近年は大型商業施設が並ぶ一方で、地域の歴史や文化への関心を高める活動が求められており、「たちかわ昭和の街巡り」はその一環として企画された。

イベントの形式はデジタルスタンプラリーでありながら、立川の街に点在する「昭和の記憶」をテーマにしている点が特徴的である。かつての街並みの写真やエピソードを交えながら、参加者は時間をさかのぼるように街を歩くことができる。スマートフォンを片手にQR画像を読み取るだけで気軽に参加できるため、世代を問わず幅広い層が楽しめる構成になっている。

立川は、戦後の復興とともに発展を遂げた街であり、昭和から令和に至るまでその姿を大きく変えてきた。今回のイベントは、単なる観光施策にとどまらず、地域の記憶を共有する“街のストーリーテリング”の役割も担っている。訪れる人々が立川の歴史を再発見することは、地域のアイデンティティを次世代に伝えるきっかけにもなる。

また、このイベントを通じて地元住民と来訪者の交流が生まれることで、立川の街の魅力を再評価する動きが広がることが期待されている。商業施設、文化施設、歴史的建築など、立川が持つ多様な表情を歩きながら感じられる体験は、他の地域にはない特色といえる。

デジタル技術を活用しながらも、昭和の香りを感じさせる温かい街歩き体験ができる「たちかわ昭和の街巡り」。12月25日までの開催期間中、立川を訪れるすべての人々に、懐かしさと新しさが共存するこの街の魅力を感じてもらうことができるだろう。

この記事の要点