2025年12月8日
労務・人事ニュース
1軒目は43.6%が居酒屋と回答した2000人調査で見えた最新外食事情(2025年8月調査)
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飲酒を伴う外食に関する消費者調査結果(2025年8月)(日本公庫)
この記事の概要
2025年8月に実施された飲酒を伴う外食に関する全国調査では、外食頻度や費用、訪問する店の業態、退店時間などに明確な傾向が表れた。プライベートでの利用が84.6%と圧倒的に高く、1軒目に訪れる店は43.6%が居酒屋であった。2軒目に行かなかった人は71.2%に達し、満足度の高さや翌日の体調を気にする傾向がうかがえた。開始時間は18時~19時が最も多く、退店時間は20時~21時が最多となった。
外食における行動の変化が続く中、2025年8月に行われた大規模な調査では、飲酒を伴う外食の実態が細かく記録された。調査は国内に居住し、月に1回以上飲酒を伴う外食を利用する20歳から69歳の男女2000人を対象にインターネットで実施され、性年代ごとに均等に回答が集められたことから、生活実感に近い傾向を読み取ることができると考えられる。調査期間は8月6日から12日で、外食の習慣が定まりやすい盛夏の行動が反映されている点も特徴といえる。
まず、プライベートでの飲酒を伴う外食頻度を2019年と比較すると、53.8%が「変わらない」と答えており、コロナ禍前後で習慣が大きく変わっていない層が中心であることがわかった。一方で20.5%が「多い」と回答し、以前より外食機会が増えていると感じる人も一定数存在する。私的な場面においては、出社や交流の機会が増えた影響を受けた層と、自粛期間の反動で外食の楽しさを再認識した層が重なり、ゆるやかな増加傾向を示したとみられる。
仕事関係での飲酒を伴う外食は、46.5%が「変わらない」と回答したものの、「少ない」と答えた割合が27.1%に達し、私的なケースとは逆の傾向が表れた。飲み会やイベント自体の減少に加え、人混みを避けたい気持ちや金銭的理由、健康意識の高まりなど複合的な要因が影響していると考えられる。業務上の外食はコロナ禍を機に質や頻度を見直す動きが続いており、私生活での行動と対照的な推移をたどったことがうかがえる。
費用面では、プライベートでは58.0%が「変わらない」と答え、次いで24.6%が「多い」と回答した。価格が高くなる背景として、外食価格の上昇や注文量の増加、特別感を求めて高単価の店を選ぶ傾向が挙げられた。物価上昇が幅広い層に影響する中、飲食に対する価値観の変化も伴い、納得感を求める行動が強まっている様子が読み取れる。
仕事関係の費用も54.2%が「変わらない」と回答した一方で、25.9%が「多い」と答えていた。こちらも外食価格の上昇が主要因となり、注文数や店の選択基準に変化が生じている。会食や接待の機会が増えたと答える層も一定数存在しており、業務上のコミュニケーションに対する意識の再構築が続いていることが推察される。
外食を開始する時間帯については、プライベート・仕事関係問わず、2019年と比べて早まったと答える割合が2割を超えていた。具体的には、直近の飲酒を伴う外食の開始時間では18時~19時が最も多い34.6%となり、働き方の変化や夜の過ごし方の多様化が反映された結果となった。帰宅を早めたい、あるいは健康面を意識して飲酒時間を短くしたいといった意識が背景にある可能性がある。
終了時間についても同様に、プライベート・仕事関係ともに3割を超える人が早まったと答えており、最終的な退店時間では20時~21時が23.2%で最多となった。飲酒を伴う外食の行動が全体として前倒しされている様子が明確に示され、1日のリズムや生活時間がコロナ禍前とは異なる形で定着しつつあることがうかがえる。
直近の飲酒を伴う外食の目的は84.6%がプライベートと回答し、私的な交友や気分転換としての利用が主流となっていることが示された。性年代別に見ると、特に女性の50代や60代が9割を超えてプライベート利用と回答しており、世代ごとの生活スタイルが行動に色濃く表れた形である。仕事関係の利用は15.4%にとどまり、業務上の飲酒機会の縮小が引き続き続いていることが明らかとなった。
1軒目に訪れる店の業態は43.6%が居酒屋で最も高く、次に焼肉店や洋食店が続いた。飲酒を伴う外食の入り口として居酒屋が強い支持を維持していることがわかる。年代別にみても、居酒屋は多くの層で最も高い支持を得ており、飲酒と食事を手軽に楽しみたいという需要が根強いことが示された。
2軒目に行った人は28.9%にとどまり、71.2%が行かなかったと回答した。その理由として46.2%が「1軒目で十分満足した」と答えており、外食の質を重視する傾向があることが表れている。翌日の体調への配慮や出費の抑制、自分の時間を大切にしたいといった意識の広がりも数字に表れ、行動の慎重さやバランス感覚が重視されるようになっていることがわかる。
2軒目に行った層では24.1%が再び居酒屋を選び、次いでバー・バルが16.6%、スナック・パブが10.7%と続いた。2軒目でも食事や飲酒を楽しみたい層と、雰囲気を変えて交流を深めたい層の両方が存在しており、目的の違いが店選びに影響していると考えられる。また、2軒目に行った理由では30.8%が「当初から行く予定だった」と回答し、事前に外食プランを組み立てている利用者も一定数いることがわかった。
このように、飲酒を伴う外食の姿は多様化しながらも、満足度や体調、費用のバランスを意識した行動が広がっていることが今回の調査で明確に示された。時間帯の前倒しや2軒目需要の縮小は、働き方や生活意識の変化、物価上昇による消費行動の慎重化など、多様な社会背景が重なり合って形成されている。今後の外食行動を読み解くうえで、今回のデータは現場に近い実態を把握する重要な材料となる。
この記事の要点
- プライベート利用が84.6%と圧倒的に多い
- 1軒目の訪問は43.6%が居酒屋
- 2軒目に行かなかった人が71.2%
- 開始時間は18時~19時が最多の34.6%
- 退店時間は20時~21時が23.2%で最多
- プライベートの頻度は53.8%が変わらないと回答
⇒ 詳しくは日本政策金融公庫のWEBサイトへ


