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2025年12月13日

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2025年7~9月期の国内旅行消費額8兆536億円、前年9.0%増の力強い回復

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旅行・観光消費動向調査 2025年7-9月期(1次速報)(観光庁)

この記事の概要

2025年7~9月期の旅行・観光消費動向調査の一次速報では、日本人の国内旅行消費額が8兆536億円となり、前年同期比で9.0%増となった。国内延べ旅行者数は1億6,136万人で4.6%増、旅行単価は49,912円で4.2%増となり、宿泊旅行の伸びが全体を押し上げた。


2025年7~9月期の旅行・観光消費動向調査(一時速報)が取りまとめられ、日本人による国内旅行の利用動向が明らかになった。今回の調査によれば、国内旅行全体の消費額は8兆536億円で、前年同期の水準を9.0%上回り、継続して回復傾向が続いていることが確認された。このうち宿泊旅行の消費額は6兆7,303億円となり前年同期比で11.0%増加し、全体の消費額拡大に大きく寄与した。一方で日帰り旅行の消費額は1兆3,234億円となり、前年同期比では0.1%増とわずかな伸びにとどまり、宿泊と日帰りの伸び率に明確な差がみられた。

国内延べ旅行者数については1億6,136万人となり、前年同期の4.6%増となった。このうち宿泊旅行の延べ旅行者数は9,036万人で5.4%増、日帰り旅行は7,100万人で3.7%増となり、いずれも増加傾向が続いている。季節要因に加え、レジャー需要や観光地のイベント開催などが背景となり、夏から初秋にかけての旅行機会が増えた結果が反映されているといえる。

また、調査では旅行単価の動向も示されており、国内旅行1人1回当たりの旅行支出(旅行単価)は49,912円となり、前年同期比4.2%の増加となった。内訳に目を向けると、宿泊旅行の単価は74,485円で前年より5.3%増加し、宿泊日数の増加や宿泊料金の変動が影響したものとされる。日帰り旅行の単価は18,639円で前年比3.4%減となり、支出傾向がやや抑えられた結果が示された。

四半期ごとの旅行消費額を比較すると、前年からの回復基調が明確であり、2024年の同時期に比べても増加率が高い数値が並んでいる。特に宿泊旅行は引き続き強い需要を維持しており、国内観光産業にとって重要な収入源となっている。これらの動向は観光業全体の回復に向けて大きな意味を持ち、多くの地域で集客施策が継続して効果を示していることを裏付けている。

月別のデータを見ると、7月から9月にかけての消費額は、月ごとに前年を上回って推移し、特に8月と9月の伸びが顕著であった。旅行者数も同様の傾向を示し、観光需要が季節的なピークに合わせて高まっている様子がデータから明確に読み取れる。こうした動向を支えているのは、宿泊需要の底堅さや地域への移動手段の選択肢が広がっていることなど、複数の要因が重なった結果といえる。

さらに、旅行単価の推移では前年を上回る水準で推移しており、個人の旅行支出が増えていることがうかがえる。観光地での体験型サービスや消費活動の拡大が支出の増加につながっていると考えられ、観光消費の質が変化している面も読み取ることができる。

今回の一次速報は観光需要の動向を把握するうえで重要な資料であり、国内旅行市場が引き続き堅調に推移していることを示す結果となった。今後の観光需要の見通しを立てる上でも、旅行者数や消費額の動きは引き続き注目すべき指標といえる。

この記事の要点

  • 国内旅行消費額は8兆536億円
  • 宿泊旅行消費額は6兆7,303億円
  • 日帰り旅行消費額は1兆3,234億円
  • 延べ旅行者数は1億6,136万人
  • 旅行単価は49,912円
  • 宿泊旅行単価は74,485円

⇒ 詳しくは観光庁のWEBサイトへ

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