2025年12月14日
労務・人事ニュース
2025年10月の物価指数が112.8に上昇 食料6.4%増が家計負担を直撃
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最終更新: 2025年12月14日 00:35
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2020年基準 消費者物価指数 全国 2025年(令和7年)10月分(2025年11月21日公表)(総務省)
この記事の概要
2025年10月の消費者物価指数は総合指数が112.8となり、前年同月比3.0%の上昇が確認された。生鮮食品を除く指数は112.1で前年同月比3.0%の伸び、生鮮食品とエネルギーを除く指数は111.5で3.1%上昇となり、いずれも物価の緩やかな上昇傾向が続いている。主な上昇要因には食料関連の値上がりが大きく寄与し、教育費は前年から大きく下落した。
2025年10月の消費者物価指数は、基準年を2020年とした総合指数が112.8となり、物価上昇が継続していることが示された。前年同月比は3.0%の上昇となり、前月から0.1ポイント拡大した。季節調整値でも前月比0.4%の上昇が確認され、幅は大きくないものの、継続的に物価が押し上げられている状況が読み取れる。生鮮食品を除いた指数は112.1で前年同月比3.0%、さらに生鮮食品とエネルギーを除いた指数では111.5となり前年同月比3.1%の上昇を記録しており、基礎的な価格水準が長期的に上がっていることが分かる。
この月の動きを詳しく見ると、総合指数の上昇には特に食料関連が強く寄与していた。食料の指数は128.1で前年同月比6.4%上昇し、総合指数の伸びに大きく影響している。中でも穀類が16.8%増と突出し、うるち米(コシヒカリを除く)は39.6%の上昇となっており、食生活に直結する品目での上昇が目立った。また菓子類は9.5%増で、チョコレートは36.9%増と大幅に上昇した。調理食品ではおにぎりが16.4%上昇するなど、日常的に購入される品目の値動きが総合指数の押し上げに繋がっている。外食ではすしが7.5%上昇し、飲料ではコーヒー豆が53.4%増となり、幅広い食料関連の価格が高止まりしていることが明らかとなった。
一方で、教育費が-9.6%と大きく下落しており、総合指数の伸びを抑える方向に作用した。特に高等学校授業料(公立)が-94.1%と大幅に低下し、政策的な影響とみられる変動が確認された。この下落幅は総合指数の前年同月比に対して-0.18ポイントの寄与度として表れており、他の上昇要因を一定程度相殺している。
エネルギー関連では、指数全体としては前年同月比2.1%上昇となり、総合指数への寄与度は0.16ポイントであった。内訳を見ると電気代が3.5%の上昇で寄与度0.12、都市ガス代は1.3%で寄与度0.01といずれも前月よりやや弱い動きとなった。一方で灯油は5.9%の増加と高めの伸びを示したが、寄与度としては0.03と限定的であった。ガソリンは前年同月比0.0%と横ばいで推移している。これらのエネルギー関連の動向は、前月と比べ総合指数の上昇幅を0.01ポイント縮小させており、物価全体への押し上げ力が弱まったことが読み取れる。
前月比でみると総合指数は0.7%の上昇となっており、10大費目の多くが前月からの伸びに寄与している。食料は1.7%の増加で寄与度0.19、交通・通信は1.3%の増加で寄与度0.11、諸雑費も1.4%の増加となり寄与度0.14を示した。特に交通・通信においては通信料(携帯電話)が14.5%の上昇となり、通信全体が前年同月比7.5%増と高い伸びを示していた。これが総合指数の上昇を下支えしている。
生鮮食品を除く総合の前年同月比は3.0%の上昇で、前月から0.1ポイント拡大した。この伸びの背景には家庭用耐久財や宿泊料、自動車保険料の上昇がある。家庭用耐久財は前月比3.8%増で前年同月比は-1.8%から0.4%へと変化し寄与度は0.01ポイント増加した。宿泊料は前年同月比8.5%増で寄与度が0.10に拡大しており、観光需要の動向が価格に影響している。また自動車保険料は前年同月比6.9%増となり寄与度は0.12と、総合指数の上昇に着実に寄与している。
総じて、2025年10月の物価動向は食料品の継続的な値上がりが物価上昇を牽引している構図が明確で、エネルギー価格の動きは前月よりも抑制的であった。教育費の下落が全体の上昇幅を一定程度緩和しているものの、基礎的な生活に関わる品目の広範な上昇が続いており、家計は引き続き負担感の強い状態が続いているといえる。
この記事の要点
- 総合指数は112.8で前年同月比3.0%上昇
- 生鮮食品を除く指数は112.1で3.0%上昇
- 生鮮食品とエネルギーを除く指数は111.5で3.1%上昇
- 食料の上昇が総合指数を強く押し上げた
- 教育費は-9.6%と大幅下落
- 電気代は3.5%上昇 ガソリンは横ばい
- 前月比では総合指数が0.7%上昇し食料が主に寄与
- 自動車保険料と宿泊料が前年同月比で高い伸び
⇒ 詳しくは総務省のWEBサイトへ


