2025年12月15日
労務・人事ニュース
2025年9月の時給1,388円、パート賃金が2.8%上昇
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毎月勤労統計調査 2025(令和7)年9月分結果確報 時間当たり給与(パートタイム労働者)(厚労省)
この記事の概要
2025年9月のパートタイム労働者の時間当たり給与は1,388円となり、前年同月比で2.8%の増加となった。2025年に入ってからも1,400円近い水準で推移しており、月ごとの動きは比較的安定している。前年からの増加が続いていることから、企業の賃上げや最低賃金の改定の影響が時間給に反映されていると考えられる。
2025年9月分の毎月勤労統計調査確報によると、パートタイム労働者の時間当たり給与は1,388円となり、前年同月比2.8%の増加となった。この水準は2024年後半から続く上昇基調の延長線上にあり、賃金の底上げが進んでいることを反映している。特にパートタイム労働者は最低賃金の引き上げや人手不足を背景とした時給の改善が進みやすい層にあたり、今回のデータからもその傾向が確認できる。
時系列の動きを見ると、2024年12月には1,378円となり、前年より上昇した状態で年を終えた。その後2025年に入り、1月は1,395円、2月は1,385円、3月は1,378円と、1,370円〜1,390円台中盤で推移した。4月には1,369円、5月も1,384円とわずかに下がったものの大きな変動はなく、6月は1,385円、7月は1,381円、8月は1,411円となり、いずれの月も前年を上回る数値を維持した。そして9月に1,388円へと増加し、安定した賃金上昇の流れが続いていることが明らかになった。
今回の結果を前年同月と比較すると、2024年9月の時給は1,350円であり、1年間で38円の増加となった。伸び率は2.8%と高く、パートタイム労働者の賃金改善が継続して進んでいることが確認できる。この傾向は、労働市場における求人需要の強さや、各地域で進む最低賃金の引き上げが影響していると考えられる。特に短時間労働者が多い業種では時給の競争が高まりやすく、企業としても人材確保の手段として賃金の引き上げに踏み切るケースが増えている。
月別の動きを見ても、2025年の時給水準は1,380円台から1,390円台の間で安定しており、大きく下落する局面はみられなかった。これにより、パートタイム労働者の賃金は継続して上昇傾向にあり、労働者の購買力向上にも一定の寄与が見込まれる。ただし、実際の購買力は物価動向に左右されるため、今後の消費者物価指数の動きも注視する必要がある。
企業の採用担当者にとって、今回の時給データは採用環境の変化を示す重要な指標となる。時給が上昇する中では、求職者は給与条件をより厳しく比較する傾向が強まり、採用競争が激しくなる可能性がある。企業は時給改善のほか、働きやすさやスキル習得支援など賃金以外の魅力づくりにも注力する必要がある。労働市場の環境変化に適応し、人材定着と採用力向上の双方に取り組むことが求められている。
この記事の要点
- パートタイム労働者の時間当たり給与は1,388円
- 前年同月比で2.8%増の38円上昇
- 2025年は1,380円台後半で安定推移
- 賃上げや最低賃金改定の影響が反映されている
- 人材確保を巡る時給競争が継続する可能性
⇒ 詳しくは厚生労働省のWEBサイトへ


