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2025年12月18日

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生活習慣病が死因の約50%、40歳以上必須の特定健診で早期発見を促す重要性

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生活習慣病とは?予防と早期発見のために定期的な受診を!(政府広報オンライン)

この記事の概要

生活習慣病は日本人の死因の半数を占め、特にがんや心臓病、脳卒中は深刻な影響を及ぼす。発症初期は自覚症状が乏しいため、早期発見のための特定健診やがん検診を定期的に受けることが重要となる。生活習慣の改善による予防効果も高く、運動、食事、禁煙、必要な薬物療法を組み合わせて取り組むことが健康寿命の延伸につながる。


生活習慣病は、日常生活の習慣が深く関わる病気の総称であり、がんや心疾患、脳血管疾患など重大な病気が含まれる。これらは日本人の死因の約半数を占め、特にがんは30年以上にわたり死因の第1位となっている。食習慣や運動不足に加え、喫煙や飲酒、休養不足などが複雑に影響する一方で、遺伝要因もゼロではない。生活習慣病の特徴として、初期段階で自覚症状がほとんどないことが挙げられ、症状が現れたときには病気が進行していることも少なくない。

中でも内臓脂肪が多い状態は注意が必要で、糖尿病、高血圧症、脂質異常症が重なると動脈硬化が急速に進行する危険がある。このような状態をメタボリックシンドロームと呼び、40代以降で急増し、男性は50代以上で半数を超える。女性でも60代以降は5人に1人が該当するとされ、働き盛りの世代でも無関係ではいられない状況だ。こうした背景から、健康状態を把握し早期発見につなげるため、特定健診と特定保健指導が毎年実施されている。

特定健診は40歳以上75歳未満を対象に行われ、腹囲や血圧、血糖、脂質などの基礎的な検査に加え、必要に応じて心電図や眼底検査などの詳細な検査が実施される。検査項目は幅広く、身体計測や血液検査、検尿など、生活習慣病のリスクを把握する上で重要な項目が含まれている。腹囲が男性85センチ以上、女性90センチ以上、または内臓脂肪面積100平方センチ以上で、血圧や血糖、脂質の数値が規定値を超えると、メタボリックシンドロームの該当者または予備群と判定される。健診後、生活習慣の改善が必要と判断された場合には特定保健指導が行われ、多職種の専門家が対象者の生活に合わせた改善策を提示する。

生活習慣改善のための支援は、リスクに応じて動機付け支援と積極的支援に分かれる。動機付け支援では、自らの健康状態を理解し行動計画を立てることが目標となる。一方の積極的支援は、3カ月以上の継続的支援が行われ、運動や食生活の改善を実践し、その習慣が定着するようサポートされる。例えば、体重や腹囲の記録、食事内容のチェック、ウォーキングの継続などが支援内容として取り入れられ、次年度の健診結果と比較することで改善状況を確認する。

生活習慣病の予防に欠かせないもうひとつの柱ががん検診である。日本では2人に1人ががんになると推計され、4人に1人ががんで亡くなっている。特に女性は50代前半まで男性よりり患数が多く、子宮頸がんや乳がんなどは40代後半にピークを迎える傾向がある。遺伝が原因となるケースはまれで、生活習慣が大きく影響するとされるため、日頃の行動に加え、定期的ながん検診が重要となる。胸部エックス線検査や胃部エックス線、胃内視鏡、便潜血検査、細胞診、マンモグラフィなどが行われ、早期発見により80%から90%以上の治癒が期待できるがんもある。

健康寿命を延ばすためには、自身の身体を長く健康に保つ生活習慣の確立が不可欠である。男性では平均寿命と健康寿命の差が8.73年、女性では12.06年と開きが大きく、この期間は日常生活に制限のある状態を意味する。こうした不健康な期間を短くするためにも、運動、食事、禁煙、薬の適切な利用を組み合わせ、内臓脂肪をため込まない生活を心がける必要がある。

運動では、1日の中で今より10分多く身体を動かし、合計60分を目標にすることが推奨される。通勤時に少し歩く、階段を使う、買い物を徒歩や自転車に変えるなど、小さな積み重ねが大きな効果につながる。また、食事では主食、主菜、副菜をバランスよくそろえることに加え、就寝前の食事を避け、甘い飲み物を控えるといった工夫が必要である。さらに、禁煙はがんや動脈硬化の予防に直結し、家族の受動喫煙を防ぐ意味でも重要だ。すでに生活習慣病になっている場合には、生活改善に薬物療法を組み合わせることも考えられ、薬は生活習慣改善の補助として位置づけられる。

こうした取り組みを広く推進するため、健康づくりをテーマとした運動も展開されており、運動、食生活、禁煙、健診・検診の4分野を中心に日常的に取り組める行動を呼びかけている。健康づくりのための情報は多く発信されており、日々の選択を少し変えるだけで生活習慣病を予防することができる。

この記事の要点

  • 生活習慣病は日本人の死因の約5割を占める重大な病気
  • 特定健診は40歳以上75歳未満を対象に毎年実施
  • 腹囲85センチ以上の男性と90センチ以上の女性は注意が必要
  • がんは2人に1人がかかり4人に1人が亡くなる
  • 乳がんや子宮頸がんは40代後半でピークを迎える
  • 運動は1日10分増やし60分を目標にすることが有効
  • 平均寿命と健康寿命の差は男性8.73年、女性12.06年

⇒ 詳しくは政府広報オンラインのWEBサイトへ

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