2025年12月20日
労務・人事ニュース
コロナ後の教育旅行が急伸、対面交流が前年比33%増となった2024年度
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最終更新: 2025年12月19日 05:36
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最終更新: 2025年12月19日 02:01
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最終更新: 2025年12月19日 02:01
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最終更新: 2025年12月19日 14:34
訪日教育旅行の最新動向を公表(JNTO)
この記事の概要
2025年11月27日に、訪日教育旅行の最新動向が公表され、2024年度は対面交流の復活が顕著となり、実施件数758件・参加人数18,503人と大幅に増加した。台湾や中国からの訪問が特に多く、地域別では関西・中部が中心となった。一方、オンライン交流は実施件数が減少したものの、参加人数は増加し、一定の需要が維持されている。
2025年11月27日に訪日教育旅行の動向が公表され、コロナ禍で停滞していた海外からの教育旅行が、2023年度以降に大きく回復傾向を示していることが明らかになった。今回の調査は全国47都道府県の教育旅行受入窓口を対象に実施され、対面交流とオンライン交流の実施状況や参加人数の変化を詳細に分析している。特に2022年10月の水際対策緩和以降、対面形式での学校交流が急速に回復している点が特徴的であり、各地域が海外の教育旅行受入に再び積極的に取り組む姿が浮き彫りとなった。
2024年度の対面交流の実施件数は758件となり、前年度の570件から188件増加し、33.0%の大幅増となった。市場別では台湾が347件と全体の半数弱を占め、対面交流の中心市場であることが示された。次いで中国が90件、韓国が58件、アメリカが47件、香港が44件と続き、東アジアを中心に訪問が拡大している。学校種別では高校が411件で全体の54.2%を占め、他校種に比べて最も多くの交流が行われた。地域別では中部197件、関西187件、関東135件が上位を占め、受入体制が整った地域が引き続き中心的な役割を担っている。
対面交流における海外からの参加人数は18,503人となり、前年度比3,333人増で22.0%の増加となった。参加人数も台湾が中心で9,412人、中国が2,514人、韓国が1,743人、香港が1,491人と続き、東アジア地域からの訪問が大半を占める構図は変わっていない。地域別では関西が5,931人、中部が4,117人、関東が3,778人となり、これらの地域には教育旅行向けの施設やプログラムが充実していることが伺える。学校種別では高校が10,235人と全体の55.3%にあたり、多くの高校生が日本での文化体験や学校交流に参加している。
一方、オンライン交流については、2024年度の実施件数が286件となり、前年度より10件減少し3.4%の減少となった。オンラインはコロナ禍で一時的に急増したが、対面交流の回復に伴い一定の減少が見られた。しかし参加人数は4,972人と前年より671人増加し15.6%の増加となっており、物理的な渡航が難しい学校や地域においては現在も重要なツールとして活用されている。オンラインでも台湾が155件で最多となり、韓国51件、アメリカ33件が続いた。学校種別では高校が202件で全体の70.6%を占めており、高校生による国際交流の幅はオンラインでも広がりを見せている。
また、2023年度のデータと比較すると対面交流の伸びが際立っており、2023年度の570件から2024年度では758件へと約1.33倍に増加している。参加人数も15,170人から18,503人へと大幅に増加しており、教育旅行の需要が迅速に回復していることが分かる。これらの増加は、教育分野における国際交流へのニーズの強さとともに、日本の文化・教育体験への関心が依然高いことを示している。
調査では学校交流の内容についても明らかにされ、文化交流が最も多く実施されており、伝統工芸品の制作、習字、茶道、浴衣着付け、料理など、日本ならではの体験が好まれている。次いでクイズやゲームを用いた交流、互いの学校や地域を紹介する動画やプレゼンテーションが続き、教育旅行の多様化が進んでいる。学習内容に地域特性を取り入れた事例も多く、雪上運動会や季節行事の体験など、地域の魅力を活かした取り組みも見られた。
受入先探しについての状況では、高校の受入が最も容易で、公立高校83.0%、私立高校72.3%が受入可能であると回答した。一方で幼稚園や専門学校は受入可能と回答した割合が低く、対象校種には偏りがあることが分かった。オンライン交流の受入先探しが可能な自治体は68.1%、海外教員の視察を受け入れられる自治体は74.5%と、多様な交流ニーズへの対応が進んでいる。受入に条件を設けている自治体は46.8%で、そのうち最も多い条件が「地域内での宿泊」で27.66%となった。これは地域経済への波及効果を意識した取り組みとも言える。
この記事の要点
- 対面交流は758件で前年比33.0%増、オンラインは286件で微減
- 対面参加人数は18,503人で22.0%増、オンラインは4,972人で15.6%増
- 台湾が最大市場で対面347件・9,412人、オンライン155件・3,378人
- 高校が最多で対面411件・10,235人、オンライン202件・2,957人
- 地域別では関西・中部・関東が主要受入地域
- 受入条件ありは46.8%で、地域内宿泊が最も多い条件
⇒ 詳しくは日本政府観光局のWEBサイトへ


