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2025年12月23日

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主要6港のコンテナ取扱量1,137,819TEU、輸入7.6%減が示す物流の変化(令和7年9月分)

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港湾統計速報(令和7年9月分)(国交省)

この記事の概要

令和7年9月に主要6港で取り扱われた外国貿易貨物のコンテナ個数は1,137,819TEUとなり、前年同月比6.0%減となった。輸出は564,764TEUで4.2%減、輸入は573,055TEUで7.6%減となり、輸出入ともに減少傾向が示された。


令和7年11月27日に公表された港湾統計速報では、主要6港における令和7年9月分の外国貿易貨物のコンテナ個数がまとめられ、国際物流の動向を把握する上で重要な指標となるデータが示された。今回対象となったのは東京港、川崎港、横浜港、名古屋港、大阪港、神戸港の6港であり、国内の物流拠点として多くの貿易を担う港湾である。速報値による総コンテナ個数は1,137,819TEUで、前年同月比では6.0%の減少となり、国際的な貨物取扱量が前年同月を下回る結果となった。

コンテナ取扱量の内訳を見ると、輸出が564,764TEUで前年同月比4.2%減となり、輸入は573,055TEUで前年同月比7.6%減となった。輸出と輸入の双方で減少が確認されており、国際市場の需要変動や物流コストの変化などが背景にある可能性を示唆している。また、輸入の減少幅が輸出よりも大きい点は、国内需要の動向を分析する上で注目すべき結果といえる。

港湾別に見ると、東京港は344,801TEUとなり前年同月比96.2%で推移し、輸出は155,696TEU、輸入は189,105TEUであった。川崎港は7,335TEUで前年同月比136.4%と大幅に増加しており、輸出は3,468TEU、輸入は3,867TEUといずれも前年を上回る結果となった。横浜港は226,567TEUで前年同月比95.8%となり、輸出は124,022TEU、輸入が102,545TEUで、輸出は前年をわずかに上回ったものの輸入の減少が目立つ。名古屋港は219,426TEUで前年同月比97.6%、輸出112,678TEU、輸入106,748TEUとなり、輸出入ともに前年よりわずかに減少している。大阪港は174,689TEUで前年同月比93.5%、輸出79,186TEU、輸入95,503TEUとなり、輸入の落ち込みが全体の減少幅に影響した。神戸港は165,001TEUで前年同月比83.4%、輸出89,714TEU、輸入75,287TEUとなり、6港の中で最も減少幅が大きかった。

これらのデータは、港湾ごとの貨物動向に大きな差が生じていることを示しており、輸出面では横浜港が前年同月比101.1%と増加している一方、輸入面では多くの港で前年を下回る結果となった。国内産業の生産活動や国際的な需要の動きに加え、物流網の変化や船舶運航スケジュールの調整などが影響を与えていると考えられる。特に輸入の7.6%減という結果は、国内の消費や生産の状況を推測する際に参考となるものであり、物流量の減少が企業の購買動向にも影響を及ぼす可能性がある。

また、主要6港における総コンテナ個数の推移グラフでは、月ごとに変動を繰り返しながらも、令和7年9月は前年同月に比べて取扱量が低い位置にあることが確認される。こうした変動は、国際情勢や為替動向、市場の成長性などさまざまな要因によって影響を受けるため、港湾物流を取り巻く環境が複雑化していることを改めて示している。

今回の統計速報は、港湾における外国貿易の動向を迅速に把握するための重要な資料であり、物流業界や製造業、輸出入に関わる企業にとって、今後の需要予測や戦略構築に役立つ情報となる。輸出入量の変化を定期的に確認していくことで、市場環境の変化に応じた柔軟な対応を取ることが可能となり、企業活動の安定化にもつながる。

この記事の要点

  • 主要6港の総コンテナ個数は1,137,819TEU
  • 前年同月比6.0%減で減少傾向
  • 輸出は564,764TEUで4.2%減
  • 輸入は573,055TEUで7.6%減
  • 港湾ごとで輸出入の変動に大きな差
  • 川崎港は前年同月比136.4%と大幅増加

⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ

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