2025年12月23日
労務・人事ニュース
国内旅客9,679千人・国際旅客1,874千人、令和7年9月の航空輸送が示す回復基調
- 外資系保険業界でのITヘルプデスク業務/英語活用/未経験OK/ヘルプデスク
最終更新: 2025年12月22日 09:35
- 食品製造スタッフ/福岡県福岡市西区
最終更新: 2025年12月22日 19:15
- 2月~ マイナビで一般事務!未経験大歓迎・残業少な目@博多
最終更新: 2025年12月22日 14:34
- アイリスト/福間駅/社員募集/12月22日更新
最終更新: 2025年12月22日 00:36
航空輸送統計速報(令和7年9月分)(国交省)
この記事の概要
令和7年9月の航空輸送統計速報では、国内定期航空の旅客輸送量が9,679千人となり前年同月比3.0%増、国際航空の旅客輸送量は1,874千人で12.8%増となった。貨物輸送は国内が減少、国際が増加する対照的な動きとなり、それぞれの需要構造の違いが数字に表れた。
令和7年11月27日に公表された航空輸送統計速報によると、令和7年9月における国内定期航空と国際航空の輸送実績が明らかになり、旅客と貨物の双方で異なる傾向が見られた。国内定期航空では、旅客輸送量が9,679千人となり、前年同月比3.0%増と堅調な増加を示した。人キロベースでは9,202,355千人キロで前年同月比2.9%増となり、需要の底堅さが数字に反映された格好となった。また、国内線の座席利用率は84.2%に達しており、多くの便で高い搭乗率が維持されたことがわかる。
一方で、国内の貨物輸送量は49,660トンとなり、前年同月比5.8%減と減少した。超過手荷物や郵便物を含む場合は58,142トンで前年同月比5.3%減となった。トンキロベースでも53,074千トンキロで前年同月比3.9%減となり、こちらも超過手荷物等を含むと62,311千トンキロで3.6%減となった。重量利用率は58.3%で、貨物スペースの活用状況が前年を下回ったことが示されている。国内では人流回復が進む一方で、貨物流動が依然停滞気味であることが数字から読み取れる。
国際航空の旅客輸送量は1,874千人となり、前年同月比12.8%増と大幅な伸びを示した。人キロベースでは9,134,273千人キロとなり、前年同月比10.4%増とこちらも高い伸びとなった。観光需要の回復や国際移動の増加といった要因が背景にあるとみられ、国際線全体の座席利用率も80.8%に達したことで、旅客需要が広範囲に回復している様子がうかがえる。
国際貨物では、貨物輸送量が137,286トンで前年同月比6.3%増と増加に転じた。超過手荷物や郵便物を含む場合は141,253トンで前年同月比6.1%増となり、貨物需要が堅調に推移していることを示している。トンキロベースでも758,664千トンキロで前年同月比5.8%増となり、超過手荷物などを含むと772,564千トンキロで5.2%増となった。国際貨物の重量利用率は69.4%となり、前年より高い水準でスペースが活用されていることが確認できる。
これらの結果から、国内と国際で異なる動きが生じていることが見て取れる。国内では旅客が堅調に回復する一方、貨物は前年を下回る状況が続いている。対して国際では旅客と貨物の双方で増加傾向が強まり、特に旅客需要は大幅に拡大している。こうした違いは、国内外の経済環境や移動需要の変化に影響されており、航空会社や関連産業が今後の計画を立てる上で重要な判断材料となる。
また、旅客の座席利用率や貨物の重量利用率といった数字は、航空機の運航効率を測る上で重要であり、運航計画や機材投入の最適化に活用される。国内線の84.2%、国際線の80.8%といった高い座席利用率は、需要が堅調に推移していることを示し、航空業界にとって前向きな材料となる。一方、国内貨物の減少は、物流の構造変化や産業活動の動きと関連しており、今後の需要回復の見通しを慎重に分析する必要がある。
今回の速報は、航空輸送の現状を数字でしっかりと把握するための基礎資料であり、旅客・貨物の実績を通じて空の輸送ネットワークの実態を読み取ることができる。今後の市場動向を占う上でも重要な情報であり、航空会社が経営判断を行う際の参考となるほか、観光業や物流業など幅広い分野に影響を及ぼす内容となっている。
この記事の要点
- 国内旅客は9,679千人で前年同月比3.0%増
- 国内貨物は49,660トンで前年同月比5.8%減
- 国内の座席利用率は84.2%
- 国際旅客は1,874千人で前年同月比12.8%増
- 国際貨物は137,286トンで6.3%増
- 国際の重量利用率は69.4%
⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ


