2025年12月23日
労務・人事ニュース
トマトとたまねぎの価格が平年超えへ、2025年12月の最新見通しを発表
- 介護支援専門員/西鉄貝塚線/貝塚駅/福岡県福岡市東区
最終更新: 2025年12月22日 02:01
- 介護職員福岡県/JR筑肥線/九大学研都市駅/福岡市西区
最終更新: 2025年12月22日 02:01
- 介護職員/福岡県/福岡市早良区
最終更新: 2025年12月22日 02:01
- 管理職/北九州市小倉南区福岡県
最終更新: 2025年12月22日 02:01
野菜の生育状況及び価格見通し(令和7年12月)について(農水省)
この記事の概要
2025年12月の野菜の価格見通しと生育状況が発表され、一部の品目で価格が平年を上回る見込みが示された。トマトやたまねぎなどが価格上昇傾向にある一方、キャベツやはくさいなどは平年並みで推移する見通し。生育には天候の影響もみられ、各地で出荷量に差が生じている。
2025年12月における全国の野菜の生育状況と価格の見通しが公表され、天候の変化や産地ごとの状況により、品目ごとの動向に違いが生じていることが明らかとなった。消費者の購買行動と産地の出荷調整を適切に導くための取り組みとして、主産地からの聞き取りをもとに分析された結果である。価格の見通しは過去5年間の平均を基準として算出されており、物価指数の影響は考慮されていない点に留意が必要である。
価格が平年を上回ると見込まれる品目には、トマト、たまねぎ、にんじん、ほうれんそう、ねぎ、レタス、きゅうり、ピーマン、ばれいしょ、さといも、ブロッコリーが含まれており、いずれも天候の影響を受けて生育が遅れたり、出荷数量が減少したりしている傾向が見られる。特にトマトは、熊本県産が8月の豪雨によって定植が遅れた影響を受け、他の主産地である栃木県産や愛知県産も11月の急な気温低下により生育不良となった。これにより、12月の出荷数量は平年を下回り、価格は上昇傾向にある。
たまねぎに関しては、主に北海道産が全体の96%を占める中、夏季の高温と干ばつの影響で小玉傾向となっており、春先までの供給確保を意識した計画的出荷が行われているため、12月の出荷数量は減少し、価格は平年を上回る見通しとなっている。ピーマンについても、茨城県産の出荷が減少する一方で、宮崎県産や高知県産、鹿児島県産の出荷が増加しており、全体では出荷数量が平年を下回り、価格は上昇する見込みである。
このほか、にんじんやほうれんそう、レタスなどの葉物野菜も、曇天や少雨、気温低下といった気象条件の影響を受けており、生育が遅れたり、細物傾向がみられたりしている。そのため、これらの品目も12月の出荷数量は平年を下回るとされ、価格はやや高めで推移する見込みである。
一方、価格が平年並みとされる品目には、キャベツ、はくさい、だいこん、なすが挙げられる。これらの品目では、生育状況が概ね順調であり、12月の出荷数量や価格に大きな変動はないと見られている。例えば、キャベツは愛知県産を中心に千葉県産や茨城県産、神奈川県産の出荷が増加し、供給の安定が見込まれている。また、はくさいも高温の影響で一部定植の遅れがみられたものの、その後の生育は順調に推移しており、出荷量も価格も平年並みとなる見通しである。
ばれいしょについては、主に北海道産が中心で、夏の高温と干ばつにより小玉傾向が強まっているが、長崎県産の出荷増加により供給が一定程度維持される見込みである。ただし、全体としては出荷数量が減少し、価格は高めに推移する予想となっている。さといもやブロッコリーも、生育に支障はないものの収量がやや少ないことから、価格はやや上昇する見通しである。
このように、2025年12月における野菜の価格は、複数の品目で平年よりも高くなる傾向が示されている。特に出荷量が減少している品目では価格上昇が目立っており、家庭の食卓や業務用食材の調達にも影響が出る可能性がある。一方で、価格が安定している品目もあるため、消費者にとっては代替購入や旬の食材選びがコスト抑制の鍵となる。加えて、農業生産における気象変動の影響を踏まえたリスク管理と安定供給体制の構築が、今後ますます求められることになるだろう。
なお、野菜の消費拡大に向けた施策として、栄養価の高い野菜を日常的に摂取することを呼びかける取り組みも進められており、家庭での調理に活用できるレシピや情報提供も行われている。健康的な食生活の実現には、こうした情報の活用と消費行動の工夫が重要である。
この記事の要点
- 2025年12月の野菜価格はトマトやたまねぎなどで平年を上回る見通し
- キャベツ、はくさい、だいこん、なすは平年並みの価格で推移
- 天候の影響によりにんじん、レタス、ピーマンなどで生育遅延が発生
- 出荷数量が減少した品目で価格上昇の傾向がみられる
- 北海道産たまねぎは小玉傾向、春先までの計画出荷が実施中
- 家庭や業務用の価格影響を踏まえ、代替購入や旬野菜の活用が推奨される
⇒ 詳しくは農林水産省のWEBサイトへ


