2025年12月23日
労務・人事ニュース
米の集荷量が185.5万トンに増加、令和7年10月時点で前年比26.6万トン増
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令和7年10月の米穀流通の動向(集荷、販売、民間在庫)(農水省)
この記事の概要
2025年10月末時点における米穀流通の動向について、集荷数量や民間在庫、販売状況が明らかになった。集荷数量は前年同月比で26.6万トン増の185.5万トン、民間在庫量は62万トン増の306万トンとなり、在庫の積み増しが進んでいる。販売数量はわずかに減少したが、小売向け価格は大幅に上昇しており、市場の需給動向に注目が集まっている。
2025年11月28日に公表された資料によると、令和7年10月末時点での令和7年産米の全国集荷数量は185.5万玄米トンに達し、前年同月と比べて26.6万トンの増加となった。これは新米の出荷が本格化する中で、産地や集荷業者による集荷のペースが順調に進んでいることを示している。また、契約数量は162.3万トンであり、前年同月比で2.9万トンの増加となった。一方で、実際の販売数量は28.7万トンで、前年同月より1.1万トン減少していることが確認された。
民間在庫の状況を見ると、全国の合計在庫量は306万玄米トンで、前年同月比で62万トンの増加となっており、出荷段階では226万トン(前年比+39万トン)、販売段階では80万トン(前年比+23万トン)となっている。この在庫には、政府から売り渡された備蓄米0.4万トンが含まれており、在庫の厚みが増していることが分かる。こうした在庫の積み増しは、新米の供給増に伴うものであり、今後の需給バランスや価格動向に影響を与える可能性がある。
米穀販売事業者による販売数量と販売価格の動向についても、10月分の指標が示された。精米の販売数量全体は前年同月比で99.5%とほぼ横ばいであったが、販売先別にみると、小売事業者向けは106.5%と増加しており、家庭内消費の回復傾向がうかがえる。一方で、中食や外食事業者向けの販売数量は前年同月比で92.6%と減少しており、業務用需要の動向に変化が見られる。
販売価格については、小売向けの価格が前年同月比で133.0%、中食・外食向けが166.2%と大幅に上昇しており、原材料費や物流費の上昇を背景とした価格転嫁が進んでいることがうかがえる。特に中食・外食向けの価格上昇率が高く、業務用米の供給に関しては価格面での負担が一段と大きくなっている。
令和7年10月末の米穀流通に関するデータは、米市場の構造的な変化を示す指標として重要であり、今後の価格形成や需給調整に向けた対応策の検討に資する内容となっている。民間在庫の積み増しと価格上昇が同時に進む中で、流通業者や生産者、販売業者は戦略的な対応を求められている。
また、平成30年産からの政策見直しにより、米の流通に関しては市場原理を重視する方向へと移行しており、こうした背景のもと、集荷・契約・販売・在庫の各指標を定期的に把握し、需給の可視化と市場の透明性向上が図られている。今回の統計結果は、その取り組みの一環として公表されたものであり、関係者にとって有益な情報となる。
この記事の要点
- 令和7年10月末の集荷数量は185.5万トンで前年同月比+26.6万トン
- 契約数量は162.3万トン、販売数量は28.7万トンでやや減少
- 全国の民間在庫量は306万トンで前年より62万トン増加
- 販売数量は小売向けが増加、中食・外食向けが減少傾向
- 販売価格は小売向けが133.0%、中食・外食向けが166.2%でいずれも大幅に上昇
- 需給の変動と価格転嫁が同時に進行する市場環境が浮き彫りに
⇒ 詳しくは農林水産省のWEBサイトへ


