労務・人事ニュース

広告

「建設技能者を大切にする企業の自主宣言制度」が始まります！ ～12月12日から自主宣言を行う企業の申請受付を開始します！～（国交省）

この記事の概要

建設技能者の処遇改善を後押しするため、新たに自主宣言制度が開始される。事業者が技能者を大切にする姿勢を示すことで、サプライチェーン全体で評価される仕組みを目指す制度であり、2025年12月12日から専用ポータルサイトで申請受付が始まる。宣言企業はシンボルマークと愛称「職人いきいき宣言」を使用でき、取り組みの発信が可能となる。

建設分野で働く技能者の処遇改善を進めるため、技能者を大切にする姿勢を企業自らが示し、それを社会全体で適切に評価していくことを目的とした自主宣言制度が新たに始まる。この制度は、技能者を中心とした建設現場の働き方を見直し、待遇改善を継続的に実行できる環境を整えることを狙いとしている。技能者が安心して働ける業界づくりは長年の課題であり、賃金やキャリア形成の安定はもちろん、将来の担い手確保にも関わるため、制度の導入は重要な意味を持つ。

この自主宣言制度では、建設技能者への処遇改善に積極的に取り組む意思を持つ事業者が、それを内外に示すことで、サプライチェーンのさまざまな立場から適切な評価を受けられることを目指している。技能者本人から始まり、発注側や最終的なエンドユーザーに至るまで、幅広い関係者がその取り組みを評価する仕組みが整備されることで、宣言を行った企業においては受注機会の確保につながり、結果として処遇改善を継続するための動機付けとなる。評価が適正に回る構造をつくることで、業界全体の健全なサイクル形成が期待されている。

本制度への申請は2025年12月12日から可能となり、専用のポータルサイトを通じて手続きを受け付ける。導入初日から登録が開始されるため、制度の趣旨に賛同する事業者にとっては早期に宣言を行うことで自社の取り組みを広く周知できる機会となる。事業者の自主的な行動を促す制度であることから、広い層の企業が申請しやすい形式となっている。

制度の特徴として、宣言を行った企業はシンボルマークを使用できるほか、愛称である「職人いきいき宣言」を自社のウェブサイトなどで活用することが可能となる。シンボルマークと愛称は別々に用いることも併せて使うこともでき、企業が自由にPRに活かせる点が大きな利点である。これらの表示を通じて、技能者の処遇改善に積極的である姿勢を視覚的にも明確に伝えることができ、事業者にとっても信頼性を高める一助となる。なお、使用する際には定められたデザインガイドラインを順守する必要があり、制度の統一性を保ちながら企業が取り組みを共有していく形が整えられている。

さらに、シンボルマークは公募によって選定された背景を持ち、業界関係者の意見を取り入れつつ作成されたものとなっている。そのため、技能者を尊重し支える姿勢を象徴するデザインとして位置づけられており、制度に参加する企業の象徴的なアイコンとなる。業界の価値向上を図る上で、取り組みを分かりやすく可視化し、多くの関係者に認知される効果が期待される。

この自主宣言制度は、技能者にとって働きやすい環境づくりを進め、業界全体の魅力を高める基盤となる取り組みである。技能者の確保が難しいとされる中で、企業が主体的に取り組みを公表し、評価を得る機会を持つことは大きな意味を持つ。制度を通じて、技能者が誇りを持って働けるような環境整備が進むとともに、企業の姿勢が透明化され、選ばれる企業づくりが促進されることが期待される。

この記事の要点

• 建設技能者の処遇改善を促す自主宣言制度が開始
• 2025年12月12日から申請受付を開始
• 宣言企業はシンボルマークと愛称を使用可能
• 愛称は「職人いきいき宣言」
• デザインガイドラインを順守した使用が必要

⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ

広告