2025年12月30日
労務・人事ニュース
長崎県 2026年卒の就職内定率73.3%、2,798人の動向から見える県内外の差(令和7年10月末現在)
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令和8年3月新規大学卒業者の就職内定状況等について(令和7年10月末現在)(長崎労働局)
この記事の概要
2025年10月末時点での県内における2026年3月新規大学卒業予定者の就職内定状況がまとめられ、就職内定率は73.3%となった。就職希望者は2,798人で、内定者数は2,050人となり、県内就職は713人、県外就職は1,337人だった。県内出身者の県内就職割合は58.1%となっている。
2025年10月末現在、県内で2026年3月に大学卒業を予定している学生の就職内定状況が集計され、結果が取りまとめられた。今回の集計は、学生が大学へ報告した内定状況を大学がとりまとめ、そのデータを基に労働行政機関が分析したもので、公務員採用の内定者も含まれている。まとめによると、就職希望者全体の73.3%が内定を得ており、前年同期と比較して2.1ポイントの増加が確認された。
就職内定者数は2,050人となり、前年と比べて0.4%の減少となった。その内訳を見ると、県内への内定は713人、県外は1,337人で、いずれもわずかではあるものの前年より減少している。就職内定者全体に占める県内内定の割合は34.8%で、前年から0.1ポイント低下した。一方で、県内出身者が県内で就職する割合は58.1%となり、一定の水準を保っている。
就職希望者の総数は2,798人で、前年同期より3.3%減少した。希望地域別に見ると、県内への就職を希望する学生は1,150人で前年より2.5%増加し、地域で働きたいという志向が一部で高まっている。一方、県外を希望する学生は1,648人で6.9%減となり、県外志向の学生数は減少している。県内を希望する学生の割合は41.1%で前年より2.3ポイント増加したが、県内希望者の内定率は62.0%で前年より2.1ポイント低下していた。
これに対して、県外希望者の内定率は81.6%で前年から5.5ポイント増えており、地域による就職環境の差が数字として表れている。県外では求人数が多い企業圏が含まれることも多く、結果として内定率が高くなる傾向が続いている。
内定を得られなかった学生に向けては、就職支援の専門スタッフが大学と連携しながら支援を継続している。具体的には、学生に対してハローワークや新卒者向け支援窓口への登録を促すとともに、担当者制による個別の就職相談を実施している。さらに、大学へ出向いての相談対応や、学生が希望する条件に合わせた求人情報の提供、必要に応じたセミナーの開催など、多面的なサポートを行う体制が整えられている。
今回明らかになったデータからは、総数としての内定率は上昇しているものの、地域によって内定の出やすさに差が見られ、県内での採用環境が依然として厳しい状況にあることがうかがえる。一方で、県内希望者が前年より増えている点は、地域に根ざした働き方を望む学生が一定数存在していることを示している。今後は県内での採用機会を広げる取り組みが一層求められる状況にある。
この記事の要点
- 就職内定率は73.3%で前年より上昇
- 就職希望者は2,798人で前年より減少
- 就職内定者数は2,050人で県内713人・県外1,337人
- 県内内定割合は34.8%でわずかに低下
- 県内希望者は1,150人で前年比増加
- 県外希望者の内定率は81.6%で上昇
- 未内定者には個別支援を継続実施
⇒ 詳しくは長崎労働局のWEBサイトへ


