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令和 8 年 3 月新規高等学校卒業者の職業紹介状況（10 月末現在）（北海道労働局）

この記事の概要

北海道内の2026年3月新規高等学校卒業予定者について、2025年10月末時点の職業紹介状況がまとめられ、就職内定率は66.5％となった。求職者数は4,929人で前年より減少した一方、未内定者数は1,652人となり増加が見られた。道内求人数は16,939人で高水準を維持しつつも前年より減少している。

2026年3月に高等学校を卒業予定の生徒を対象とした職業紹介状況が、2025年10月末時点のデータとして取りまとめられた。今回の調査では、求職者数が4,929人となり、前年同月と比較して1.2％にあたる62人の減少が確認された。男女別にみると、男子は2,843人で2.7％減、女子は2,086人で0.9％増となり、男子の減少傾向と女子のわずかな増加が対照的な結果となった。

北海道内の求人数は16,939人で、前年より815人減り4.6％の減少となったものの、高校生の求職者数を大きく上回る水準となっている。産業別では建設関連の求人数が4,150人で最も多く、次いで卸・小売関連が3,215人、製造関連が2,521人となった。12産業のうち10産業で求人数が前年を下回った点は、地域経済の動きに影響を受けたものであることがうかがえる。

地域別では札幌圏が6,689人と最も多く、帯広が1,410人、旭川が1,269人で続いた。さらに、釧路が8.8％増、北見が4.4％増となるなど、全20地域のうち5地域で前年を上回る求人数が見られ、地域ごとの差が顕著になっている。これらのデータから、道内全体では求人数が減少傾向にある一方、地域によっては求人ニーズの高まりが続いている状況が浮かび上がった。

道内の求人倍率は3.44倍となり、前年同月の3.56倍から0.12ポイント低下したものの、依然として高い水準を維持している。求人倍率が高い状態は、求職者にとって選択肢が多い環境である一方、多くの企業が人材確保に苦戦している可能性を示している。

就職内定者数は3,277人で前年より124人減少し、3.6％のマイナスとなった。男女別では男子が1,925人で4.2％減、女子が1,352人で2.8％減となり、いずれも減少している。就職内定率は66.5％で、前年から1.6ポイント下がった。内定率を男女別に見ると、男子が67.7％で1.1ポイント減少し、女子が64.8％で2.5ポイント減少しており、男女ともに前年を下回る結果となった。

未内定者数は1,652人となり、前年より62人増えて3.9％の増加となった。男子は918人で0.5％の増、女子は734人で8.4％の増加がみられ、特に女子における未内定者の増加が顕著である。未内定者のうち道内就職を希望している生徒は1,479人で全体の89.5％を占めており、男子は87.4％、女子は92.2％と、女子の道内志向が特に高い傾向が見られた。

求人申込の受付は2025年6月1日から始まり、選考や採用内定は9月16日からスタートしている。これに合わせ、各地の就職支援担当者が求人開拓を進め、学校へ求人情報を提供し続けている。未内定の生徒に対しては、学校への訪問相談による個別支援が行われ、さらに10月以降には札幌、函館、帯広の3地域で就職面接会が開催されるなど、就職機会を広げる取り組みが強化されている。

今回の調査結果からは、求人数が依然として高水準であるにもかかわらず、内定率が前年を下回り、未内定者数が増加していることが特徴的である。求人と求職のミスマッチが生じている可能性があり、企業側は求める人材像の見直しや採用活動の工夫が求められる状況にある。また、求職者側に対しても、個別支援の充実が今後の就職機会拡大に重要な役割を果たすと考えられる。

この記事の要点

• 求職者数は4,929人で前年より減少
• 道内求人数は16,939人で前年比4.6％減
• 求人倍率は3.44倍で高水準を維持
• 就職内定者数は3,277人で減少傾向
• 就職内定率は66.5％で前年から低下
• 未内定者数は1,652人で増加
• 未内定者の89.5％が道内就職を希望

⇒ 詳しくは北海道労働局のWEBサイトへ

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