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令和8年3月新規大学等卒業予定者就職内定状況（令和7年10月末）（青森労働局）

この記事の概要

2026年3月に卒業予定の大学、短期大学、高等専門学校、専修学校の学生を対象とした就職内定状況が、2025年10月末時点で取りまとめられ、全体の就職内定率は63.6％となった。県内内定率は53.1％、県外内定率は70.7％でともに前年より上昇し、過去2番目に高い水準となっている。

2025年11月27日に公表されたデータによると、県内の大学、短期大学、高等専門学校および専修学校を含む「大学等」に在籍する学生の2026年3月卒業予定者の就職内定状況が明らかになった。今回の調査は、各学校の協力により、学生が大学等へ報告した情報を基に集計され、報告がない学生や連絡が取れない学生は未内定者として扱われている。このデータは令和7年10月末時点の状況をまとめたものとなっている。

全体の就職内定率は63.6％で、前年の59.5％から4.1ポイント上昇し、安定した改善が見られた。就職希望者数は3,825人、就職内定者は2,432人で、前年の3,912人に比べわずかに減少したが、内定率の上昇は企業側の採用意欲が続いていることを示す結果となった。県内就職内定率は53.1％で前年より2.8ポイント上昇し、過去2番目に高い水準となった。県外就職内定率は70.7％で前年比4.5ポイント上昇し、こちらも過去2番目の高さを記録した。

学校種別で見ると、大学の就職内定率は67.2％で前年同月比4.1ポイント上昇し、就職活動が順調に進んでいる様子がうかがえる。短期大学は21.9％で前年より3.4ポイント低下したが、高等専門学校は98.8％と非常に高い内定率を示し、前年から18.3ポイントという大幅な増加が確認された。専修学校は66.6％で前年より4.5ポイント上昇し、幅広い分野での内定率向上が見られた。これらの数字は、産業別の需要や教育機関ごとの特色に応じて内定率に差が生じていることを示している。

今回の調査結果を見ると、県内と県外の就職環境には明確な違いが存在している。県外の内定率が70.7％と高い水準にある一方で、県内は53.1％にとどまっており、地域による求人環境の差が依然として大きいことが分かる。県内企業の採用活動が限られる中で、学生の多くが県外へ目を向け、より多様な職種や待遇を求めている状況も影響していると考えられる。

こうした状況を踏まえ、各ハローワークでは未内定の学生に向けた支援を強化している。就職支援ナビゲーターによる担当者制の個別支援が実施され、エントリーシートや履歴書の書き方指導、面接対策、学生が希望する条件に合わせた求人情報の提供が行われている。また、若年雇用促進法に基づくユースエール認定制度の普及にも力を入れ、認定企業の確保や若者とのマッチング向上に努めている。

今回の内定率の上昇は、地域全体の雇用環境が改善していることを示しているが、学校種別や地域によって状況が大きく異なる点も浮き彫りとなった。特に短期大学の内定率低下や県内内定率の伸び悩みは課題として挙げられ、今後の支援方針を検討する上で重要な視点となる。高等専門学校の98.8％という非常に高い内定率は、専門技術を持つ学生への需要が依然として高いことを象徴しており、産業側の期待の大きさも示している。

今後も学生のキャリア形成を支えるためには、地域の求人環境の改善、若者の希望に沿った就職支援、そして企業側の採用活動との連携をより密に進めることが求められる。今回の調査結果は、地域の雇用動向を把握するうえで重要な指標となり、卒業年度に向けて学生が安心して就職活動に取り組むための基盤づくりにもつながる。

この記事の要点

• 就職内定率は63.6％で前年より4.1ポイント上昇
• 県内就職内定率は53.1％、県外は70.7％でともに過去2番目
• 大学は67.2％、短期大学は21.9％、高専は98.8％、専修学校は66.6％
• 就職希望者数は3,825人、就職内定者数は2,432人
• 未内定者は報告なしの学生を含む
• ハローワークが未内定者支援を継続

⇒ 詳しくは青森労働局のWEBサイトへ

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